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尊敬する人のオンラインサロンをなぜ辞めるのか分析してみた

はじめに -前田エンゲージメント-

しばらく所属していたメモ魔塾(オンラインサロン)特進科を退会しました。尊敬する前田裕二さん(SHOWROOM株式会社・代表取締役社長)のもとでガッツリと学ぶと決めて1年半ほどで、本当にお世話になりました。(こんな言葉で片付けたくないほど感謝の気持ちでいっぱいです!!!)

普通の人からすれば「へー、そうなんだ」でしょう。この note を読んでいる方の99%からしたらどうでもいい話です。

でも、ぼくにとっては大きな選択でした。

昔からぼくのことを知っている人にしては「意外」とか「信じられない」とか言うかもしれません。というのも、日本で5本の指に入るほどの前田エンゲージメントが高い人間がぼくだからです。要は、前田さんがめっちゃ好きってことです。応援してるってことです。

このエンゲージメントの高さを示す例として、自分のTwitterとは別に、前田さん応援アカウントを動かしているくらいです。誰から何かもらえるわけではなく、ただ単に応援したいから。

前田さんとの出会いについて書きたいところですが、それこそ誰も興味がないでしょう。多分、10,000字くらい書いて、本筋を書き忘れそうなので、またの機会に。好きすぎて、若気の至り的なことをやったなあと思い出すくらいに留めておきます。


オンラインサロンの使いどころ -似た仲間集め-

オンラインサロンなどコミュニティに所属している方は多いでしょう。ぼくはフリーランスとして活動をしており、家族以外の居場所というか、所属感を求めました。

そして、オンラインサロンに注目したのはもう一つ理由があって、サロンオーナーを中心に活動している分、似たような価値観の人が集まりやすいことです。

箕輪編集室に始まり、田端大学など名だたる(笑)オンラインサロンを渡り歩きました。「ぽるぽるは◯◯信者だから近寄るな」とネットに書かれたこともありましたが、今となってはいい思い出です。(正直、いまだに「オンラインサロンは宗教だ」と考える人はちょっとあっちに言っててください。)

ここまでで、「オンラインサロンは怖いよ」「入っている人は辞めたほうがいいよ」と言いたいわけではないです。似た価値観の人が集まって、刺激しあえる関係だったり、波長の合う関係だったり、を作ることができます

でも、「ここで心中するくらい学ぶぞ」と思ったのが「メモ魔塾」です。最初に言ったように、前田裕二を応援したいし、彼から学べるのにその機会を逃す手はありません。

実際、メモ魔塾では、過去のサロンよりも波長の合う人が多いと感じます。気兼ねなく話せる人がいっぱいいます。優しい人が多くて、相手の視点に立って話してくれる人が多いです。もはや「こちらに波長を合わせてくれている?」と思うほど。お互いがお互いを思いやろうとするいい世界です。

辞めた率直な理由 -フォロワー体質-

こんなに綺麗事ばかり並べ立てると、大半の人が「ますます怪しい」と思うでしょう。もう少し踏み込んでいきましょう。皆さんが欲しがっている「辞める理由」です。

実は、この文字に至るまでに書かれていたことに関連しています。というか、「はじめに」のサブタイトルにそれが表れています。

それは「依存」です。

前田さんとの関係性が近くなればなるほど、依存度が増していきました。単に応援していただけ。そこから、直接やりとりができたり、会って話をしたり。(とはいえ、ぼくは前田さんと対面すると、緊張しすぎてうまく話せません。彼の前でプレゼンをする機会がありましたが、テンションがおかしくなって大失敗したこともありました。本当にMOTTAINAIです。)

ぼく自身、昔から「この人はすごい」となると、その人を追いかけるタイプなのですね。その人の考え方ややり方を盗もうとするんです。その分野で活躍している人の事例は自分の行動に転用できるから。

このスタイルは大学受験時の成功体験にあります。代々木ゼミナールに在籍する富田一彦先生に「ついていく」と決めたら、英語がどんどんわかるようになりました。成績が明らかに伸びて快感でした。

英語の講師を始めた時も「この教え方が良い」と思った花田徹也先生の講義を何度も拝見させていただき、真似することで講師のやり方がつかめた感じがあります。人前で話すのが苦手な人間であるゆえ、講師として立ち振る舞えた時の快感がありました。

メモ魔塾でも同様の「パクる」大作戦でいったわけです。彼の一言一句から学びを得ようとしていました。実際、ビジネスや実生活をより良くする学びの連続で、それらをアウトプットする機会まであって、文句なしです。

でも、どこかで「前田さんによく見られよう」という感覚が伴っていました。「前田さんが唸るには」「前田さんがウケるには」のように。これってフォロワー体質の現れだと気づいたのです。

他人を満たすために生きるのか。誰のために生きるのか。

フォロワー体質の活かし方 -TTP(徹底的にパクる)の極み-

「フォロワーにならないように」と自分に注意をしながらも、それを制御するのが難しいことがあったので、一度、前田さんご本人に相談したことがあります。(月一回、塾長相談室という時間があります。)

質問内容は不正確ですが、「フォロワー体質なんだけど、人の真似をする上で意識していることは?」だったかと思います。それに対して前田さんの解答はこちら。

真似をやりきる。守破離の徹底。

前田さんご自身も尊敬されている方の真似をしていたようで、そこから派生させた質問でありました。この考え方で自身の能力を高めていったようです。一方で、「3時間睡眠を真似る必要はない」と自虐的なことをおっしゃっていましたが。

この答えをいただいてから、前田さんご自身が行なっていることを日々に取り入れていきました。気づきをすぐにメモするようにしたり、過去の抽象化事例を集めたり、具体抽象思考を高める日々を送っています。

後ろのマス目から学びを得た姿は今でも忘れません。

自分が弱みだと思っていることが強みに変わる。こんなふうに物の見方を変えてくれたことにも感謝しています。

マインドシェアの問題 -まずは自分を愛そう-

話がだんだんとズレているので整理すると、「依存するフォロワー体質が嫌」で、でも、「真似をやりきる」という見方もいただいたって話ですね。すでに93%くらいの離脱率でしょうけれど、最後まで書き切ります。この項目、ちょっと重めなので、結論に飛んでもらっても大丈夫です。

後者の「真似をやりきる」ことをサロンに所属し続ける理由としていたのですが、ちょっとした問題が発生します。「うつ」です。かれこれ10年ほど付き合って、浮き沈みもありながらも、なんとか生きてこられています。

「あの火曜日」と我が家では呼んでいる、2022年10月11日。大げさではなく、死にたくなるほどに落ち込みました。誰かに何か言われたなどはなく、突然のことだったので自分でも驚きました。その日、考えに考えて、とあることにたどり着きます。

「妻と娘を笑顔にしたい。だから、自分も笑顔でいたい」

当たり前のことですが、忘れかけていたことだったのかもしれません。これで霧がバーっと晴れました。第二の人生かって思うほどに楽しく生きていける日が増えています。

自己啓発書で「自分を大事に」みたいなことはよく言われますが、それに尽きるよなあと思います。いつでも自分を優先させてきたつもりでしたが、この年齢になって本当に気づけた気がします。

これと同時に意識したのが「マインドシェア」です。落ち込んでいたときにこんな言葉は出てこなかったですが、今はよくわかります。自分を含めて、マインドシェアの振り分けをどうするか問題に直面したのかなと思います。

ぼくの場合、自分を含めた3人(妻と娘)に割り振ると、マインドシェアほぼ100%になります。これに気づけたことも大きかったです。人によっては細かく配分できるでしょうけれど、ぼくはマインドシェアを操るハンドルを繊細には動かすことができない。

その状態で、メモ魔塾に所属していると「もっと素晴らしい場所になるのに」とマインドシェアが取られる時があります。自分の居場所なんだから、そんなふうに考えるのは普通ですよね。この事態を避けるべく、辞めることに決めました。

他人を満たすために生きるのか。誰のために生きるのか。

この答えはここまで来れば明確です。「自分自身」であり、「妻」と「娘」に還ればいい。

応援とは何か -本当の恩返し-

もっと心の余裕があれば、違った形があったのかもしれません。本当に多くのことに気づかせてもらいましたから。正直、「彼に還したい」と思っています。

メモ魔塾での学び、というと抽象的なのですが、守破離をやりきるべくメモ体質になったり、月替わりの取り組みのおかげで、新しい事業の種ができたりしています。

Twitter で「前田裕二」とエゴサをしていいねを押したり、オンラインサロンに所属したりして、前田さんを応援してきました。これらは応援の仕方の一つです。

今回、退会するにあたって決めたことがあります。

それは「あなたの良いところを盗んで真似していったら、事業ができて、多くの人の助けになっているよ」と恥ずかしがらずに伝えることです。

彼は会社の代表で、ぼくはただのフリーランスです。まだまだ対等に話すことはできません。一つ近しい点があるとすれば、「努力がフェアに報われる世界を創る」というミッションを掲げていること。ぼくは英語学習の文脈で「後天的な努力が報われる世の中にしたい」と思っているので、いつかクロスする日が来るはずです。

最後に -前田エンゲージメント再び-

ぼくは特進科を辞めますが、基礎科には所属し続けます。仕組みがよくわからない方には「えええええ?」という感じかもしれません。

基礎科(月額980円)で毎月60-90分の講義があります。アーカイブは現時点2022年10月末で21本だと思います。巷のビジネス書よりよっぽど実用的な学びを得られるから、本当にオススメです。

①「前田メモ」「ボイス日記」
前田塾長が日頃考えていることや、前田塾長が私生活や世の中のニュースなどから抽出した学びを基礎科会員限定のFacebookグループに投稿いたします。日中に投稿される簡易な「前田メモ」から塾生は仮説を立てたり、内容へ想像を膨らませたりします。「#ボイス日記」では、メモの補足を音声で投稿される場合があります。基礎科・特進科生しか聞けない「完全クローズド」なコンテンツです。

②「前田塾長集中講義」(主にオンライン)の受講権
前田塾長による約1時間の「前田塾長集中講義」を毎月1回受講することができます。日頃メモした気づきをまとめて塾生に伝えます。
※さまざまなゲストをお招きして対談を行う可能性もあります。
※ゲストによる代理講義になる場合もあります。

CAMPFIREページからの引用

雰囲気は下の動画から少しわかります。前田さんからの一方通行の講義なので、メルマガっぽいイメージで良きです。


あれ、こんなにリコメンドをしているってことは「フォロワー体質」のままなのかな。考えるのが怖くなってきたから、この辺で筆を置きます。

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