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Photo by mitomok

コロナ渦の学校給食、黙食で救われる子供

ポロロン

前置き

かなり捻くれた内容になります。
この記事は「一般的な視点」ではなく、イジメ被害者側の一方的な視点で感じた事を書いています。

またツイ主様やそのご家族、それに賛同する方を批判する意図もございません。あらかじめご了承ください。

コロナの影響、「給食の本来の楽しさ」を知らない子たち

今朝Twitterを開くとこんなツイートが話題になっておりました。

私はこれを見て心が苦しくなりました。

このツイートが言わんとしているのは、コロナが及ぼす学校生活への影響であり、いわゆる「通常の班形式で食べる給食の楽しさを経験できない子供”が生まれている事」についてだと思います。
通常とは異なる学校生活を送る子供たちが未だ体験できずにいる楽しい事。それが給食時間に存在することを知ってほしい、という素敵な親心でもあるのではないでしょうか。

リプ欄の反応も、おおよそこれに準じた内容になっています。

早くコロナが収まって、本来の楽しい給食時間を過ごせる子供たちが居ればいいな、と。

ただ、イジメ被害者の僕はこのツイートを見てもう一つの感想を抱きました。

「救われている子がいるのだろうな」と思ったんです。


コロナの黙食で救われている子がいる、かもしれない

これはいじめ被害者の一方的な見方で、その立場から自然と湧き出してきたひとつの気持ちに過ぎません。

机をくっつけて食べることが出来ない。つまり、いじめられている子にとってクラスメイトから攻撃される確率が格段に減るという事です。

おしゃべり禁止ですから、言葉の暴力を受けることも無いわけです。

食事中ですから当然、着席しておかねばなりません。給食時間は学校生活において「逃げ場がない過酷な環境」の上位に入ります。

私にとってクラスの班員と向き合い、自由におしゃべりしながら食事をとる給食時間は地獄でしかありませんでした。

時に、僕はそこに居ないかのように一切を排除されます。
配膳された皿を相手の都合の良いように勝手に変えられたりもしました（全部取られたり、虫やゴミを入れられたりするよりマシかもしれませんが）。
笑いあって楽しいおしゃべりをしているように見えながら、私に人権なんて存在しない内容がずっと繰り広げられる。

私にとって、毎日毎日訪れる給食時間は苦痛でしかありませんでした。ただひたすら心を鈍感にして、無にして、目の前の食べ物を胃に流し込む、それだけの時間でした。

コロナ渦で色々と制限がうまれ、不自由を感じている方も多いでしょう。
しかしそれによって人との接触も制限され、結果的に救われている人が居ることも事実だと私は思います。

イジメられている人間にとって、ある種隔離された黙食というのは本当に助かります。

給食時間、休み時間、学校行事、その他諸々、普通なら楽しいはずの時間がイジメ被害者になると全て地獄になります。

「何言ってんだコイツ」と思われるでしょうが、それは多分当たり前の感想です。

コロナで本来用意されているはずの「楽しい時間」は明らかに減っています。
悲しい思いをされている学生さんには本当に失礼だし、申し訳ないけれど、「私の時にこうだったらよかったのに」と私はよく思います。

「コロナのおかげ」なんていうつもりはありません。

コロナのせいで亡くなった方、窮地に立たされている方、悲しい思いをされた方、損害を受けた方…、私の知識も考えも及ばない範囲で数えきれないほどの方が苦しまれているはずです。

でもコロナの影響で学校のあらゆる場面で制限が掛かる中、こうして人知れずいじめの被害が軽減されている場面も絶対にあるだろうな、だとしたらその点に限って、イジメ被害者に限ってはありがたい話だろうな、と思いました。


さいごに

今までの経験上、私の考えは多くの人に理解されない事を承知しております。家族に「頭がおかしい」と言われたこともあります。

だけど世の中にはたくさんの人間が居て、たくさんの数だけ違う体験をして、違う感じ方をして、違う考え方を持つようになる。

その中のたった一つの見方として、こういうものが存在するのだとおもいます。

改めまして、ツイ主様の論点から私の主張がズレにズレている事は承知しております。
が、この一つのツイートからでもいろんな考えを巡らせる人が居るのでした。

僕は幸いにも、学生生活全てをイジメ被害者として過ごしたわけではありません。

給食時間が地獄になったのは小6～高3の間で、それより前、厳密には幼稚園～小学校5年生までは普通の給食時間を送っていました。

だから給食時間の苦痛だけでなく、楽しさも知っているつもりです。

黙食によって救われる子がいるはず。それは良い事だ。

と思う反面、今の自分とは無縁で、今の自分からは想像もできないあの楽しさを体験できないままはちょっと残念だな、と思います。

だから給食時間を地獄と感じる子が居なくなって、みんなが普通の楽しい給食時間を送れる日が来るようになればそれが一番です。

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