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タイ旅行記 A版 2018.07.11-19

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20歳のとき、はじめての海外ひとり旅・タイへ行ったことの記録。2パターンあります。A版→自分のエッセイ/B版→架空の人物目線で書いたエッセイ
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大目に見て。

大目に見て。

タイ終わり

タイにいる間、楽しいことがたくさんあった。友達に話したくなった。これ、ツイートたら誰か反応くれるだろうか、っていうことも色々あった。でも、何をどこまで言いたいのか言うべきなのか分からなくて結局やめた。どうしたら丁度良く自分を見せられるんだろうと思った。歩きながら考えたけどやっぱり分からなかった。一人でいるのに、めんどくさかった。
 

誰とも喋らず1週間ずっと日記ばかり書いていたなん

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パッタイ

パッタイ

タイAー5

ミャンマーとの県境に広がる、タイの国立公園に出かけた。そこでは滝が見られると聞いていた。タイに着いてから4日間、ゴミの浮かんだ川しか見たことがなかったが、ついに清い川が見られると期待に胸を膨らませ、8時に宿を出発。バスを2回乗り継ぎ、公園に到着したのは午後3時だった。バスの時刻表をみると、1時間半後には終バスがくることが判明した。

森の遊歩道は、大きくて色の濃い葉っぱをつけた木

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妄想の夜

妄想の夜

タイA-4

お洒落な音楽を聴くと自分がお洒落になったような気分になる。なるよね。

外国の街を一人で歩いてみると強くなったかのように錯覚する。するよね。

ついでに椎名林檎の曲が勝手に脳内再生される。されるされる。

なれるものなら、一度でいいから、椎名林檎のような色気のある人になってみたいと思う。あの、人を惹きつける綺麗さも強さもあるところがたまらない。

カオサン通りという繁華街

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空が鳴っていた

空が鳴っていた

タイA-3

1日目、お寺が点在してるエリアを歩いた。当たり前ながら、次のお寺に着くまではその全貌は分からない。スマホではなく、『地球の歩き方』掲載の地図を見ていため、方向が合っているのかもよくわからない。よくわからないタテモノを目指してよくわからない道を歩く。その上、日差し対策のアームカバーとネックカバーのせいで物凄く暑い。タイの道なら、日本で道を歩くより確実に楽しいはずであると予想していた。し

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「タイのにおい」

「タイのにおい」

タイA-2

タイに行く前、『ロンリープラネット』という旅行ガイドを読んだ。海外では最も有名なガイドブックだと思う。ロンリープラネットの冒頭に「タイのにおい」という見出しがあって、お香、魚醤、下水、などが挙げられていた。そんなこと紹介してどうするんじゃい、と心の中で突っ込みを入れたのを覚えている。

タイ初日の朝、一番初めに訪れたのは、バックパッカーの聖地、「カオサン通り」という繁華街だ。安宿や土

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天からタイまで

天からタイまで

タイA-1

私が普段移動するときの話を聞いて欲しい。私は毎日、平均1時間自転車をこいでいる。でも、自転車に乗っている時間が好きじゃない。ついでに歩いている時間も好きじゃない。

自転車の上では何もできない。本も読めないし携帯もいじれないし、手元に書くものを用意せずに考えるのが苦手なのでレポートも作れない。音楽を聴こうにも、両耳にはイヤフォンをさせないので、楽しくない。本当に暇で嫌になる。

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