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徘徊老人と地域の温もり

OL時代 ボランティアにもハマっていた。
その日は、とある地域の認知症者との当たり前の日常を聞ける講演会の受付ボランティアだった。

昔から、認知症などで徘徊されて迷子になってしまうお話は聞いていたし、中学の時、戻りたいご自宅とまったく反対の方向へ4キロも歩いてきた女性と遭遇したこともある。その時は、リフレインする彼女の話に何度もこたえながら、すぐ反対に向かおうとするので、こっちですよと自転車を押して帰った懐かしい。

その地域で日頃から当たり前にやっていたこと。
それは、優しい見守りだった。

Aさん宅のおばあちゃんがある日、認知症になってしまったけれども、家族は今まで通りに接して、地域も今まで通りに接してくれた。

一つをのぞいては。

Aさんのおばあちゃんが認知症になったことをしった地域の人たちは、昔通りに自宅におばあちゃんが遊びに来たら、必ずAさんに何かしら連絡をくれるようになったそう、「今、わたしんちに遊びにきてるから安心して」といった感じに。

もちろん、道路を歩いているだけでも、Aさんに、「今、〇〇の角におばあちゃんきとるよ。」とまるでナビをつけているかのように報告を入れてくれる。

少し迷子になりそうな時は、さりげなく声をかけて、街全体でおばあちゃんが無事にAさん宅に楽しく帰宅できるように見守ってくれる。

もちろん賛否両論はあるかもしれないけれど、私は見守りが当たり前の地域って、温かいなあと思いました。
あの講演会はもうかなり昔。今は更に温かな地域が増えていることを祈って⭐️


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