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大人のトモダチになりたい


金曜日、お手紙をいただきました。
とても、とても、可愛らしいお手紙です。

差出人は、上司の娘さん。
彼女は数ヶ月前からBTSの大ファンになったそうで、彼女をきっかけに今では家族全員でBTSを推しているということも上司から聞いていました。

「お願いがあるんですけど…」と切り出した上司。仕事のことかと思いきや、「娘から、どうしても渡して欲しいと手紙を預かっているんです。迷惑かもしれないけど読んでもらえますか?返事とかはいいので。」


読みます!!ください!!!

と、食い気味に答えました。

水色の封筒を受け取った私は、わくわくしちゃって。早く帰りたい!早く家に帰ってこのお手紙を読みたい!!と、そわそわしていました。

無事に帰宅し、すぐに封筒を開きました。


きちんとした大人顔負けの挨拶文から始められた文章に感心していると、「バンタンの曲で好きな曲は何ですか?」という、とても可愛らしい質問。(バンタン=防弾少年団=BTS)

そこから、「私が好きな曲は…」と彼女が好きだという10曲以上のタイトルが書き連ねられているところに、私はたまらなくなってしまいました。

多分、殆どの大人は遠慮して10曲も書かないんですよね。だからもう、好きな曲のタイトルがズラーっと書かれているのが可愛すぎて笑いがとまりませんでした。英語は難しいから英語タイトルの曲をカタカナで書いてくれているところも可愛くて、可愛くて。

最後には、「会ってお話がしたいです!」と書かれていました。こんなに純粋に、まっすぐに、文字で気持ちを伝えてもらえることって、普段の生活ではなかなか経験できないことです。

今年もそろそろ終わりに向かっていく頃ですが、こちらのお手紙は間違いなく、2021年ほっこり大賞です。確実に受賞ですおめでとうございます。



返事はいいので、と上司に言われましたが、お返事は書かせていただきます。私もバンタンの好きな曲を彼女に伝えたいので。私もそこそこオタクなので、貰ったお手紙より長く書きすぎないように気を付けようと思います。

娘さんの周囲には、BTSファンが家族以外にはいないそうで。両親が同じアイドルを好きなら楽しいだろうなぁと思っていたのですが、どうやら彼女の推しに対する気持ちは両親のそれとは違うらしく。お父さんから聞く限り自分の気持ちと似ている私と、好きな気持ちを共有したくて、お手紙をくれたそうです。

私は娘さんと倍以上年齢が離れているので、娘さんの学校のおともだちのようにはなれないと思うんです。鬼ごっこは20秒でゼーゼー息切れしちゃうだろうし。だから私は、娘さんにとっての、大人のトモダチになれたらいいなと思います。

大人になれば、様々なことを自分で選択できるようになりますし、行動範囲を広げることで多様な価値観の人に出会うことが出来ます。

けれど、子供の頃や思春期にこそ、親とは違った視点を持つ大人と関わる機会があることが大切だと思うんですよね。

親子関係から上下関係を完全になくすことはなかなか難しいと思うんですけど、上下関係のない大人と子どものやり取りって、貴重で、お互いに良い刺激になる気がするんです。

お父さんは絶対に手紙見ないで!!と念を押されたそうで、上司は娘さんがどんなことを私宛に書いたのか知りません。私も、絶対に見ないでくださいねと念を押して、上司にお返事を託けようと思います。

上司には申し訳ないですが、これは同じ人を推すオタク同士のお手紙交換なので。

ちなみに、お手紙には、雑誌を切り抜いたのであろう推しのカードのようなものが同封されていました。私たちの時代でいうシール又はメモ帳交換的な感覚なのでしょうか?推しのカード、私にくれちゃうの??可愛すぎませんか??

私はオタクですが収集癖がないのでそういった類のものは現時点では何も持っていなくて…何を入手してお返ししようかと考えています。

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