人との出会いで未来が変わった話
私はある人との出会いで大きく運命が変わった出来事がある。
私は中学生になってから、将来の夢が決まっていない人になってしまっていた。
それまでは色々な職業に就いてみたいと夢見ていたのだが、
本気で活躍している人たちを見て、自分にはできないと、
半ば自信を失ってしまっていた。
それは勉強のモチベーションも下がるきっかけとなってしまい、
なんとなく勉強をしてテストでそれなりにいい成績をとる状態が続いていた。
その出会いをしたのは、中学2年生になってから。
新しく転任してきた英語の先生が自分のクラスの教科担当になったことで、
私の未来が大きく変わったのである。
その先生はとても若く、そしてかなり変わった人だった。
理系高校生だったにもかかわらず途中で挫折して英語教師になったという
異色の経歴の持ち主で、
授業内容も話もとても面白い先生だった。
教科書は使うけど、あくまでも文法を確認するだけ。その代わりに他の文章をたくさん読ませてくる。テストに初見の文章を出してくることもあった。授業もリスニングと音読中心だったのだが、私は不思議と退屈せずに話を聞いていた。
そこから英語の点数が伸び始め、「もしかして勉強楽しい…?」と思った私は本気で勉強を頑張れるようになっていった。
そして自分の勉強をするだけでなく、授業中のグループワークなどで友達に分からないところを聞かれてそれに答えることも好きになっていた。そこで私はこんなことを思うようになった。
「人に教えるのって結構楽しいかも」
その思いは次第に、「私も先生になりたい。」という思いに変わっていった。
そして今、私は大学で教員になるための勉強をしている。
しかも、あの先生と同じ英語の先生を目指してるのだから不思議だ。
飽き性な私が、中学時代からの夢を追い続けて大学まで来ていることが本当にすごいと思う。
でも、その先生は私が教員志望で大学で勉強していることは知らない。
私が中学校を卒業すると同時に異動になり、連絡先も今どこにいるかも分からなくなってしまったのだ。
もしその先生にまた会うことができたら、私はお礼を言いたい。
「先生のおかげで今頑張れてるよ。いつか一緒に働きたいな。」と。
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