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覚悟を決めるということ

社会に出てもう22年が経過し立派なおっさんになったなと感じてしまう。元々のキャリアプランでは30歳までに現場責任者になり、その後全国を転々としあらゆる地域で成果を上げるという目標があったのだが、なかなかそうも行かず・・・。

いろいろと遠回りをしたもののキャリアプランに遅れる事6年後に現場の責任者になり、これから自分の考えや想いをどんどん使いながらやって行けると思っていました。

そんな中3カ月程立った時に、僕を任命してくれた上司に言われたのが、

『能力、知識は問題ない、だがお前には覚悟が無い』

その時は、覚悟ってなんだよ!!って、自分の中で消化出来ずにいた。

実際に責任者としての初年度はトラブルに追われる年になり、なかなかその状況を覆すことが出来ずにいた。当然売上額も前年よりは悪くないものの、横ばいという結果。取り組んだものは理解されず、情報は浸透せず、見直しの多い1年だった。

2年目の初めに全員を集めた会議で、自分の声で直に目標を伝え、さらに『やり直させてほしい』と部下に頼んだ。

そうして始まった2年目は、責任者として積極的に行動を起こすこと、情報を発信すること、伝わりにくいものは毎朝同じことを言うことを実践した。

そうすると少しづつ周囲に変化があり、自分がかかげた目標に協力してくれる部下が出てきた。積極的に行動をしていると、自分の考えを伝えやすくなり、自立する部下が出てきだした。

その時は何が要因でそうなったのかは分からなかったが、そのまま兎に角続けて行く事で周囲の変化が見てとれる様になった。

その時にやっと、上司の言っていた『覚悟』というものが理解出来た。

現場の部下から見て、数年で異動する、結局ここにずっといるわけじゃない、それなのに責任者って何?多少なりとも不満はあったんだと思います。

そういう言葉にならない事を感じる事もせず、ただ数字が必要でそれを組み立てる事に集中したあまり、理解を得られなかった。ここに骨を埋める気でいないと新たなキャリアは来ないし、今の部下からの信頼も勝ち取れないという事を認識した。そして1年目の自分は間違っていたと思い返すことが出来た。

そうしてその行動から現場の雰囲気も良くなり、人材の確保も進み、OJTも一定の成果を出しはじめ、2カ月ほど経過すると数字が取れる様になり、自分も部下によく声を掛けれる様になっていった。

30名ほど部下がいる中の1割の3名がキーマンだとし、その3名をよく見てバックアップする事を心掛けた。ここに今の組織の改善のカギがあるように思えた。

現場の責任者という立場を活かし、1名はよりよく見てバックアップする事で数字を挙げていきミスも減少、なにより自分で考えて行動する様になった。1名は業務の枝葉をフォローする事で自身が単独で売上を作っている訳ではなく、周囲の協力ありきで目標を目指すことが出来た。もう1名はPC業務が苦手ではあったが少しづつ教えながら、どの様に使えば有効かを一緒に考えることでSNSを活用したマーケティングが出来る様になった。

この3名は自分に一定の自信はあるものの、どこか否定的だったのものの、自分で考えて行動できる様になった。

全員自分よりも年上だがこういう人達へ影響を与える事が出来たのが非常に嬉しかった。

責任者として部下がいかにやりやすい環境を整えるか、タスクが難しい時に手を差し伸べクリアさせるかが現場責任者としての自覚と覚悟なんだと、体験をもって知らせてくれた部下にとても感謝しています。そして自立したことで、僕が離れた組織でも主軸になってくれている事、自分で考えて行動している事に満足しています。

#はたらいて笑顔になれた瞬間

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