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仕組みで縛られることで、シンプルに働く

2024年度 1冊目
角川書店 著者: 松井 忠三 『図解 無印良品は、仕組みが9割 仕事はシンプルにやりなさい』
【おすすめ】
・部下を持つ人
・仕事のやり方やマニュアルに疑問を持っている人
【ポイント】
・人を動かすためには、背中で見せるのではなくマニュアルとして伝えるかが重要である
・最低限のルールとして記載するのではなく、理想の人物像・働き方として記載するマニュアルと認識し、誰でもできる仕組みをつくる

以降は、「読むきっかけ」「自身への振り返り」「今後の展望」の3点でまとめます!


読むきっかけ

前職の上司が業務管理の話をしていた際に紹介したことがきっかけです。

当時の働き方として、アルバイトの学生が最低限の働きをマニュアルにしてまとめていました。その結果、「察しがよく気遣いできるバイトが善」「察しが悪く自己都合で動くバイトは悪」のような評価が生まれてしまいました。人を育てるという視点をもって管理する余裕もなく、アルバイト人材の出入りも激しくなったため、人材不足もたびたび見られるようになりました。
しかも、この現象は自拠点の人配置のみならず、会社全体でみた社員同士でも同じような構図が生まれてしまいました。「仕事ができるやつ」「仕事ができないやつ」が色濃く分かれました。その結果、業務量負担の格差が出てしまい不満をためることもたびたびありました。

前職の上司に紹介された日に本を購入しましたが、仕事の多忙さを言い訳に読むのは転職後になりました。しかも現職のマニュアルがまさに本書で紹介している「理想の働き方を提案するマニュアル」だったため、めちゃくちゃ腹落ちしながら読むことができました。この考え方を前職でも取り入れられたらどれだけよかったことか、なんというタイミングの悪さ、、、と思いながらもすぐ読み切りました。


自身への振り返り

本書で取り上げられる無印良品にはMUJIGRAMという2000ページのマニュアルが存在します。そのマニュアルを作って業務管理を行ったことで、赤字経営をV字回復させることができました。常に経験や勘で働くことを排除し、現場の意見やノウハウを拾い上げてアップデートし、理想の働き方を見せてくれる「マニュアル」ができるまでの経緯と考え方が書かれています。

私自身はマニュアルを作る場面がなくなりましたが、マニュアルの読み方や取り扱いを知る良い機会でした。会社人になった当初は「マニュアル人間」になることに抵抗や違和感があり、オリジナリティあってこそだと思っていました。しかし、5年ほど会社で働く中で、マニュアルは道筋を明らかにする基礎基本で、数学でいう公式、英語でいう文法のようなものだと認識し、改めてマニュアルに立ち戻ることが多くなりました。いや、めちゃくちゃ当たり前なんですけどね、、、


今後の展望

転職1か月目ということもあり、たくさんのことに挑戦しながら業務を覚えています。先ほども述べたように、現職は理想の働き方を実現するマニュアルが示してくれています。5月は少しずつ仕事にも慣れてきたので、マニュアルに忠実にもとづいた業務進行をやってみます。その中で私が必要だと感じたフローを言語化してマニュアルに付け加えてアップデートしていきます。注意としては独りよがりにならないようにだけ、上司と確認しながら進めていきます。

ちなみに、私生活でもルールを作り、マニュアル化することも本書で紹介されています。例えば料理の献立では「挑戦したことないレシピを一品入れる」、そのための買い物では「普段買わない商品を一種類入れる」ことを意識してみました。また丁寧な掃除も「土曜日の朝に1時間集中する」など設定してやっています。

以上を行うにあたって、ポイントは「自分の行動を言語化する」ことです。一方で言葉を発信したり、文章にまとめたりすることが苦手です。職場づくりに関する本を読んでいますが、その次に「アウトプット」に関する本を読みたいと思います。

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