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マッドマックス 怒りのデス・ロード

最強の「行って帰ってくる」ムービー。
テレビ放送で見て、カットされたシーンも含めて見たくなってまたブルーレイで見て、短期間に一気に2度も鑑賞してしまいました。
という訳で、ダラダラとオチもなく好きなところを書き連ねてみました。お時間ありましたらぜひ。

マックスのかっこよさ

二代目マックスは、トム・ハーディ!
「インセプション」から好きな俳優さんですが、今回もやっぱりかっこよかった…!

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メル・ギブソンとはまた違った魅力がある気がします。
序盤はほとんど喋る事もなく唸るばっかりなのですが、フュリオサやワイブス、ニュークス達と過ごす事で少しずつ人間らしさを取り戻していく過程もまた良い。トラウマがあってフラッシュバックに悩まされたりもしているのですが、彼らと一緒に走っていく事で少しずつ人間っぽさを取り戻していく姿もなんだかジーンと来る…

もう1人の主人公、フュリオサ

シャーリーズ・セロン演じるフュリオサは超超超かっこいい強い女性です。

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坊主頭にタールで黒くした目元、そこから光るブルーグリーンの瞳が美しくて…ほんとになんでもやる女優さんだなあ…
フュリオサのキャラクターはかなり悲しい過去を背負っていて、正直よくここまで生き延びて、希望を捨てずに頑張ってきたよな…としみじみ思います。だからこそ、後半やられかけても、もう1回頑張れるんですよね…

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名シーン…
劇中は割とド派手でドカーン!とした画が多いのですが、こういうミニマルな画もところどころあって、かなり効いてきます。

愛されキャラ、ニュークス

ウォー・ボーイズの1人で、最初はジョーに心酔しているのですが、マックスやフュリオサ、ワイブス達と関わる事で「生きる」事をきちんと思い出し、最後は涙の「Witness me」ですよ…

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最初はマックスを「輸血袋」として車にくくりつけて、ジョーの為!だけでフュリオサ達を追いかけるんですが、後半はもう表情が違いますもんね…あくまでも変わらないのは純粋無垢で一生懸命なところも魅力。演じているニコラス・ホルトは「アバウト・ア・ボーイ」のイメージが強すぎて、まさかこんなキャラクターを演じるとは思っていませんでしたが、かなり良かったですねえ…みんな白塗りで似た雰囲気なのに、1人ハッキリとわかる感じも良かった。

ワイブス達の強い意思

イモータン・ジョーに幽閉されていた「出産母体」として物扱いされていた女性たち。そんな扱いから逃げ出す為にフュリオサの手助けを得ています。

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みんな綺麗!それぞれ魅力があって、イモータン・ジョーが幽閉していた、という設定に説得力があります。
リーダー格で臨月のお腹を抱えるのは、スプレンディド・アンハラッド。

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撃たれそうになったフュリオサを庇う為に、自らを盾に…それまで割とおんぶにだっこで何もできないワイブス達だったけど、この前後から強い意思がそれぞれ見えてきてグッときます。(その後のシーンも…)
テレビ放送版では、彼女の死は落下シーンのみで以降はがっつりカットだったのが残念…まあ放送できないだろうとは思っていましたが…

ケイパブルは知的で落ち着いた印象の赤毛のお姉さん。後に仲間になるウォーボーイズのニュークスの心を変える優しいキャラクターです。

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ニュークスの最期を見届けるケイパブルの優しい目…この一連のシーンも大好きです。

トーストは5人の中ではフュリオサに近い雰囲気があるかも?

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銃の装填も手伝うし、ジョーに拐われて殴られてもまだ抵抗をやめない強さもある。はっきりとした意思が感じられます。

ダグは不思議ちゃんで、見た目も相まって妖精っぽい雰囲気。

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ニュークスやジョーに悪態をついたり、後半はお祈りをしたりと終始不思議。だからこそ、後半の種に興味を持つのもダグである事はなんだか納得します。

フラジールは、シタデルの外を知らない最年少。

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多分、外の方が辛いししんどいし、ジョーの言いなりでもシタデルに戻った方が…って思ってるんですよね。(途中、ジョーのもとに戻ろうとする姿はもうほんとに涙がでます…洗脳されてるんだよね…)
それでも、スプレンディドの死を乗り越えてフュリオサやお姉さん達と必死に逃げる事で少しずつ覚悟ができてくる成長の過程も素敵だし、初見では「お前!裏切るんか!」と思ったリクタスを利用するシーンはこちらも手のひら返して「良くやった!えらいフラジール!!!」と無意味に親目線の涙まで…笑

イモータン・ジョー キャラとしての造形美

今回の悪役、イモータン・ジョー。
どこをとっても擁護できるところがない、悪い指導者なのですが(笑)そのキャラクター造形に関してはほんと素晴らしいと思っています。

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製作者のインタビュー記事を読んだりしていると、モチーフにしているのは様々な疾患の症状などなどなんだとか。放射能を浴びすぎた事による色々な症状が影響している、という世界観なのできっとジョーも若い頃に色々苦労して、そしてこうなってしまったんだろうなあ、と想像できるイメージが良い。そして、物々しい呼吸器に透明のボディスーツ、そして股間にはドクロのマークのベルト…もう、「悪いやつ!」という感じがしてとても良い。
演じたヒュー・キース・バーンは、「マッドマックス1」でトゥカッターを演じていた方だと知って急いで1から見直したのは公開時の懐かしい思い出…マッドマックス以外で存じ上げなかったので全然気付きませんでした…
今回は特に、呼吸器で顔がほとんど隠れているのですが、目だけで様々な演技や表情ができているのがすごい。

鉄馬の女たちがかっこよすぎる

フュリオサのかつての家族であり、最後は戦いにも参戦してくれる女性バイク集団(というと暴走族みたい…笑)

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仲間になりフュリオサ達と共にシタデルを目指す訳なのですが、これまた彼女たちめっちゃ強いんですよ。バイクに乗ってバンバン銃を撃つ感じ、かっこよかった〜!リーダーのヴァルキリーはあっさり逝ってしまって悲しいですが、最後まで戦い続ける感じもかっこいい…彼女達、全滅はせずシタデルまで辿り着ける仲間もいるのでそれがまた救い…
(好きなシーンや画がいっぱいあるのですが、登場シーンが少ないからか検索してもあんまり出てこない…残念)

箇条書きに好きなところを

もう1つずつ語ってたら一生アップできない気がしてきたので(書き始めてから公開まで既に10日かかってる)好き!ってところを箇条書き&画像で紹介します。笑

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ドーフ・ワゴン!カメラが近づいたり離れたりで音量が変わるという細かい編集も感動。Junkie XLによる音楽も最高にかっこいい。

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元シルク・ドゥ・ソレイユのパフォーマーが協力したという、ポールでびよんびよんする攻撃(攻撃なのか?)完全に絵面先行かなあと思いきや結構ちゃんと攻撃できてるからすごい。笑
そしてCG使わずに本当に上に乗ってるそうですよ…すごいな…という事はマックスもスタント使わずに乗ってるのかな…

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劇中には、こういうミニマルな画は時々あるのですが、やっぱり印象的…

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映像だけでいうと、コマ落とししてスピード感を出していたり、ポイントでスローになって印象的になったりと動画だからこそかっこいい!というシーンがたくさんあって最高。

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ブラック&クロームエディションはまだ見れていないのですが、オリジナル版の彩度の高い感じも結構好きです。また全然違った印象になるんだろうなあ…この青い空と黄色い土もなかなか良いですよね。

登場する車は全部かっこいい。よく見ると既存の車が重なってたり、色んな改造がされていて、世界観に沿ったデザインになっているところも細かくて見つけ甲斐がある!笑

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まだまだいっぱい言いたい事はあるのですが、キリがないのでこの辺りで…また見返したら追記する日があるかもしれません。笑


マッドマックス 怒りのデス・ロード

Mad Max: Fury Road
2015年 アメリカ
監督:ジョージ・ミラー
出演:トム・ハーディ、シャーリーズ・セロン、ヒュー・キース・バーン、ニコラス・ホルト、ロージー・ハンティントン=ホワイトリー、ライリー・キーオ、ゾーイ・クラヴィッツ、アビー・リー、コートニー・イートン、他


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