最終面接に遅刻しかけたけど内定した話(就活メンヘラに捧ぐエール)

ぽぽみうむです。
緊急事態宣言も解除され、いよいよ就活の面接が本格化してきた頃だと思います。という訳で、私の就活ライフ最大の失敗であり成功である、最終面接のお話をします。

今までの記事でもお話しましたが、弊社の選考を受け始めた時、「背水の陣」という状態でした。
大学推薦で落ち、あらゆる企業の書類選考で落ち、やけくそでした。でも、なぜか、「この会社に落ちたらどこにも就職できない」という謎の確信がありました。弊社を舐めていたわけではありません。直感です。

火事場の馬鹿力が働いたのでしょうか。最終面接までこぎつけることに成功しました。

最終面接は、工場で行うことになっていました。
工場というのは、駅からアクセスが非常に悪いのです。
そして、私は心配性なので、タクシーが捕まえられなかったら…という恐怖のあまり、3,4時間前に最寄り駅に着きました。

工場から歩いて10分くらいの距離にあるファミレスで、最終面接対策をしました。そして、40分くらい前に、出発しました。

そこで、事件が起こりました。

マップの通り行き、案内が終了した目の前には、フェンスが広がっていました。
「入れない…」
フェンス越しに従業員の方が見えているのに、私は同じ敷地にいない。
焦りました。
もう一度来た道を戻ったり、ぐるぐる走ったりしました。
それでも、正門を見つけられませんでした。

実は、弊社の選考を受ける時、いつも電車が遅延していました。
「最後の最後になんでへまするの…3、4時間前にいたのに…」

就活において、遅刻は禁忌中の禁忌です。
よりによって最終面接で、しかも第一志望の企業の面接に間に合わないなんて。目の前に目的地があるのに…。

半泣きになりながら、人事の方に電話しました。
「近くまで来たのですが、正門が分からなくて…」

すると、面接官の方に連絡してくれたり、地図で行き方を調べて教えてくださいました。

汗だくになりながら全力疾走し、面接開始予定の3分前到着しました。
この時点で問題児確定です。面接させていただけるだけありがたい、という状況です。
いつもは、面接前に自己分析に使っていたノートや就活に役立てていた愛読書を眺めたりしていたのですが、そんな余裕は全くありませんでした。

ばたばたしつつも、面接が開始しました。
こんな危機的状況で、自分らしく面接できる気なんてありません。
しかし、遅刻した人間がこれ以上失うものなど何もありません。そこで、アイスブレイクの際に懸けにでました。

「大丈夫ですか?落ち着くまでゆっくりしましょう」
「大丈夫です。でも、顔が汗でテカテカでお見苦しいかもしれません。」

笑いを取りに行ったのです。
なんとか、おじさまたちにもウケ、少し安心できました。そして、緊張することなく、面接を進行することができました。
途中で、「周りからどんな評価を受けるか」という質問があり、「ムードメーカーとかなんとか…」と答えたところ、他の面接官から、
「あとマイペースって言われるでしょ」
と言われた時は、肝が冷えましたが。

帰り道。
「なんでこんなにダメ人間なのか…この企業を受けたとき、ほぼすべての選考ステップで電車遅延したし…縁がないのかな…自分が悪いのか…」
ネガティブな気持ちでいっぱいでした。
しかし。
「なんか楽しかったな。ネタにしよ。」
そんな気持ちもありました。

そして、その日の夕方。
彼さんの家と工場が近かったので、彼さんの家に行きました。
すると、電話が鳴りました。
「セールスだ、出たくない…」
「いや、出た方がいいよ」
そう言われ、しぶしぶ出ると、人事の方でした。

「合格です」

そう告げられました。

人事の方も、初対面の時、悲壮感たっぷりだった私のことを覚えていてくれたので、「まさか、ここまで来るとは…」と言っていました。
すぐに、内定承諾をしました。

なんだか、不思議でした。
もしかしたら、遅刻せずに行ったら、ガチガチに緊張してむしろうまくいかなかったのではないか。そんな気持ちにすらなりました。

この最大の失敗は、成功だったのでしょうか。
よくわかりません。でも、最初から「どうせ遅刻したから」と諦めなくて良かった、と思います。失敗にするのも、成功にするのも、自分次第だなあ、と強く感じました。

今の就活生も、うまくいかなくて、涙を流すことがたくさんあると思います。でも、失敗をピンチな状況を、自分らしい対処法で切り抜ければ、きっと素敵な未来が待っているはずです。

遅刻するのは絶対おすすめできません。
でも、どんな状況でもあきらめず、執念と自分らしさを忘れずに挑んでほしいです。

こんなポンコツが社会人になれたので、きっとみんな大丈夫です。



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