「アナと雪の女王」のワンシーンから使える表現をいくつか掘り下げてみました。【パート11】
「アナと雪の女王」の中で、クリストフが幼少期からずっと自分の面倒を見てくれた友達をアナに合わせるシーン。
① it was just me and Sven until they, you know, kind of took us in.「親のいない幼い俺とスベンの面倒を見てくれた」
until they の they = Kristoff’s friends です。直訳は「友達が俺たち(クリストフとスベン)を中に連れて行ってくれる ( took us in ) まで私とスベン2人きりだった」です。
「中に(人を) 連れていく」というのは、「引き取る」「家に迎え入れてくれた」と考えることができます。字幕の「面倒を見てくれた」も素晴らしい日本語訳だと思います。
”take (人) in” ー イメージが湧きやすい英語らしい表現ですね。
私がアメリカで5年前にホームステイをした時、
My host family took me in when I arrived at their house and made me feel welcome.「ホストファミリーは私が彼らの家に到着したときに迎え入れてくれ、歓迎してくれました」
でした。
② they can be a little bit inappropriate.「彼らはちょっと変わってるんだ」
この英語にはちょっと驚きました。なぜなら inappropriate (不適切な) が人(ここではクリストフの友達)に対して使われているからです。
辞書を調べても人が主語で inappropriate が使われている例はありませんでした。
またQ&A サイトの HiNative には次のような定義されていました。
Something is not correct. ( 何かが正しくない ) が inappropriate の定義です。私も対話型AI に “Is this phrase inappropriate?” と頻繁に使っていましたので、物や事柄にしか使わないものだと思い込んでいました。
ですから ”they can be a little bit inappropriate.” と人に対して使われているのはとても新鮮でしたね。
言葉というのは「こうだ!」と決めつけずに、ともかく色々な場面(洋画た音楽など)や文献にあたることが大切だと痛感しました。
③ You are a sight for sore eyes.「えらく久しぶりだね」
この表現はあまり目にしないかもしれませんが、とてもユニークな言い回しです。
sight「景色」、sore eye「目の痛み」なので、直訳は「君たち(友達)は目の痛みの景色だ」です。
そこから「目が痛い時に見る景色」=「目の保養」「見ると嬉しくなる存在」と言ったプラスの意味になります。
You are a sight for sore eyes. は「君たちは見ると楽しくなる存在だよ」ですが、次のような日本語はどうでしょうか?
「君たちを見るとホッとするよ」
この a sight for sore eyes もぜひ使っていきたいですね!
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