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案外ややこしい choke (息が詰まる)を「リメンバーミー」から取り上げ、他にも使える表現も解説しました。

映画「リメンバー・ミー」で主人公のミゲルが曾々祖父のデラクレスを探している時に、ミゲルと友人のヘクターが、音楽家たちと話すシーンです。*(     ) 内は字幕です。

音楽家: He choked on some chorizo!
( 喉に詰まらせた チョリソーを)

ヘクター: I didn't choke, okay? I got food poisoning which is a big difference. This is why I don't like musicians. Bunch of self-important jerks.
( 違う。食中毒だ。大違いだぞ。音楽家は嫌いなんだ。バカにすんな)

ミゲル: Hey! I'm a musician!
(僕も音楽家だよ)

ヘクター: You are? (君が?)

音楽家: If you really want to get to Ernesto, there is that music competition... at the Plaza de la Cruz.  Winner gets to play at his party.
( デラクルスに会いたきゃ、広場でのコンテストに出なよ。勝てば彼のパーティーで歌える)

映画「リメンバーミー」

セリフの太文字の部分を見ていきたいと思います。

choke (息がつまる、喉を詰まらせる)
この語を取り上げたのは、字幕に「喉を詰まらせた」とあるように受け身と勘違いするかもしれないからです。

「彼は喉を詰まらせた」は「〜された」なので思わず “He was choked.” と受け身で書いてしまうかもしれません。でもこの意味は、

「彼は首を絞められた」

となり、事件性を匂わせてしまいます。”He was choked to death. は「絞殺された」です。

ヘクターのセリフの I didn’t choke.” も「喉を詰まらせたんじゃない」です。ですから choke は「喉が詰まる」と覚えておいた方がいいです。

「... で喉を詰まらせる」はセリフにあるように “choke on ...” を使います。

(例) He choked on mochi. ( 餅で喉を詰まらせた)

ちなみに “He choked on chorizo!” の chorizo ( チョリソ ) は、スペイン・イベリア半島発祥の豚肉の腸詰のソーセージのことです。

self-important「偉ぶった」
“self” は「自己の」なので「自分を重要だと思っている」から「偉ぶった」と言う意味になります。

self- ... の単語はいろいろあります。

She is full of self-confidence. ( ( 自分に対する ) 自信に満ち溢れている)

He is a self-centered man. ( 自己中 )

She fell into self-hatred. ( 自己嫌悪に陥った)

Don’t be so self-conscious. ( 自意識過剰になるな)

“What do you do?” -- “I’m self-employed.”
( お仕事は?ー 自営です)

He hasn’t changed his shirt for a week, which might be a sign of self-neglect.”
( 自己放棄の兆候)

最後の self-neglect は、子供達の世話を放棄する”ネグレクト“からきています。それが自分( self ) に向いているので「自分自身の面倒を放棄している」人のことです。

get to (人)「(人)に会う」
get to は「到着する」だけでなく「(暑さなどがが体に)応える」などいろいろ応用が効く表現だということを以前投稿しましたが、ここでは get to の次に(人)がくるケースです。

これは「(人)に到着する」から「(人)に連絡をつける、(人)に会う」という意味が出てきます。

get to ... を「(場所に) 到着する」とだけ覚えてしまうと、get to (人) の意味が把握しにくくなるのでぜひ頭の中に入れておきたいですね。

I feel like I need to take a rest.  See you.

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