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英語で“皮肉や苛立ち”を表すいろんな表現を取り上げて、深掘りしてみました。

今回は皮肉を含んだ表現や直訳が実際の意味とは真逆だったりする表現を取り上げてみました。

中には言い方一つで正反対の意味になってしまうものもあるので、参考にしていただければと思います。

まず、映画「リメンバーミー」の中に出てきたセリフです。

ヘクター: You lied to me! (嘘つき!)
ミゲル: You're one to talk. (そっちだって)

「リメンバーミー」

You’re one to talk. の直訳は「あなたは話すべき人だ」で「君こそ話すべきだよ」という意味ですが、実際の意味は

「君に言われる筋合いはない」や
「お前がいうな」

と反対の意味になります。

この字幕の「そっちだって」もいい訳ですね。言われてみればそうだと思う日本語ですが、なかなかサッと出てこないですよね。

ChatGPTでも調べてみました。

A: “You need to clean up your desk; it’s such a mess.” ( 机の上が散らかっているから、片付けた方がいいよ )
B: “You’re one to talk. Have you seen your own desk lately?” ( よく言うよ。 最近自分の机を見たことある?)

ChatGPT

よく言うよ」もいいですね。こうやってみてみると、いいなあと思う日本語いっぱいあるのに英語を見てその日本語がなかなか出てこないのはよくあるのではと思います。

この You’re one to talk. と同じ意味で使われるのは、Look who’s talking. です。直訳は「誰が話しているのか見てごらん」ですが、実際は

「人のこと言えないだろ」

という意味で使われます。

皮肉ということでは、そのつもりはないのに相手のは皮肉ぽっく聞こえることがあるのが、

You’re welcome.

です。「どういたしまして」ですが、日本語を話す時と同じようにフラットで抑揚のない言い方で言うと、皮肉として受け取られるかもしれないので気をつけた方がいいです。

ですから、Thank you. と言われたら、私はYou’re welcome. はできるだけ使わずに、 できるだけ “That’s ok.” や “No problem.” と答えるようにしています。

次の英語も裏に秘められた意味がある表現です。

I told you so!

もちろん「私があなたにそう言った」と言う意味で使われることもありますが、そこから

「そう言ったでしょ!」や
「だから言わんこっちゃない!」

と呆れてものが言えない時に使われるのが普通です。

Very funny. は文字通り「超面白い」の意味で使われることもありますが、皮肉を込めて言うと「何それ?全然笑えない」と全く反対の意味になるので要注意です。またその中に苛立ちの気持ちも含まれています。

例えば、相手を笑かそうとしてジョークを言ったら逆に相手がムッとしたりする時ってありますよね。そんな時に相手の人は Very funny. (全然おもろないよ、それ)と言ったりします。

That’s funny. も使いますが、これは「変だなあ」とか「えっ、なにそれ?」などと奇妙なことや意外なことへの反応としても使います。

例えば、確かにカバンの中に入れてた鍵がなかったりした時に That’s funny. と言ったりします。

そして相手がいたずらでこっそりと鍵を抜き取って隠したりしていたのがわかった時、Very funny. と表します。「それやりすぎだよ」と苛立ちを表しているのです。

これらの皮肉や苛立ちの英語はその言い方(イントネーション)がキーになりますので、使う時には注意が必要です。

実際、私も You’re welcome. と抑揚をほとんどつけずに言ってしまった時、相手が一瞬「えっ」といった表情をされたことがあります。

Thanks for your interest in my article.  

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