写仏部作品No.10『円空』
写仏部の優等部員、長谷川美智子先生が連載してくださっている『仏像物語』。
そのNo.3はお地蔵さまでした。
お地蔵様の切なさと、尊さを、温かい筆致で描いていらっしゃいます。
ほんの数年前まで、仏像はみんな同じように見えていました。
頭髪がくるくるした仏像は大仏で、怖い顔をしたのは仁王像。
こんな認識(どちらも的外れ)。
拝む対象だと思っていた仏像ですが、美術作品として鑑賞する方法を教わってから、みるみる惹かれていきました。
教えてくれたのは、某芸術大学です。
少子化にともなう財政救済として、学校運営側が中高年齢層に仕掛けたトリップ、いわゆる学び直し。
◯◯様式がどうとか、◯◯派がどうとかを学び、ちょっとだけ解像度があがり、お寺や博物館へ行くの楽しみになりました。
中でも静岡県願成就院の運慶が良かった。
でも最近、路傍の石仏と目が合うんです。
角が取れて、ぐだぐだになっていても、可愛い。
私は権力者側よりも、貧しい農民側らしい。
からの、円空です。
いやあ、いいですねえ。
そして、こちらが作品。
粗い木彫刻のイメージを表現するために、クレヨンを使いました。
背景はグレーだけにすればよかったなあ、とちょっと後悔。
ところで。
某芸術大学の卒業論文のテーマに地元の文化財を取り上げたことから、文化財ボランティアに加入しました。
すると今後は、文化財についてもっと勉強したくなりました。
そこでこの4月、某大学の通信課程に入学しました。
歴史や文化財について学ぶ学科です。
最短2年で卒業できますが、2年で卒業するのはスケジュール的にも精神的にもタイトですし、急ぎ足で勉強するのはもったいないので、3年を目安に考えています(学費が持てばですが)。
なんなら卒業しなくても、好きな勉強だけじっくりできればいい、くらいの気持ちです。
それでも課題や試験に追われたときは、みなさまの記事を拝読したり、スキしたり、お返事したりすることが、滞るかもしれません。
そんなときは、popoは苦心しているんだなあと、温かい目で見守ってくださるとありがたいです。
Himashun部長率いる写仏部の活動記録は、こちらをご覧ください。
<参考資料>
『Enku Butuー円空仏』イマジン社 2015年
【付録】
この写真は本文とまったく関係ありませんが、あやのん先輩を着物生活に引き込む作戦の一貫です。私事ですみません。
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