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今日は犬の日∪・ω・∪! 犬好きポプラ社社員がオススメする犬の絵本・3選

11月1日は「ワン・ワン・ワン」で犬の日です!

犬の日にちなみまして、犬が大好きなポプラ社社員たちでオンライン犬会を開催! おすすめの犬の本を囲んでたのしくおしゃべりしてみました。

犬を飼うことの楽しさ、犬の老いやお別れ、そしてそれを乗り越えて生きることなど、さまざまなことを教えてくれる絵本が揃いました。
犬に限らず、生き物を飼うことそのものに共通する内容かと思いますので、犬好きな方も、そうでない方もお楽しみいただけますと嬉しいです!

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参加メンバー★青木泰子と愛犬てんま(写真左)・浪崎裕代(写真右)・富山なつき(写真右下)

<1冊目> 
著者はヨークシャー・テリア? 犬が書いた(とされる)絵本

『犬の生活』 ポピー・N・キタイン/著 津田直美/絵 (カワイ出版)

推薦者/児童書編集 絵本ユニット 富山なつき
🐶エピソード/子どもの頃に犬の図鑑を丸暗記。町ゆく犬の犬種が大体わかる。

富山:犬を飼い始めた小学3年生くらいの頃に出会った本なのですが、穴のあくほど読んだ本です。表紙の子が「犬の生活研究家」という設定で、犬が人間界で暮らすうえで大事な知識を、近所の犬たちのために書いているという内容です。
中はしっかりした情報が満載で、犬にとってあぶないものや、食べちゃいけないものが読者に分かるように書いてあります。犬を飼ううえですごく役立つ、実用的な情報ばかりなのですが、犬目線の言葉や犬語が随所に登場しているので、読み物としてとても面白く読めます。あとは、絵がすっごくかわいい! とにかく大好きな本です。
なかなか犬の本を人に紹介できる機会がないので、この本をご紹介できてすごく嬉しいです!!(笑)

▲犬の肉球を紹介するページ。犬目線で書かれたテキストが楽しい。

青木:表紙はよく店頭でみてたけど、中身を開いたことなかった! そういう内容だったんだ~!

浪崎:犬を飼うにあたっていいですよね。犬の飼育方法は実用書では読んだことあるけど、絵本なのはすごく素敵だと思う!

青木:大人にも良さそう!


<2冊目> 
温かな絵と文章で、犬の老後をまっすぐに描いた1冊

『さよなら チワオ』 なりゆきわかこ/作 津金愛子/絵(ポプラ社)

推薦者/製作ユニット 青木泰子
🐶エピソード/現在トイプードルのてんまくんと同居中。おやつのジャーキーは手作り!

青木:犬の絵本は実は買って読んだ記憶はほとんどないんだけど、ポプラ社の『さよならチワオ』はおすすめです! 
楽しいお話や、温かい話の絵本はたくさんあるけど、これは老犬介護のお話です。当時犬を飼っていたこともあるけど、老犬のことに焦点をあててあるので、すごく先々のことを考えさせられる作品だな、いい本だなと思って。
犬を飼う時には、十何年後にどうなるかとか、なかなか想像はつかないと思うけど、そういう時は必ず来るから、「そこまでを見据えて」というつもりで、飼いはじめた時に読んでほしい本だなと思いました。
読んだときすごく感動した記憶があります。ぜひぜひ、おすすめの本です!

▲年老いて動けなくなったチワオを、最期まで世話する家族のものがたり。

浪崎:ひとめぼれで犬を飼おうとした人をストップするCMがあるけど、安易に飼って、「やっぱり違った」って捨てちゃう人がいるって時々聞くから、「飼う」ということをよく考えてもらうきっかけとして、こういう本って大事だなと思います。

富山:生き物を飼うことって、楽しいことばかりじゃないし、お別れも来てしまいますしね。


<3冊目> 
お別れの後も、ともに生きることを描いた絵本

『かなしみのぼうけん』 近藤薫美子/作(ポプラ社)

推薦者/児童書編集 読み物ユニット 浪崎裕代
🐶エピソード/迷子の子犬が家に飛び込んでくるなど、犬の方からやってくるご縁の持ち主。

浪崎:では、お別れつながりで…ポプラ社の『かなしみのぼうけん』を!
担当編集のひとにラフを見せてもらった時から、迫力があふれ出ていた絵本です。本になった時にも、そのよさがますます増していて、心に訴えかけてくる本に仕上がっていました。
これは、亡くなってしまった犬とのお話になっていて、「きょうキャンディがしんだ」って文章からはじまるんです。
キャンディを飼っていた子が、最初は死を受け入れられなくてぐんぐん三輪車をこいでいくんですが、その絵の中にキャンディが常に描かれているので、読者から見るとキャンディがずっとそばにいることに気づく絵になっているんですよね。
悲しい気持ちってどうしようもないし、わんちゃんとのお別れはこんなに悲しいものかって思うんだけど、そのわんちゃんがなくなっちゃった後も、常にいるんだなって、この絵本に思わせてもらって。
悲しさを超えた後に、わんちゃんと暮らした時の温かい気持ちや、愛情にあふれる毎日が心にずっとずっと残っているんだなって思えました。

▲背景の中にキャンディの姿が。画面全体でキャンディがそばにいることを表現している。

浪崎:犬とのお別れが辛すぎてもう飼えないっていうひとにも、この絵本を読んでもらいたいな。その悲しみはつながりが深いからこその悲しみであることを感じてもらえると思う。悲しみの大きさは、過ごした時間がどれだけ大事だったか、だから。すごく幸せなことなのかもしれないと思って。
どうしたらいいか分からないほど泣くことで、どれだけ動物たちから愛情をもらっていたか気が付くというか。この絵本からは、「ともに生きる」というつながりを深く感じた絵本なんです。
ぜひ読んでほしい!

青木:ぜひ読んでみる! 泣くことで、気持ちを解放するってあるよね。

富山:悲しみの先で気が付ける気持ちが描かれている絵本って、すごいですね!

こうして犬好きたちの夜は更けていき、あっという間にお開きの時間に。
気になる絵本はありましたか? ぜひお手に取ってみてくださいね。

この記事でご紹介した犬の絵本はこちら🐶


「ねこの本も知りたい!」という方に。ねこ本の回もございます😸