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「こんな本あるかしら?」ときかれたら、オススメの本を紹介します!【#あるかしらおじさん】

読書をしたいけど、どんな本を読もうか迷っている皆さん!
グルメな話、泣ける話、笑える話、怖い話……世界にはさまざまな物語がたくさんありますよね。
「読みたい気持ちはあるけど、どの本を手にしたらいいだろう?」迷ったときはあるかしらおじさんに聞いてみてください。

「こんな本あるかしら?」と聞いたら、「ございます!」と答え、あなたにピッタリの本を紹介してくれるおじさんがいます。
それが「あるかしらおじさん」です。

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ポプラ社文芸編集部のTwitterアカウントでは、たまにおじさんが登場し皆さまからのリクエストに答えています。
#あるかしらリクエスト として先日ついに第4回を開催いたしました。
今回も幅広いリクエストをいただいたので、いくつか抜粋してnoteでも紹介します。
年末年始の読書にぜひ参考にしてくださいね!

【心が元気になれる本】

Q、あるかしらおじさん、こんにちは 
笑えて気分が明るくなる本はあるかしら?

ございます!
西 加奈子さんの『漁港の肉子ちゃん』 (幻冬舎文庫)はどうかしら?
港町に生きる焼き肉屋の肉子ちゃん母娘を取り巻く魅力的な人たち。笑えて、ちょっぴり感動もしつつ、温かい。読むと元気をもらえます。

Q.甘すぎず、かといってギスギスしすぎてない心がウフって笑うような本って有るかしら?

ございます!
寺地はるなさんの『大人は泣かないと思っていた』(集英社)はどうかしら? 
人と人との関係が濃密な田舎町を舞台に、それぞれに不器用な登場人物たちが織りなす温かくちょっと切ない物語。恋に臆病な主人公が一歩踏み出すエピソードでは、心がウフって笑えます。

Q,夫婦または恋人の話で、心温まる本てあるかしら?

ございます!
三島有紀子さん『しあわせのパン』(ポプラ文庫)はどうかしら? 
ある日都会で偶然出会ったふたりが、ある事情から北海道へ突然移住。そこからゆっくりと時間をかけて本当の夫婦になっていく、とても心温まる物語です。

Q,仕事に疲れ切った時に癒されてやる気の出る小説ありますか?本屋勤務なんですが

ございます!
大崎梢さんの『平台がお待ちかね』 (創元推理文庫)はどうかしら?
出版社の新人営業マンの奮闘が、本のお仕事のたのしさと面白さを思い出させてくれます!

【冬にあったか美味しい本】

Q.美味しそうな料理がでてくる小説が読みたいあるかしら?

ございます!
友井羊さんの『スープ屋しずくの謎解き朝ごはん』シリーズ(宝島社文庫)はどうかしら?
早朝にひっそり営業しているお店「しずく」で提供される心と体にやさしい日替わりスープの数々がとにかく絶品! 読んでいるだけで心がほかほかしてきます。

Q.あるかしらおじさん、おはようございます。
冬にあたたかくなる、美味しくて泣ける時代小説ってあるかしら?

ございます!
坂井希久子さんの「居酒屋ぜんや」シリーズ(角川春樹事務所)はどうかしら?お腹が満ちて、心もほっこり温まる、美味しい人情時代シリーズです。普段時代小説を読みなれていない人も、手に取りやすい作品ですよ!

Q.美味しいお菓子がたくさん出てきて、読んだらほっこり暖かい気持ちになる本あるかしら?

ございます!
野村美月さんの『ストーリーテラーのいる洋菓子店 月と私と甘い寓話』(ポプラ社)はどうかしら?
満月をかたどった甘酸っぱくて爽やかなウィークエンドに、バターがじゅんわり、ぱりぱりキャラメリゼのクイニーアマンなどなど、おいしそうなスイーツの数々に心が甘く満たされます。


Q.冬っぽい温かいお料理が出てくる本はあるかしら?

ございます!
彩瀬まるさんの『まだ温かい鍋を抱いておやすみ』(祥伝社)はどうかしら?
病に倒れた父の友人が作ってくれた鶏とカブのシチューに、初恋の彼との思い出の手作り枝豆パン。どんなにつらいことやかなしいことがあっても、温かい食事を取れば元気になれる!と思える連作短編集です。

【子どもたちにもオススメな本】

Q.小学生が読む本で長編で字が大きい本ってあるかしら?

ございます!
ポーラ・ハリソンさんの『名探偵テスとミナ 消えたかんむりのなぞ』(文響社)はどうかしら?
見た目が双子のようにソックリだけど、一人はお姫さまで一人はメイドの二人が難事件を解決します。文字もとっても大きくて読みやすいですよ!

Q,普段ゲームばかりしている小学生男子が夢中になれるような本ってあるかしら?

ございます!
針とらさんの『絶望鬼ごっこ』(集英社みらい文庫)はどうかしら?
閉じ込められた学校で鬼から逃げるというゲーム性に、小学生男子がハラハラドキドキすること間違いなしです!

Q,生まれたての娘に初めて読んでみるならどんな絵本がよいかしら?

ございます!
にしもとよう さん、黒井健 さんの『うまれてきてくれてありがとう』(童心社)はどうかしら?生まれたてでまだまだ、言葉を理解するのは難しいかもしれませんが、読んであげたらお母さんお父さんの愛情は伝わる気がします!優しい気持ちでページをめくってみてくださいね。

Q.眠っているときに見る夢や、空想のせかいが舞台の本ってあるかしら?
不思議で、わくわくするものを読んでみたいです(*ˊᵕˋ*)

ございます!
いしいしんじさんの『雪屋のロッスさん』(新潮文庫)はどうかしら?
造雪機に乗ったロッスさん、謎のタクシー運転手、見張り番…などなど、不思議な職業がたくさん登場する、想像力の広がるお話です!

Q,ミステリーに挑戦したがっている女子中学生におすすめ作品教えて下さい。シャーロック・ホームズとクリスティー以外、できれば同世代14、15歳くらいの主人公で海外日本どちらが舞台でも。おすすめ具合で大人主人公も可です。

ございます!
太田忠司さんの『甘栗と金貨とエルム』(角川文庫)はどうかしら?
突然亡くなった父親の代わりに、探偵の仕事をすることになった高校生の男の子のお話です。青春と本格ミステリを一緒楽しめる秀逸な一冊ですよ!

【こんな気持ちに、こんな本】

Q,最近、人と比べて自分の至らなさを感じたり、うまく行かないことに落ち込んだりしてしまいます。
気持ちが落ち着く、自分に自信が持てるようになる小説あるかしら。

ございます!
小野寺史宜さんの『ライフ』(ポプラ社)はどうかしら?
至らなくたって、上手くいかなくたって、大丈夫。なんでもない日常も、低いハードルで肯定してくれるような、じんわり沁みる一冊です。

Q.今日お誕生日なんだけど、世界中からお祝いされてる気分になる本はあるかしら?

ございます!
アリスン・マギーさんの『ちいさなあなたへ』(主婦の友社)はどうかしら?
生まれてから今日まで、あなたが毎日ずっと愛されていたことを知ることのできる絵本です。
お誕生日、おめでとうございます!!

Q.結婚したいけど、やっぱり一人でもいいやーって思ってしまうの。結婚したくなるような本ってある?

ございます!
あさのあつこさんの『末ながく、お幸せに』(小学館文庫)はどうかしら?
ついホロリと泣けちゃう結婚式小説です。結婚とひとくちにいってもその形はさまざまで、それが人生なんだよねって思えます。

Q,若手歌人さんの歌集を読みたいのですが、たくさん並んでいて選べません。おすすめの歌集って、あるかしら?

ございます!
川野芽生さんの『Lilith』(書肆侃侃房)はどうかしら?
1991年生まれの著者による歌集です。端正な言葉と美しい描写の裏で、世界に対する告発に挑んでいるという衝撃。世界の見え方が変わる一冊です!

Q.今年を締めくくる本と、新年を迎えるにあたってのおすすめの本あるかしら?

ございます!
今村翔吾さんの『じんかん』(講談社)はどうかしら?
今年を代表する歴史ものの大著なので、年末年始にこたつでじっくり読むのにピッタリです!

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気になる本はありましたか?
この冬は巣ごもり読書を楽しんでみてはいかがでしょうか。
あるかしらおじさんはこれからも本との素敵な出会いを応援しています!
それでは皆さんよいお年を~!

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