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ポプラ文庫のタイトルで「しりとり」をやってみた
「しりとり」って、最近いつやりました?
子どもの遊びと思われがちな「しりとり」。
もう何年もやっていない人も多いかもしれませんが、大人になってから遊んでみると意外に楽しかったりするものです。
子どものときより語彙力が増えているので、当時では考えられないほど長続きしたりします。友だちとお酒を飲みながら遊ぶと案外盛り上がるので、なかなかオススメです……
ということを思い出したので、
唐突ですが「しりとり」をやってみることにしました。
本当に唐突ですが気にしません。
ヒマなのか?と言われそうですが、それも気にしないことにします。
といっても、もちろん普通に「しりとり」をするわけではありません。
「ポプラ文庫のタイトル」縛りのしりとりです。
本のタイトルでの「しりとり」なんてやったことがありませんが、はたしてどこまで続けられるものなのか。いったい何手続けられるのか。
折しも世間は(子どもは)夏休みですし、夏の自由研究がてら、ちょっと試してみることにしました。
どうぞお付き合いくださいませ。
★「しりとり」のルールはこちら
<ルール>
・使用する言葉は、「ポプラ文庫」のタイトルのみ
※「ポプラ文庫ピュアフル」や単行本は入らない
・タイトルはサブタイトルまでいれる
・「あ」から始まり、「ん」で終わる
・一度使用したタイトルは、再び使用できないものとする
・言葉の繋ぎは厳密にする
※「○○た」=「だ○○」のようにはしない
それではいってみましょう!
まずは「あ」から。
出オチじゃん!
もう終わったじゃん!
……
すいません。
気を取り直してこちらからいきましょう
栄えあるスタートは、本屋大賞にもノミネートされた名作。西加奈子さんの『i』(アイ)。装丁がおしゃれです。
次は「い」ですね。
東直子さんの『いとの森の家』。
福岡・糸島を舞台に少女の成長が描かれた感動作です。
続いて「え」
古沢良太さん脚本の大ヒット映画を、山本幸久さんが小説化した『エイプリルフールズ』
「ず」?
「ず」から始まる本のタイトルなんてありましたっけ……?
すわ、早くもこれで打ち止めか……
あ、あったーーー!!!
吉川トリコさんが名古屋愛を炸裂させた短編集『ずっと名古屋』
いやあ、あるもんですね。
これで繋がったので、「や」
(※画像が小さくてすみません。少し前の本は画像が小さくなります)
大崎善生さんの感動の私小説『優しい子よ』。
続いて「よ」
人気クリエイターが語る、とっておきのおつまみエッセイ『夜更けのおつまみ』。
この本を読むと、もれなくお酒が飲みたくなります。
つぎは「み」
寺地はるなさんの『ミナトホテルの裏庭には』。
「わけあり」のお客が集ういっぷう変わったホテルを舞台にした、温かな作品です。
次は「は」ですが、なかなか思いつきません。
「ば」に逃げて『バラ色タイムカプセル』でお茶を濁そうかとも思ったんですが、自分で決めたルールはルール。うんうん考えていると……
み、みつけたーーー!
星野源さんの初主演映画『箱入り息子の恋』の小説版です。
前出の『エイプリルフールズ』もそうですが、実は映画のノベライズや小説版もちょこちょこ刊行しています。
続いて「い」ですね。
川嶋康男さんの『いのちの代償 山岳史上最大級の遭難事故の全貌!』
唯一の生還者が山岳史上最大級の遭難事故のすべてを語ったノンフィクションです。こうした読み応えある本もポプラ文庫には収録されています。
続いて「う」
ドリアン助川さんの『海の子』。
ワケあって釣りに出る人たちが出てくる短編集。各話では魚の名前がタイトルになっています。
次は「こ」
ここで『コンドルズ血風録!タイム イズ オン マイ サイド』
を思いついたんですが、「ど」からはじまるタイトルに心当たりがまったくなかったので、別のルートを選択。
山本幸久さん二度目の登場。『幸福ロケット』。
山本さんはタイトルに「幸福」がつく作品をほかにも書かれているので、『幸福トラベラー』でもよかったんですが、「ラー」ではじまるタイトルに心当たりがまったくなかったので、上記を選択しました。
誰かと勝負をするなら別ですが、今回は己との戦い……いわば「一人ラリー」みたいな「しりとり」なので、いかに長続きさせられるかのルート選択が重要になってきます。
というわけで「と」
山内マリコさんの『東京23話』。東京の23区が一人称で語りはじめたりして、たのしく東京観光ができる短編集です。
「わ」ですね。
『わたしの美しい庭』はまだ文庫になっていないし、ほかにあったかな……?
あったーー!! よく見つけたよ自分!
人気エッセイストのジェーン・スーさんによる『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』。
結婚したい女性が知らず知らずのうちにやってしまう「プロポーズされない理由」をジェーンさんが徹底解説してくれます。
ポプラ文庫では楽しいエッセイも時々出ているので、たまに探してみてください。
そろそろ限界を迎えつつありますが、「な」。
伊吹有喜さんの描く大河シリーズ『なでし子物語』。
続編も刊行中ですよ。
さあ、「り」ですね。
小川糸さんの『リボン』。
と、いうわけでタイトルに「ん」が付いたので、これにてゲームオーバー!
いろいろ調べながらここまで頑張ってきたんですが、さすがにもう限界でした。
※※※
というわけで、
「ポプラ文庫のタイトルでしりとりをすると、15手まで続けられる」
ということが今回の調査で分かりました。
まったくもって何も役に立たない調査結果ですが、どうぞご査収ください。
ポプラ文庫って、いろんな本が出ているんだな~と感じていただければ幸いですし、少しでも気になる本があれば、よかったら読んでみてくださいませ。
今回の記事が好評だったら、『ポプラ文庫ピュアフル』のタイトルしりとりもやるかな…どうかな…
ともあれ、お付き合いいただきありがとうございました!
(文芸編集部 森潤也)
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