プロにおうちごはんを作ってもらうごほうびと休息
―プロにおうちごはんを作ってもらう―
わたしにとっては贅沢なご褒美であって、
つかの間の休息でもある。
プロに作ってもらうことになったきっかけ
育休中最終盤の数ヶ月前、ひどい頭痛で立っていられなくなったわたしは、脳脊髄液漏出症の疑いと診断されました。
約2ヶ月間まともに家事も子どものお世話もできず、ひたすらベッドの上で横になって水を飲みまくる毎日。
夫はこの間ほぼワンオペに近い状態で、だいぶ負荷をかけてしまっていました。
負担を少しでも減らして、休日好きなことに時間を使ってもらいたいなと思って、初めて料理代行サービスを使ってみることにしました。
料理代行サービスは今やたくさんありますが、外食にもなかなか行きにくいご時世、どうせ作ってもらうなら、おうちごはんで幸せに浸りたいな…という思いで探した結果、シェアダインという出張料理サービスに行き着きました。
出張料理・作り置きを依頼したいユーザーと、料理の知識や経験、スキルを活かしたて働きたいシェフをマッチングするというもので、料理人には調理師や栄養士、レストランのシェフなどが揃っているというポイントに惹かれ、試してみることにしました。
オーダーしてみてどうだったか
初回お試しでお安くなるプランもありましたが、対応可能な料理人が限定的だったので、わたしは通常料金で自分で選んだ方に来てもらうことにしました。
選んだのは飲食店でのメニュー開発のご経験やお料理教室を主宰されていらっしゃる方(以下「シェフ」と書きます)。
わが家は金曜日に生協が届くこともあり、生協の旬のお野菜セットをベースに作って欲しいとリクエストし、前日に材料リストを送りました。
あとは和洋中や味付けなどのテイストを希望するくらい。
シェフとのやり取りはマイページ上のチャットからカジュアルにできました。
当日は、まずメニューの提案をしてもらい、調理器具や材料などの場所を伝える軽い打合せをして、あとはお任せ。
3時間で8品作ってもらいました。
離乳食も作ってもらって、冷凍ストックもバッチリ。
調理器具も全部洗うところまでがサービスです。
肝心のお料理ですが、どれもとーっても美味しかったです!
材料をふんだんに使って栄養たっぷり。
おうちごはんでこんなに満たされるなんて!
子どもはすごい勢いで作ってもらった煮込みハンバーグを食べてしまい、あっという間になくなってしまいました…
そして事後、気に入ったメニューのレシピも教えて下さり、家でもリピートして作ってます。
とはいえ、なかなかシェフが作ったようには再現できません。
多分、工程の中でコツがあるのでしょう。
やっぱりプロが作ると違うんだなと実感しました。
夫は炊事の負担が減ってだいぶリフレッシュできたようでした。
最近、わたしが育休から復職して土日グッタリだったので、同じシェフにリピートでお願いして来てもらいました。
今度は3時間で11品!
やっぱりこのシェフのお料理はどれも美味しくて、心も身体も大満足でした。
献立を「考える」という重労働からの解放
なんていったって、献立を考えなくていいのは本当に楽。
決めつけはよくないかもしれないけど、世の主婦は四六時中、献立のことで頭がいっぱいなんじゃないかと思います。
特に子どもがいたら待ったなし。
休みの日に朝起きてもっとゆっくり寝たくても、どんなに簡単なごはんと味噌汁を出すだけでも、「ごはん作らなきゃ」の呪縛。
とにかく、献立を「考えること」が重労働の家事。
献立を考えなくていいということだけで、時間的にも自分の身体的にも充分に価値のあることだと思いました。
中食とはちがう ―おうちごはんに新たな風が吹いた
弁当や惣菜、飲食店からのテイクアウト。
これらとはやはり違います。
家の調味料で作る、てづくりごはん。
家にあるものでこんなにうまく作れるんだ!
という感動と希望が湧いてくる感じ。
いつもの食卓を違う視点で見ることができました。
そして、事後にシェフから教わったレシピで、もう一回おうちで楽しめたこと。
お気に入りのレパートリーも増えて、なんだか得した気分になりました。
シェフが最後に料理の説明をしてくれるのですが、そこで質問すると作ったときのコツなども教えてくれたり、さすが料理教室の先生をされているだけあります。
2回目のリピートでは、その時間も楽しみの1つになりました。
わたしはズボラであまり料理が上手とは言えない方なので、余計にそう思うのかもしれないですが…
自分へのごほうびとして
おうち時間が長くなって、1日3食作る機会も増え、閉塞感とマンネリを感じます。
そして育休から復職してやっぱり思うのは、気づいたら土日ずっと家事をしていて、あまり子どもとゆっくりできる時間がない。
たまには食事をプロに作ってもらうというサービスを利用して、
ごはんを考える・つくることをひと休みして自分を(夫も)いたわり、
こどもとゆっくり接したり自分の休息時間に充てたりしながら、
シェフのおいしいおうちごはんを堪能する。
そんな自分へのごほうびがあっていいんじゃないかと思っています。
回し者みたいになっているかもしれませんが、経緯があってサービスを使ってみた一利用者として、自分の「ライフスタイル」と「炊事という家事」に向き合ったことも含め書いてみました。
色々な料理人の方が登録されていらっしゃるので、サービスの口コミは色々あるようですが、わたしは良いシェフに出会えて良かったなと思っています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?