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【テレワーク】リモートで社内の繋がりを維持する3つの極意

「リモート起業家」の私がテレワークで活躍する秘訣をお伝えするリモート仕事術シリーズ。今回は「リモートで社内のつながりを維持するための3つの極意」と題してお伝えします。 

私はこれまで7社を起業してきました。最初の会社は2013年に起業しまして、現在もいくつか新たな起業の準備をしています。こういった私が手掛ける企業はほぼ全てフルリモートワークで、社員の人たちとも対面では数回会っただけとか一度も会うことがないといった感じでした。

こういった物理的距離が離れたフルリモートな間柄の人たちとも、大変ありがたいことに濃い繋がりが残っていまして、すでにM&AでExitした会社のメンバーと一緒に新たに起業することもあれば、先週だけでも元のメンバーの3人と新しい案件を相談させてもらったりしています。これは、とかく繋がりが希薄になりがちなリモート環境では、「奇跡的」とも言えるありがたいことだと思っています。

しかし、私はそういった繋がりを残すスキルは、もともと高かったわけではありません。実は、小・中・高を通して現在も繋がりが残っている人は2人しかいません。その事からもお分かり頂けるように、繋がりを残すのが決して得意ではないのです。

そんな私がどの様にして実際に繋がりを残しているのか、という所をお伝えすることは、どなたにとっても再現性があることだと思いますし、参考にして頂ける部分も多いのではないかと思いますので、是非ご一読頂ければ幸いです。

▼今回の内容は以下の動画でもご覧頂けます。ぜひご覧ください!

極意1.「共有」

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それでは早速本題に入っていきましょう。リモートで社内のつながりを維持するための極意、1つ目は「共有」です。これは、相手が関心がありそうなことや、相手にとって有益な情報を共有するということです。

例えば、つい先日私が顧問を務めているメンバーズという会社が、「脱炭素DX」という本を出しました。脱炭素という社会的な流れとDX=デジタルトランスフォーメーションを、メンバーズとしていかに推進していくかという内容の書籍です。

この脱炭素DXの特集記事がエコノミストという雑誌で行われていました。そして、書店でこの特集が大きく採り上げられていたので、早速写真をパシャと撮って、取締役に「こんな感じで採り上げられていましたよ」という風に送って共有しました。

また、ペット用品のEC(=ネット通販)の事業を行っている友人がいるのですが、ペット系の話題を見かけたら、「ペットでこんな話題・ニュースがあったよ」という風に送る、といった感じで、「あの人はこれ関心ありそうだな」と思った時には欠かさずに送るようにしています。

内容としては、最近見かけた話題であったり、どこかで聞いてきた事例とか、ニュースや外出先でその人に関連しそうなものがあれば、写真を撮って送る、といったことを行っています。

このように、相手が関心がありそうなことをきちんと覚えておいて、何かあれば、「これ○○さんが参考になりそうだし、気になりそうなので送ってみよう」といった事を頻度高く行うようにしています。

そうすることによって、相手からすればもちろん関心がある情報なので、有益だと思ってもらえますし、興味があることを私が覚えていた上で連絡していると思ってもらえれば、当然ちょっと嬉しいと思うのです。 「前あの話していたのを覚えてくれて、こういう連絡してくれたのだな」と。

世間で多いのは、突然「最近どう」みたいな謎のスタンプを送ったり、全然文脈がない様子伺いのコミュニケーションを唐突にしてしまうケースですが、この相手が興味があることの情報を共有するという方法であれば、前の文脈を踏まえているので、従前からの繋がりが自然に維持されて、何かあった時にさらに連絡しやすくなるといったことに繋がると思います。

極意2.「相談」

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リモートで社内の繋がりを維持するための極意、2つ目は「相談」です。これは、相手が「得意そうなこと」や「出来ること」、「専門分野」などをきちんと覚えておいて、そういう話題がある時には相談をするということです。

例えば実際に今週あった話ですが、少し金融系で調べていることがありまして、分からないことがあったので、元私の会社のメンバーに日本銀行出身の人が金融系の話にとても詳しいので、連絡して教えてもらいました。

またコンサルティング業界のことを調べている時には、別の元社員の人が世界的コンサルティング企業のアクセンチュアに転職しているので、相談をするといったこともよく行っています。

「相談のネタ」としては、仕事、キャリア、夫婦関係、子育て、趣味、人生、様々なトピックがあると思うのですが、こういった相手が得意そうな内容やジャンルを覚えておいて、相談する機会があったら積極的に連絡して相談するようにしています

相談する事って、少しハードルがありますよね。しかし多くの場合、相談されて嫌な人ってそんなにいないと思うのです。むしろ相談されると嬉しく感じる人が多いと思います。

よほど「クレクレ君」の様に、相手のことを何も考えずにただ一方的に相手の情報を搾取するといった人であれば嫌がられると思いますが、多くの場合、頼られたり相談されたりするのは嬉しいことだと思います。

1つ目の極意の「共有」を定期的にしていて人間関係がある中で、いざと言う時に「あなた○○に関して凄く得意だったので、もしよかったら相談させてもらえませんか?」と頼りにする方向で尋ねていけば、多くの場合は好意的に受け入れてもらえると思います。

私自身も何かしら相談を受ける機会も多いのですが、やはりきちんと私の経歴とか、得意領域を踏まえた上で相談してくれていると感じられれば、もちろん状況によって対応出来たり出来なかったりすることはありますが、嫌な気持ちは全くしません。

「頼りにされているということは、それ位の人間として意識されているのだな」という認識になって、基本的には嬉しく感じられます。

こういった良い形で相手の得意分野に関して相談をしていくことで、繋がりを大変良い形で維持していくことができます。

極意3.「反応」

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リモートで社内の繋がりを維持するための極意、3つ目は「反応」です。これは相手がSNSなど何かしらの発信していたり、手掛けていることに対してリアクションを返して行くということです。

勿論、社内のチャットや社内SNSみたいなものでは、発信に対して細やかにコメントしたりイイねマークを押すといったことを、非常に高い頻度と速いスピード感で細やかに行うように強く意識しています。

また、社内のみならず、フェイスブックとかツイッターとかインスタグラムのようなSNS発信の発信をメンバーがしていれば、なるべく積極的にフォローして相手の発信やコメント欄に対してイイねを押したり何かしらリアクションをしていました。

1つ1つは小さな反応ですが、やはりそういうことを行っていくことで、相手からすると、「この人きちんと自分を認識して見てくれている」という意識になると思います。

社内チャットやメーリングリストが流れたときには、全員にそのまま返信が流れてしまうのは抵抗があると思いますので、個別にメールやDM(=ダイレクトメッセージ)で「この内容すごくいいですね」とか「参考になりました」と送るようにしていました。

このような形で相手が発信したものをトリガーとして、そこに反応して行くという事を行うと、相手は嬉しいと思います。特にリモートの場合はなかなか反応されないことも多いので、その中で反応していくことで相手の中のこちらの認識が確実に上がります。こういう事を積み重ねることで、着実に人間関係の繋がりを濃くしていくことができます。

・「反応」を向上するためのお勧めの手法

ちなみに、社内でこういった反応の機会を増やすという取り組みとして、「自分チャンネル」や「分報」という手法があります。非常にお勧めの方法でして、以下のnoteで詳しく紹介していますので、是非ご覧頂ければ幸いです。

また、今回紹介した極意の3点、「共有する」「相談する」「反応する」という全てにおいて、やはり相手のことをよく知っておくということが凄く重要だと思います。

相手が興味があることを共有する、得意なことを相談する、その人が反応して欲しいところに反応する、これら全てにおいて、やはり相手が何に関心持っているかということを知っているのは大前提だと思います。

これを社内で行うための仕組みとしては「自己トリセツ」が大変有効でお勧めです。自己トリセツに関しては以下のnoteや動画で詳しく紹介していますので、ぜひご参考にして頂ければ幸いです。

今回のおさらい

リモートで社内の繋がりを維持する3つの極意
極意1.「共有」
極意2.「相談」
極意3.「反応」

それでは最後に、今回の内容をおさらいします。

リモート環境で社内の繋がりを維持するための3つの極意。1つ目は「共有」でした。 相手が関心があることを知らせるということです。2つ目は「相談」でした。 相手が得意なことを相談するということでした。そして3つ目は「反応」です。 相手が何かしら発信しているものに対して細やかにレスポンスやリアクションを返していくということでした。 

こういったことを少しずつ積み上げながら、日々の繋がりを維持して行き、何かあったときに相談できたり、何かあった時に一緒にできる関係性を作れていけると凄く素敵ですよね。

特にリモートにおいては、意識的にこういう取り組みをしないと、繋がりが希薄になりがちです。少し繋がったとしてもなかなか維持するのは難しいと言われています。

だからこそ、1人ひとりがこういう意識をもってお互いに繋がりを少しずつ強化していく、維持していくことができれば素敵な状況になると思ますので、是非今回の内容を1個からでもいいので、参考に採り入れて頂き、実践して頂ければと思います。

それではまた、次回の「テレワーク仕事術」でお会いしましょう!

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▼動画版はこちらです。ぜひご覧下さい!

▼YouTubeチャンネル「テレワークで活躍する秘訣~池田朋弘のリモート仕事術」

▼テレワークで活躍したい方向けのnoteシリーズ

リモートでの会社経営・チーム運営を続けてきた中で得られた知見や実践例をまとめた書籍『テレワーク環境でも成果を出す チームコミュニケーションの教科書』をマイナビ出版さんから出版しました。

ぜひ、テレワークを導入される皆様の、より良い職場環境作りや、より楽しくて幸せなチームコミュニケーションの一助になればと心から願っています。


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