【採用・雇用】求職者のリモートワーク検索割合は4.6倍に!!|世界の最新テレワークニュース
テレワークに関する日本であまり知られていない世界中の最新ニュースについて、その要点&考察をお届けする「世界の最新テレワークニュース」。今回は、Glassdoorのリリースである「求職者のリモートワーク検索割合は2年間で4.6倍になっている」という記事について、要点と今すぐできる対策を解説しますので、ぜひご一読頂ければ幸いです。(元記事は英文ですがとても興味深い内容になっています。ぜひこちらもご覧ください)
▼今回の内容は以下の動画でもご覧頂けますので、ぜひご覧ください!
●2年間で「リモートワーク指向」が460%もアップ!!
今回の記事をリリースしているGlassdoorは、検索求人や口コミサイトを運営する会社です。日本のリクルート社が2018年に買収し、現在はリクルートグループとして、検索情報やクチコミ情報を世界中でかなり手広く行っています。
今回の記事では2019年6月から2021年6月までの間に、どれ位「リモート」という検索ワードの割合が増えているかをグラフ化しています。
上記グラフの推移を見ると、「リモート」というワードでの検索がコロナ禍が拡大した辺のタイミングからぐっと増えているのは一目瞭然です。結果、2019年の6月と直近2021年の6月を比べると460%アップしています。やはり現状リモートで働きたい人はどんどん増えているというのが今回の記事の結論でした。
●より詳しい簡易な独自リサーチを実施
上記調査結果を受けつつ、さらに詳しい割合を知るために、私の方でこのサイトを使ってより詳しくキーワードを入れて数値を調査してみました。以下はその調査結果の表です。
上記が上位10位の職種の調査結果です。この表の見方は、①が職種名で検索した時に出てくる求人件数。②番がそこを「リモート」だけで絞った場合の求人数です。②を①で割ると、募集されているジョブのうちリモート対応しているのが何%か分かる(=③リモート率)ということになります。
④がその職種を検索した時に同時にリモートが含まれている率。③のリモート率を④のリモートを期待している人の率で割ると、⑤「競合率」が出ることになります。この⑤「競合率」が低いほど、探している人がリモートの職種を探しやすいと言え、高いほどリモートの職種は激戦区、要するに希望者は多いけれど、供給するリモート率が低いということになります。
実際には「絶対数」の方が重要だと思いますし、割合だけですべてが測れるわけではないと思いますが、今回は分かりやすく「割合」として「企業が出している募集においてリモート率がどれ位なのか」「求職者がどれ位リモートを希望しているのか」そしてその「競合率」を出してみました。
●リモート率では意外な結果も
結果を見てみると、「リモート率」が高いのはエンジニア、カスタマーサクセス、グラフィックデザイナーといった職種でした。他にもソフトウェアエンジニア、グラフィックデザイナー、データアナリスト、マーケティングといった専門職、スキルを活かして活躍する系の仕事がやはりリモート率が高いという結果でした。
少し意外だったのは、「カスタマーサクセス」です。 近年、カスタマーサクセスの従事数は日本でも増えているかと思いますが、カスタマーサクセスは、ソフトウェアエンジニアやグラフィックデザイナーなどに比べると「人間関係系」のスキルと言え、リモート率が高いイメージは私の中で明確にはありませんでした。恐らくメール対応やオンライン対応であったりの顧客との接点がかなりリモートにシフトして、その結果リモート化が進んでいるのでしょう。
今回の調査結果からも、これから未来に向けてリモートを志す人は、専門スキルを身につけて、こういった専門職を志向していくことが有効だと言え、また、顧客との関係性を良くするコミュニケーションスキルが高ければ、よりリモート環境で働きやすいと言えると思います。
●「人事」や「秘書」は競合率が高い
次は「競合率」を見てみましょう。特徴的なのは、「人事」や「秘書」は、検索する人は「リモートしたい」と希望している人が多いものの、それに対する募集が少ないという「競合率」が高いという結果になっていました。
やはり社内対応が多く、情報の管理面からも、会社として完全にリモート化するのは難しのかも知れません。こういう職種をリモートで希望する方は、かなり激戦区になることを意識した上で、その中でも選んでもらえるような、スキルや能力、経歴を身につけることが必要になると言えるでしょう。
私のnote記事やYouTubeチャンネルを見てリモートコミュニケーションを向上することを志向されている方は、ご自身がキャリアを積んでいく上で、 どの領域で戦っていくのかによって、リモートで活躍しやすいのか、激戦区の中での戦いが待っているのかが変わってくると思いますので、市場選定やご自身のキャリア選定が重要だと言えることでしょう。その様な中において、私のお伝えするリモートコミュニケーション術が皆様のお役に立てば幸いです。
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