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カメラONで表情を活用しよう!|若手・新人向け基礎講座 第9回

若手ビジネスマン向けの「テレワークで圧倒的な信頼を獲得するリモートコミュニケーションの基礎講座」シリーズ。第9回のテーマは「カメラONで表情を活用しよう!」です。今回の記事ではZoomなどでオンライン会議をする際に、カメラONと表情の活用を意識して飛躍的に表現力を向上するための具体的なコツをお伝えします。ぜひ最後までご覧ください。

▼今回の内容は以下の動画でもご覧頂けますので、ぜひご覧ください!

前回の復習:オンライン会議では「アジェンダ」を作成して事前に送付しましょう

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まずは前回の復習です、第8回はこういった内容でした。リモートコミュニケーションの中でもオンライン会議は非常に大切です。オンライン会議は非常に便利な点が多い反面、同時に1人しか喋れない、相手の様子が分かりにくい、といった不便な面があることも否定できません。そういった不便な面の多くを解決できるのが「アジェンダ」です。アジェンダとは会議の論点や目次をまとめたものです。このアジェンダをきちんと作成して事前に参加者に送付することが大切です。

アジェンダを作成して事前に送付することによって、自分の思考整理ができ、参加者の理解も促進・向上でき、きちんと資料をまとめて提示するという人間であるということで、信頼もアップします。

アジェンダの取り扱いのコツとしては、きちんと文章を作る必要があるので、文章作成に慣れていきましょう。事前に送っておくと参加者の信頼も理解度も上がり、信頼も得られて良いことばかりなので事前に送付しましょう。 会議の最初に提示して、進行の内容を確認しましょう。 また、会議中も議題や討論のぶれなどに対応するために、途中も提示して論点を明確にしましょう。特に新人の方の場合は、自分の分だけでもアジェンダを作りましょうといったことを紹介しました。

きちんとWebカメラをONにして表情を活用しよう

今回は前回に引き続き、オンライン会議をより有効活用するための手法をお伝えす第2弾として、「きちんとWebカメラをONにして表情を使おう」というテーマでお送りします。

オンライン会議では、きちんとカメラをONにして顔を出し、さらにしっかり表情を使って気持ちや感情を伝えていくことが大切です。まずはこういった「カメラをONにして表情を活用する」ことが大切な理由から紹介します。

理由1:表情の与える印象は強い

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カメラをONにして表情を活用することが大切な理由、1点目は「表情の与える印象は強い」ということです。

以前、「人は見た目が9割」(竹内一郎 | 新潮社)という本が流行ったことを覚えている方も多いと思います。その中で書かれていたのは、人は相手の言葉や話から内容を判断するのではなく、身振り手振りや見た目の印象で内容を判断する割合が多いと。実際には9割位は見た目の印象を通じて判断をしているということでした。これは対面でのケースだけでなく、オンラインでも同様だと言えると思います。

勿論リアルに比べてオンラインでは画面越しで表情が少し伝わりにくいということがありますが、それでも表情があるかないかで、大きく印象が違います。

クロスリバーという会社の方が以前記事に書いていたのですが、オンライン営業の中でカメラをONにして顔を出してしっかり笑顔を意識している営業マンと、そういったことをしていない営業マンを比べたところ、しっかり顔を出して笑顔を心がけている営業マンの方が、約2割成績が高かったという検証データがあるそうです。

私もオンライン会議を毎日のように数十人、数百人を相手に行ってきましたが、顔が出ていない時点で、残念ながら印象に残らず忘れてしまいがちです。よほど声に特徴があるとか、人並み外れて内容が面白かったり、重要でない場合以外は印象に残すのは難しいと言えます。

これは社内のコミュニケーションであっても同じだと言えると思います。社内オンライン会議でも、きちんと表情を使って伝えられる効果は勿論高い訳で、カメラをONにして表情を活用しないと、その分の時間帯効果で大きく損をしてしまいます。

理由2:表情は相手が話している間も使える

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カメラをONにして表情を活用することが大切な理由、2点目は「表情は相手が話している間も使える」ということです。これも非常に重要な理由です。

オンライン会議のデメリットとして、実質1人ずつしか話せないということがあります。オンライン会議で同時に複数の人がマイクを通して話すと、ネット回線を通じて混ざってしまって、ほぼ聞き取れないということは皆さんもご経験あるのではないでしょうか。どうしても話の途中に相槌を打ったり、話題をかぶせるのがリアルに比べると難しいと言えます。

お笑い芸人さんなども、コロナ禍で番組がオンラインになって間がとりにくいといったことを言ってる方が数多くいますよね。この様にリアルに比べてオンライン会議では同時に話せないことのデメリットが存在します。

こんなケースで有効なのが「表情」です。表情を大きして表現することは、相手が話している最中でも全く問題なくできます。Zoomなどで10人位の顔が画面に出ている中で、笑顔でリアクションしたり、「なるほど!」と大きく頷くということは、相手の話を止めずに視覚情報としてリアクションを伝えることができます。これがオンライン会議では想像以上に重要です。

特に人数が多い会議だと、どうしても進行役の人とか、メイントピックの担当以外は発言するのが難しいです。そんな時に他の参加者の人は、話を聞いて理解できたり、反対に分からないことがあることを表情で伝えていくのが重要なのです。進行役や発言者は、そのリアクションを基により良い工夫をしていくことができます。 

私もオンライン会議では、参加者の表情をよく見ています。他の誰かが話している時でも、聞いている人たちの表情を見ており、「ちょっと顔が曇ってるな」とか、「ちょっと分からなそうな表情をしているな」と思ったら、「ちなみに質問ありますか?」と質問を促したり、より詳しい説明を加えるなど、場の雰囲気を変えるアプローチをします。

この様に、表情は言葉にしなくても伝える情報が非常に多いので、1人ずつしか発言が難しいオンライン会議では非常に有効な手段だと言えるのです。カメラをオンにして表情を活用することはとても大切です。

コツ1:カメラを正面に

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オンライン会議では「表情」が重要だということをお伝えしたところで、次に上手に表情を活用するためのコツを3点紹介します。上手に表情を活用するためのコツ、1点目は「カメラを正面にしましょう」ということです。

よくあるのは、自分を映すカメラと相手が映る画面の位置が違うことから、相手から見てカメラ目線に見えにくいということです。本人は表示されている相手の顔をまっすぐに見て話しているつもりでも、相手には全然まっすぐ見ているように見えていないということがよくあると思います。大切なのは相手からどう見えているか、どの様な印象を持たれるかということなので、意外とこの問題は大きな影響があります。

この課題は、とても簡単なポイントを踏まえることで解決できます。行うことはシンプルで、「画面に映る自分の顔が正面を見ているように見える場所にカメラを置く」それだけです。外付けのWebカメラを使っている人は、相手の顔が映る画面を見た時に自分の目線が相手にきちんと向く場所にカメラを設置する。PCやタブレットのカメラを使っている場合も、相手に映る画面を確認して自分の目線が正面向きになるようにすることです。これは非常に大切な要素なので、何度も自分の映り具合を確認してカメラの場所や向きを調整する価値があります。

これをやるかやらないかで相当印象が違います。まっすぐ向いている様に見えればきちんと話してる感じがします。横や下を向いている様に見える姿を映像を通じて見ると、違和感を感じて印象が悪くなります。とても簡単なことですが、意外とその点を意識している人が少なく感じます。相手から見て正面を見ているように見えるように、カメラの配置に気を付けましょう。

コツ2:明るくする

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上手に表情を活用するためのコツ、2点目は「明るくする」です。

私は、カメラ用の「リングライト」という照明器具を使って、顔が明るく見えるように工夫しています。机の上にクリップで留めるタイプで、だいたい3,000円位の安いものを使用してます。

昔からテレビ番組でも、女性の俳優さんに専用のライトで照明を当てたりしている様子を見ますよね。それほど顔が明るく映るか、暗く写るかで与える印象が違うのです。

よくあるのは逆光で光が後ろに刺してて表情が全く見えないとか、顔がすごく暗く映って夜に独りでゲームしてる人みたいな感じになってしまうケースです。

本人からすれば、自分は他の人の映像を見ているので気にならないかも知れませんが、その人の映像を見てる人からすると、「なんか暗いな」「逆光で全然顔が見えないな」という感じになります。

前述の通り、顔が映っているメリット、価値というのは表情から受ける印象を伝えることにあるので、画面が明るくないと、この目的があまり達成されないのです。

この場合も、きちんと逆光じゃない方向にカメラを置いて、できればリングライトやカメラ用ライトなどを使ってできるだけ見た目の映像の印象が明るくなるようにするのが良いと思います。 

これは外出時に服装や身だしなみを整えるのと同じだと言えると思います。 画面を明るくしないのは、ヨレヨレの服を着ていたり、ネクタイもボロボロで髪型もバサバサなまま外出している様なものです。もちろん中身はとても良い人かも知れませんが、見た目の印象で既に点数を下げてしまいます。

簡単に安価でできる取り組みですので、なるべく画面を明るくする工夫をぜひ行うことをお勧めします。

コツ3:表情は大きく動かす

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上手に表情を活用するためのコツ、3点目は「表情は大きく動かす」です。

私は以前リサーチの会社の代表をしていまして、オンラインでインタビューしたり、ユーザーテストと言ってユーザーがウエブを使っている様子を客観的に見て検証していくといったことしていました。その当時から表情に関して一般的に言われていたことは「日本人は表情があまり動かない」ということでした。

アメリカ人や西洋人などはすごい表情が動いたり大きなリアクションをする印象がありますよね。ユーザーテストでも、西洋人はウエブを操作しながら表情が喜怒哀楽に応じてもの凄く動くのです。

一方で日本人は、ほとんど表情に出さない。だから心理を知ろうと思えば、言葉で伝えなければ非常に分かりづらいということがあります。そこで、オンライン会議の時には、意識的に表情を大きく動かすことが大切になります。

オンライン会議では、顔が映る画面が小さく、カメラの解像度があまり高くない場合は意識しないと表情が伝わりません。そこで私は「オンライン会議の時には表情やリアクションをいつもの2倍位大きくしましょう」とお勧めしています。大きく笑う時にはちょっと大げさに笑う。分からないときに大げさに首を傾ける。身振り手振りを大きくするということです。

私はオンラインでの会議や打ち合わせの際には、意識して表情やリアクションをお大きくするようにしています。その結果、終了後に「池田さん、声出てないのに凄く反応が伝わってきてありがたかったです!」と喜ばれることが多々あります。

私は恥ずかしながら少し内向的なキャラクターの持ち主です。その私でもできるのですから、意識すれば誰でもできると思います。反対に意識しないと、全然反応が伝えられないのがオンライン会議です。

会議中ずっと能面のようにほとんど表情が動かない人もかなりいますよね?これはオンラインでは意識しないと当然の様に起こってしまうことだと言えます。オンライン会議では、意識して普段の2倍以上表情や身振り手振りを大きく動かしましょう。

注意点1:ネット環境は万全に

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ここまでカメラをONにして表情を活用することが大切な理由とコツを紹介してきましたので、次は注意点を2点お伝えします。 

まず注意点の1点目は「ネット環境は万全に」です。ネット環境はできるだけ高性能の環境を整えることをお勧めします。私の場合も在宅ワーク用に、回線は一番早い「光回線」、接続はノートPCですが「無線接続(Wi-Fi接続)」ではなく「有線接続」にしています。理由はズバリそれらの方が安定するからです。

オンラインでやり取りする上で、通信のレベルが低いと、ネットが止まったり遅れたりします。そうすると相手の貴重な時間を奪ってしまうことになります。リモート時代に最大限ネット環境を良くするというのは、もはや「義務」と言えると思いますし、やっておいて絶対に損はありません。

しかも、回線を光回線にしたり、LANケーブルやアダプタを用意して有線接続にするのは、とても安価にできます。まだ未対応の方はぜひともされることをお勧めします。

注意点2:他の人がOFFの時は自分はONにしてマネージャーに提言する

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注意点の2点目は「他の人がOFFの時は自分はON&マネージャーに提言する」です。他の参加者の人が画面OFFの時もありますよね。新人の人は他の人に直接「カメラONにしませんか」とは言いづらいと思いますが、まずは自分から率先してカメラONにした上で、ミーティングを主催するマネージャーやリーダーに「やっぱりカメラOFFだとちょっと様子がわからないので、ぜひ皆でカメラONにしませんか?」という風に提案をするようなことができると良いのではないかと思います。

今回のまとめ

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最後に本日の内容をまとめます。まずはオンライン会議ではできる限りカメラをONにして表情を活用しましょう。表情は凄く印象も強いですし、表情なら他の人の発言中でも使えるので、同時に話がしづらいオンライン会議であっても、自分の気持ちであったり、リアクションをする強い武器になります。

また、映り方は注意して行きましょう。正面を向く。明るくする。表情や身振り手振りをなるべく大きく使っていくようにする。 他の人がカメラOFFでも、まずは自分からONにしていき、徐々に周りの方もONにしてもらえるようにしてきましょう。

以上の様な取り組みができれば、リモートワークで欠かせないオンライン会議が、格段に質の良い会議の場へと変わっていくことでしょう!

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