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「時間の切り売り」から脱却するためのたった1つのポイント

副業を始めたり、個人で独立した方が直面する壁というのが、「結局自分が働いた時間分しか稼げない」ということです。独立したのに働けど働けどなお働き続けなくてはいけない。 こういう課題や悩みがある方が凄く多いのではないでしょうか。

私も実際に独立した直後は、かなり時間の切り売りに近い状況になったことがあって、「これは良くないな」と思い様々な試行錯誤をしました。今回は、そういった試行錯誤の結果として得た「時間の切り売り状態にならないために何を意識すべきなのかというたった1つのポイント」をお伝えできればと思っています。

副業やフリーランスをしていて、「収入=自分の時間給」になっている人がそういった状況を脱却できるというポイントをお伝えしたいと思いますので、是非最後までご覧頂ければ幸いです。

▼今回の内容は以下の動画でもご覧頂けます。ぜひご覧ください!

「自分売り」ではなく「サービス売り」をする

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今回は早速結論からお伝えしたいと思います。自分の「時間の切り売り」から脱却するためのたった1つのポイント、それは「自分売り」ではなく「サービス売り」をする。これが時間の切り売りから脱却する一番の秘訣になります。

「自分売り」ではなく、「サービス売り」をする・・・この様に聞くと「ああ、なるほどな」と思う方もいれば、「よく分からない」という方もいらっしゃると思いますので、1つの事業の例を挙げてお話をします。 

私は最近ある人と一緒に、ウェビナーを実施する事業をスタートしました。元々ウェビナーを企画していた人の経験や能力を活用して、有料でウェビナーを受託するサービスの事業を始めたのです。ちなみにウェビナーとは、オンラインセミナーことです。

この「ウェビナーを売る」という際に、売る方法が大きく分けて2つあります。 まず1つ目の売り方は「私、ウェビナーの企画してきて経験や実績がありますので、1時間あたり1万円で使ってください」といった様に、自分自身の能力や時間、労力を売る、私が言う所の「自分売り」です。

もう1つは「私達はウェビナーを開催している事業の会社でして、1回50万円から100万円でウェビナーの企画から実施までできます」と「サービス」を売る、これが「サービス売り」です。

実際には、この「50万から100万でやります」と言っている中身は自分1人で行うケースもあります。特に起業した最初の時にはサービスを売っていても実際はほとんど1人でやることも多いので、一見同じ様な感じがしますが、これが後々全然違ってくるのです。

「サービスを売る」とは

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「サービスを売る」というのはどういうイメージでしょうか。例えば、お客さんや外部に対して、実施プロセスを明確にし、実施事項や内容を明確にし、事後のアウトプットを明確にし、料金体系を明確にすると一気にサービスっぽくなります。

つまり先程のウェビナーの例であれば、

・ウェビナーを企画する時にはこういう流れで企画をします
・実施時はこういった内容を行います
・さらにウェビナー開催後に記事化したものを納品します
・上記を全て含めて全開催100万円のパッケージです

といった感じで内容をまとめると、ぐっとサービスっぽくなります。

サービス売りのメリットは「切り出し」ができること!

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実際は、最初は自分1人で行うケースも多いので、「自分売り」とあまり変わらないイメージになるのですが、最初から「サービスを売る」という形にしておくことによって、凄く大きなメリットがあります。 

サービス化しておくメリットとは何か、それはズバリ「切り出しができる」ということです。 切り出しができるとは、他の人や会社に仕事や作業を任せることができるということです。

ウェビナーの例で言うと、プロセスとか実施事項の内容を「自分がやる」と言わないのです。最初は自分でやるとしても、そこを自分がやらなくても良い様な説明の仕方をするのです。

そうすると、例えば「声を掛ける部分はアルバイトに任せよう」とか、「集客はやり方を固定化してお客さんにやってもらおう」と、業務を人に任せることができます。こういう思考ができると、1人でやっている作業をどんどん人に任せることができるようになってきます。

1人でする場合は誰でも1日24時間分の業務しかできませんが、サービスを売る形にしておけば、作業を切り出して人に任せることで、何倍も何十倍も仕事を引き受けて仕上げることが可能になるのです。

事業化や会社化へと未来を広げることができる

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仕事内容を同じような感じで型(かた)化して他の人も作業ができるようにする。アルバイトとかフリーランスの人とか、もしくは社員を雇ってできるように教育してどんどんスケール(拡大)する。そうすることによって、格段に多くの受注が受けられるようになる上に、自分自身の時間の切り売りを減らすことができるのです。

これが「自分売り」から「サービス売り」への転換、言い方を替えると個人から事業への転換、つまり「事業化」への流れなのです。 

この点を最初から意識してできているかできないかというのが、時間の切り売りから脱却できるかできないかを分ける分岐点になります。

副業にしてもフリーランスにしても、仕事を受ける際には、将来的には誰かに切り出していくこと想定しながら行う。そうすると、入口は同じでも時間が経てば経つほど差が大きく広がってくるのです。

ずっと自分がやらなくてはいけない、やることがなくなったら稼働が下がってお金が減ってしまうという構造と、サービスとして売って、どんどん規模を拡大できて、数多くの案件を持てる構造。この2つでは全く未来が変わってくるのも当然と言えます。

今回のおさらい

時間の切り売りから脱却するためのたった1つのポイント
→「自分売り」から「サービス売り」(=事業化)に変える

時間の切り売りから脱却するには、「自分売り」から「サービス売り」に変えることがポイントです。

最初は自分1人でやるという点は同じだとしても、「こんなことができる自分を買って下さい」と言うのではなく、「こういうサービスを買って下さい」と言って、後から他の人に任せることを見据えながら販売することで、自分が全部を作業しなくても良い様になります。さらに仕事をいくらでも請け負うことができるので、個人では考えられない位の規模の仕事を引き受けることができます。

よく話を聞いていると、フリーランスの方や副業の方とかは「自分売り」をしてしまっているケースが非常に多い印象を受けます。もちろんサービスを売る場合にも、営業面で自分のプロフィールやこれまでの実績を提示して信頼を得ることは大切です。

しかし、あくまで売るのはサービスであって自分の時間ではない、そういう意識持てるのか持てないかで雲泥の差が出てきますので、ぜひ意識して頂ければ幸いです。

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