全くリーダータイプでなかった僕が、どうやって4社のM&Aを実現し、起業家っぽくなっていったか?(1)

これまで、4つの会社を起業にかかわり(2社はメンバー、2社は社長として)し、軌道に乗せ、その全てにおいてM&AによるEXITを実現。東証一部上場企業の役員。また5年前からリモートワークを実現し、NHKなど様々なメディアでも取材を受ける。私自身の飾らぬ略歴です。

こんな話だけを書くと、さも最初から起業家気質でイケイケな人物を想像すると思います。しかし、元々の私は、目立つ存在でも、リーダー気質でも、何か人に秀でた才能があるという訳でもありませんでした。というか、完全に「残念」な感じでした。

そんな私が、どのようにして自分を変え、どのように成長していったのか。最近起業の相談を受けることも多くなる中で、この経緯を公開していくことは、大いに恥ずかしい部分もありながら、「こんな人でも頑張れるのか」という勇気を与えることにも繋がると思い、振り返っていきます。

鳴かず飛ばずの学生時代から

私は、元々はあんまり頑張るタイプでもなく、中高生の頃などは、クラスの端に居るタイプの人間でした。
スポーツが特にできるわけでもなく、勉強はまあまあでしたけど、別に一位争いをするとかでは全然なくて、生まれてから20年間程、鳴かず飛ばずの“残念な”人生を歩みました。

今でも中学の同級生に会ったら、「昔は陰気だったよね」と言われますし、高校の同級生からは、「あのころ、本当に冴えなかったよね」と言われますから、余程だったのでしょう。私がどんなイメージだったかご想像頂けると思います。

しかし、同級生達も、しばらく話をしていると、こちらの中身が随分と変わっているので違和感を感じるようです。「なんか、キャラクター変わっているね」というような感じのことを口々に言います。
私に言わせれば(まあ、自分を変えたからね)って感じです。

とにかく、中学生高校生の頃の私は、皆からやる気無い、冴えないという印象の残念な少年でした。

「ヤバいなー、自分を変えなくちゃ」

卒業し、ビービットというウエブコンサルティングの会社に就職しました。多数の本を出版するなど優秀な人材が多いと言われる会社です。そこには滑り込めたものの、周りには優秀な同期とか先輩が大勢いて、鳴かず飛ばずといった自分はなかなか変えられませんでした。

しかし、その会社は、一生懸命働かなければいけない社風の会社だったので、、半ば強制的に頑張りました。そのお陰で、仕事を真摯に取り組む自分を確立することはできました。しかし、やはり目の前にある仕事に集中して取り組んでいるだけで、主体性をもって何か新しいことを自分で企画したりとか、これまでに無い何かを作りあげるといったことは全くできていませんでした。飲み会すらも自分で企画したことなく、27歳ぐらいまでは全てが受け身でした。

そんな時、(これはちょっとヤバイなー、自分を変えなきゃいけない)と思ったのです。


勉強会を企画、開催

そこから始めたのが、勉強会の企画、開催でした。ビービットでは、コンサルティングの過程で必ず“ユーザビリティテスト(ユーザ行動観察)”を行っていたのですが、この調査ををいろんな企業ができるようにしようという勉強会を立ち上げたのです。

2〜3万円くらいで借りれる小さな会場ではありましたが、会議室を自分で借りて、30人ぐらいの参加者を集めました。

正直、最初はおっかなびっくり、かなりビビりながらの開催でした。しかし、参加者には喜んで頂けて、皆から成功と言ってもらえるような会になりました(今考えたら、小さなただの勉強会なので、成功というのは大袈裟ですが。)

そこで、“自分で考えて企画するとか動くって、すごい楽しい”という体験が出来ました。やはり準備などは大変で、 前日徹夜で用意したりしましたが、それでも上手く行った方が嬉しいし楽しい、ということを肌で感じるうちに、自分がどんどん変わって行くことも感じました。

気づけば、その勉強会に来てくれた人と一緒に起業。2013年にポップインサイトという会社を設立しました。

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