ポップインサイト創業期(2)〜将来の共同創業者が、勉強会にやって来た

第3回のコンバージョン・アップ研究会には、後に私と一緒に最初の会社を起業した喜多君が参加者としてやって来ました。勉強会の開催を重ねることで、参加者の中から私の想いに共鳴してくれる人が出てきて、その後一緒に起業していくことになっていったのです。

(▼喜多君と私です)
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第3回勉強会に、将来の共同創業者が参加

喜多君は元々私が就職した会社『ビービット』の同僚でした。 当時彼はエンジニアで、私はコンサルタントをしていました。

私はコンサルタントとして、クライアントワークで『ユーザーテスト』を使用していたので、勿論その内容は日々の業務から熟知していましたし、 コンサルタントのメンバーは全員この手法を使ってクライアントへのアプローチをしていたので知らない者はいませんでした。しかし実は、喜多君のような『エンジニア』は、同じ会社にいながらもユーザーテストとほとんど接点がありませんでした。

つまり、喜多君はこの研究会に参加するまで、ユーザーテストにほとんど触れたことが無かったのでした。


“一緒にユーザテストを広げたい”と意気投合

そんな彼が、第3回のコンバージョン・アップ研究会へ参加者としてやって来ました。彼はこの研究会で初めてユーザーテストを体験し、実践したのでした。彼は体験してみて、「これめっちゃいいじゃん、確かに学びがいっぱいあるね」といった感じで、ユーザーテストの素晴らしさを知ってくれたのでした。

彼は、「初心者がユーザーテストをできるようになるには、『自分でもやればできる』という感覚をもってもらうことが大事だと思う。この研究会はその点がとても上手く導けていると思う」と言ってくれました。

そして、さらに話し合う内にますます意気投合し、二人は「一緒にこのサービスを拡めていこう!」となったのでした。

彼がワークショップに参加し、ユーザーテストって凄いよねと非常に好印象を持ってくれたのをスタート地点にして、一緒にこのサービスを拡めていこうということになり、そこから創業パートナーとなり、一緒に会社を起業していく、という流れになったのですから、この第3回研究会は、本当に私達にとって大きなスタートとなった回でした。


小さな第一歩が、将来につながる

そこから改めて思うのは、“想いややりたいことを自分から発信して行くと、それに共鳴してくれる人が出て来てくれる”ということです。自分から想いを持って動いて行くことで大切なパートナーができていったのです。

共同経営者やパートナーが見つかるというのは、人材が不足しがちな起業時においてとても大きな財産です。

勿論、最初からそれを狙って研究会を開催した訳ではありません。 喜多君が共同創業者になるなどと全く思っていませんでしたし、元々彼と一緒に何かをやろうと思っていたわけではありません。本当に偶然の産物でした。

そして実際に、私がその後起業したのは彼が引っ張ってくれたお陰という面もあります。その頃、彼は結婚したいので、人生のトライをしたいという状況でした。そんな状況があって強いモチベーションを持っていた彼は、私を力強く引っ張ってくれたという感じでした。勿論、この企画自体は私発のものですし、ユーザーテスト拡めたいと言い始めたのは私です。しかし、スタート時の私は、「自分が企画を言い出したのに私がやらないのはおかしいかな」という位の気持ちからの発進だったというのが正直な所です。

そこから実際に『起業』というステージに踏み出したのは、喜多君のチャレンジしたいという気持ちに強く引っ張られたという面が強くありました。大きな一歩を踏み出させてもらったという点において、やはり彼には感謝しています。彼が一緒にいなかったら起業をしていたかどうかは定かではありません。

このように、私の想いの発信に、喜多君が共鳴してくれたことで、その後の起業等へと繋がっていった訳ですので、自分の殻を破って想いの発信をして行って本当に良かったと思います。

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