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包む展 目黒美術館

目黒美術館は目黒駅からも、中目黒駅からもかなり歩く。目黒区の財政難で、時々ガッカリするほどショボい展覧会もしちゃったりする。なので今回も期待せずに、散歩がてら出かけてみたら、意外や楽しい展覧会でした。(遠い入口の白線からしか撮影を禁じられましたが)

日本は海や山に囲まれた国です。時に厳しい自然と共存して、田畑や木々、海や川、その実りを祈る八百万の神、祭りの文化があります。冷蔵などの手段のない頃、それらを守り大切に運ぶ方法を考えたのですが、なんとその機能的であって、かつ美しい結び方!外国人は驚きますね。なんて手先が器用。

お祝いの儀式へ、お金や品々を包むのも。

舞台のおひねりにも、この形が。美しいですね。

地方のお菓子も、それぞれに意味を持ち。

文の箱でしょうか

様々なシチュエーションの弁当箱や、魚を長く保たせる干し方、道具の入子、祭りの飾りもありました。どれも木や竹、干し草などを見事に工夫したものばかりで、驚くほど美しいものです。会場で流れる映像も、わかりやすく説明出来ていて退屈しないものでした。

9月初めまで開催しています。ぜひ。

あ、なかなか可愛いポイントの館内。黒マットな、温かみのあるフォルムの椅子。

今ちょっと見ない、トイレのカラーリングを発見。紺青とアイボリー。

懐かしい感じの子どもプールも敷地内に。蝉も鳴いてます。

前の道には、印象深いお地蔵さん達。いつも綺麗な花と水を絶やしません。皆さんが大切にしているのがよくわかります。

日本の美のルーツのような、民藝の豊かさ、目黒美術館「包む展」でした。

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