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30代になるのが楽しみな理由

振り返ると、周りの目を気にして自分を押し殺していた少女時代。徐々に色んなものを感じて、経験を積んできたおかげで、知恵の輪を解きほぐしてく様に自分を縛っていたしがらみから解放させることができています。幸いにも今は年を重ねるごとに自分に自信が持てる様になり、30代を迎えるのが楽しみになるようになりました。

人前で話すのが苦手な少女時代
私は幼い頃から人前で話すことがとても苦手な子どもでした。小学校の頃は、友達の家に遊びに行っても、声が小さ過ぎて聞こえず、友達の母親たちからはまったく話さない子だと心配されていました。人一倍周りの目を気にするあまり、周りに自分の会話が聞かれるのが嫌で、自分の発言することすべてに自信が持てない子でした。学校ではひっそりと目立たない様に過ごしていました。

そんな少女時代を過ごしていたのですが、大学に入り自分の将来を考えた時に漠然と「自分で仕事ができるようになりたい」という想いがありました。このときから、自分で仕事をつくる人になるため、仕事をする上で人前で自信を持って話ができるようになることを克服することを意識し始めました。そのため、一般的な安定職は目指すことなく、ホテルやレストランの空間づくりやイベント企画などができるベンチャー企業に入社することを決めました。

人前に出ることが仕事に・・・
入社後はホテル・レストランの接客経験を経て、バックオフィスへ異動。もともと人前が苦手だった私はやはり裏方で人を支える仕事が向いてるのかなと思いました。がしかし、ここからなんと社内でのイベントの企画・運営のメイン担当を任されることになりました。企画や運営というのは、実際にはイベントまでの段取りや準備に加えて、大勢の前での司会進行も含まれていました。こうして任せてもらえる有難さ反面、大勢の前で話すことに対する恐怖心は消えず、終わるたびに一人反省会をしては涙を流しました。

自分のペースでいいと気づかされた出来事

がしかし、そんなしんどい時期、私の心の支えになった動画に出会いました。それは、情熱大陸で女優の新垣結衣さんがゲストだったときの映像(2010年08月15日放送)。当時、22歳くらいの新垣さんの密着映像でした。その映像では、撮影現場などで「すみません」と自信がなさそうに周囲に謝っている姿や、自分の話をするのが苦手と語っているものでした。一般的に女優さんといえば、人前に立つことが得意な人のイメージでしたが、こういう考えでも表舞台で活躍している人はいるんだ…と、とても自分と重なる部分がありました。

そこで、私は自分の根本的な部分(=人前に立つことが苦手という意識)を押し殺して、得意な人の様に振る舞う必要はないと気づけたのです。自分は自分のやり方で苦手なことに向き合えばいい、出来る様になるスピードは他の人より時間はかかるかもしれないですが、自分のペースでいいじゃんと思える様になりました。

自分のこうなりたい理想の姿
そして今、新垣結衣さんは30代となっても女優として第一線で活躍しています。むしろ昔より年を重ねて自信をつけ、より輝きを増している気もします。それは、数年間ひたむきに自分と向き合い、コツコツと努力してきた人にしか味わえない人生の喜び、生きる力を感じるのです。

私も根が明るい人に今から生まれ変われるとは思ってはいません。でも、新垣結衣さんのように自分を否定せずに前向きに努力して、年をとることを楽しみに出来る人になりたいです。最近は周りからも悩んでいる自分も含めて、それでいいと受け入れられてきていて、本当に生きるのが楽になりました。今は30代になることがとても楽しみです。

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