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封印していたピアノを再開した→パラダイスですか?今の時代は。

1.ピアノをやっていたことがバレて怒られる

毎週1回、知り合いのご夫婦がやっているとある交流会を手伝っているのですが、毎回、そこであるスタッフがピアノの演奏をしていてよい雰囲気を醸し出しています。

そのスタッフとは仲がよいので、よく話をするのですが、聞いたら独学でここまでやってきたと・・・。でも、本当はベースの演奏をしたいということで「誰か一緒にピアノやる人いないかな?」と、そう嘆かれたわけです。

で、あんまりにも切実ぽいので、つい口がすべって「昔、ピアノやっていた」と言ってしまった。そしたら「なんだい早く言ってくれよ!」と怒られて、長年封印していた練習を再開することに・・・。

もちろん黙っていた私が悪いのです。実は、幼年期~実家を出るまでピアノをやっていました。自宅にアップライトピアノがあって、母親も妹もやっていたのでその流れでやっていました。

ずっと、クラッシックピアノを習っていたのですが、途中練習が苦しくなって挫折。あとは、好きに弾くというよくある流れです。音大に行こうとか思っていたわけではありませんが、ピアノを自由に弾くことは好きだったので、買って気ままに一日何時間でも弾いていることもあった記憶があります。

しかし、実家を出るにあたり、アップライトピアノなぞ持っていけるわけではなく、キーボードを購入したものの、それも壊れてしまい仕事も忙しくなってしまったので、気づいたら封印されていた・・・そういうわけなんですね。

今の自宅にはキーボードがありませんので、人様に堂々と「ピアノできます」とも言えるはずもなく自分の今の実力もわからず、そんな感じでしたが・・・

前述の仲良しスタッフに怒られてしまい、自宅にキーボードを持って帰ることになり、仕方なく(?)練習を開始してみましたが・・・。

これが、想定外にハマルことに。

2.無料の楽譜が手に入れられ放題って、パラダイスですか?

自宅に帰って持って帰ってきたキーボードを設定し、弾き始めましたが、楽譜が無いからなんだか弾き進まない・・・。

それで、ネットで楽譜を探したら、めちゃくちゃビックリしたのが、クラッシックピアノの楽譜って、今や著作権切れでフリーで手に入るものが多いってことです。

子供の頃は全部楽譜は楽器店などで購入しなくてはならず、けっこうお金がかかりしかもどんな曲なのかは弾いてからでないとわからなかったので、限定されていたわけです。

それなのに、今や無料で楽譜が手に入るとは!!!
しかも、ネットでピアノ曲やプロの奏法もすべてわかってしまうとは!!

今の時代ってパラダイスですか?もしや・・??

いやはや、すごい時代だと改めて感じましたよ。

3.曲や練習法もネットでわかる

で、さらにスゴイと思ったのは、練習法とかレベル別の曲とかプロの方々がネットで「こうやるといいよ」「こういうレベルの人はこの曲を弾くといいよ」と、たくさん教えちゃってくれるところです。

目からウロコだったのは、「ハノン」のことですね。

子供の頃は「ハノン」って退屈極まりない曲集で、もう苦痛以外何物でもないって感じでした。「ハノン」てのは、要は指を動かすための練習曲です。鍵盤のハシからハシまで両手で同じメロディーを繰り返し弾いていくのです。

こんな調子なものが60番もあると…。気が狂うと思っていました。

しかし、今回確認したら、「ハノン」って基本的には毎日60番まで一気に弾いて、それから個別の曲の練習に入るという、いわば準備運動で使うっていうのが本来の姿ってことが分かりました。

運動するには準備運動が必要ですが、そうか、「ハノン」ってそういう風に使うのだったのだ!!

ということに相当衝撃を受けました。

もちろん、60番まで弾いていたらそれだけで数時間あっという間に経ってしまうので、これを紹介されていたお方は、ご丁寧にも、特徴のある奏法の番号だけを選んでくれて、それを練習として弾くといいよと、教えてくれていました。素晴らしい。それであれば、数十分くらいで完了できる。

しかも、「ハノン」も無料で楽譜が手に入れられるって、パラダイスですか?今の時代は。

4.意外に身体が弾き方を覚えている?

で、早速無料楽譜をダウンロード。

いやはや・・・意外にも、昔弾いていたものは今でも弾けるということに驚きを覚えました。

ただ、程度問題でバッハの「メヌエット ト長調」くらいはいいとして・・

ショパンの「子犬のワルツ」になると、「あれ?指が動かない・・だめぽい・・」という感じですか・・・昔は弾けたのにな。仕方ない。

ま、さすがにこれだけブランクがあると、いきなり「子犬のワルツ」は指が動かないです。「ハノン」毎日やるしかないですね。

5.ピアノ演奏をするには素晴らしい時代

ということで、劇的に良い時代になっていたことをいまさらながら実感した次第です。ピアノ人口が増えているのかどうかわかりませんが、しつこいですが、こんなにたくさん無料で練習できるなんて、パラダイスですよ、これは。

今までやったことある人、あるいはやったことない人でも、トライしてみるといいと思います。

ということで、ブランクがある私は、まずはJ. S. バッハの「インベンション 1」を仕上げることから始めようかと思います。もちろんこれも無料楽譜からダウンロード。

リハビリにはいい感じの「ゆっくり両手」動画を参考にしたいと思います。で、例の怒られたスタッフと一緒に演奏に臨みたいものです。


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