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犬の散歩で気づく近所の深いことがら

今日はめちゃくちゃ暑い日でした。

こういう日は、犬の負担を考えて1日2回の犬の散歩が早朝と夜に限定されてしまうのがツラいところです。

以前、近隣ネタで人々がどんな行動をしているのか、ということを書きましたが、今日はもうちょっと軽めに、気づいたことを書こうと思います。

1.同じ場所でも視点を変えると新たな発見がある

上記の記事でも書きましたが、私はほぼ毎回同じコースを散歩しています。

というのは、犬が嫌いな家を避けたり、安全な道を選んだり、あるいは犬が好きな場所というのを模索しているうちに、結果的に今のコースになったと、そういうわけなのです。

犬ももうどこを歩くのかがわかっていて、率先してトコトコ歩いてくれるので、まあたいていの場合はスムーズに散歩できるのですね。

いつだったか、マーケティングのセミナーを受けた時に、「新たな視点を持って感じてみよう」というテーマで、気になった場所の写真を撮って、なぜ気になったのか発表をする、ということをやったことがありました。

それがきっかけで、同じ散歩コースでも「新たな視点」、例えば「近寄って見る」とか「引いて見る」などとフォーカス具合を変えてみる、けっこういろいろと発見がありました。

2.毎日順番が変えられている並べられたおもちゃ

新たな視点=近寄って見る」と、とある家の柵の下におもちゃが並べられていることを発見しました。

まあ、これだけでも「新たな発見」だったわけですが、毎日それを観察していると、微妙に順番が変えられていたり、新たなおもちゃが加わったりしていることがわかり、どうやら、ここの家には子供がいて、毎日順番を変えたり新たな仲間を加えたりして楽しんでいることが分かりました。
※まさに以下がその様子の写真ですが、なぜポストと茶器とみかんがあるのかは謎

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3.とある家に集合する猫たち

ある日は「新たな視点=上を見上げる」ということで、できるだけ上の方ばかり気を付けて見上げながら犬の散歩にトライ。これはちょっと危険なのでこの日だけにしましたが、意外に何匹も猫が屋根の上やら木の上にノンビリしていることに気づきました。

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よくよく気を付けてみていると、今まで気づかなかったのですが、とある家に何匹も集まっていることに気づきました。ほぼ毎日、同じ場所に何匹もいるので「どうして?」と不思議に思っていたのですが、とある夕方に2回目の散歩に訪れると、その理由が分かりました

その日も、その家の玄関に置いてある物置と塀、さらには2Fの窓枠あたりに合計3~4匹いて、少し離れた場所で観察をしていたのですが、「カチャ」という音とともに、家の中から足が悪い老婦人とその息子が現れたのです。

老婦人は猫の餌を入れた皿を持ち、足を引きずりながら一歩一歩ゆっくりと、息子に支えながら出てきたのですが、それを合図に猫たちはにゃあにゃあ言いながら、素早く玄関前に集合したのです。

その猫たちの様子に、老婦人は本当に嬉しそうに微笑みながら餌の皿を地面に置き、猫たちが食べる様子を満足気に見ていました

そしてその老婦人の様子を、老いた息子が満足気に見つめていました

ああそうか、この人たちは毎日夕方に、こうやって猫に餌をやることをとても楽しみにしているんだ…。

種明かしとしては「猫が集まっている理由は、エサをもらえるため」と、単純なことかもしれませんが、夕焼けの中で二人が静かに佇んでいる様子は、とても胸を打つものがありました。

おそらく老夫婦と息子にとって毎日の「生きがい」になっているのでしょう。

4.見過ごしている中に大きな意味がある

それまで、ただ単に犬を運動させるためだけに散歩に出かけているようなところもありましたが、こうやって視点を変えて丹念に観察するだけでも新たな発見がありました

たいていの人にとっては、とてもちっぽけなことでつい見逃してしまうことでも、それはある人にとってはとても大きな意味があるかもしれない。

それからは、ちょっとひっかかった事やアレ?と思ったことがあれば、頭にとどめておくようにしています。

いつかこうやってストーリーが紡ぎだせるように

誰かの大切な物語が発見できるように



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