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「あの人、なんかプーさんの尻に似てますよね」


そんな強烈なパワーワードを真顔で吐く後輩がいる。
それは限界が来た私が、とある人物が腹立たしくてたまらない、という話をしていたときに出てきた言葉だ。
当初は確実に苛々と悶々としていたはずなのに、この後輩のひとことに意識をもっていかれてしまい、今となっては正直何に腹を立てていたのか忘れてしまった。(きっとその程度のくだらないことだったのでしょう)

プーさんの尻に似てる、ってそのワードだけでも十分に笑えるのだけれど、画像を見てみると、本当にそっくりで。その抜群の例えのセンスに「君は本当に天才だな」と大笑いした。
気になる方はプーさんの尻でググってみてほしい。(ピグレットが落書きしたプーさんの尻)

この後輩のように、マイナスの空気を一瞬にしてプラスに変えることができる人というのは一定数存在するように思う。
怒っていることとか、キツくて苦しいこととか、ショックだったこととかを、真面目に話していたはずなのにいつのまにか笑いに変えてくれる存在。
私はその後輩と話していると、全ての負の感情をネタに変えられるし、気づけばまあいっか!と笑えている。

それじゃあ本質的な部分は何も解決しないじゃないか、と理論派な人は言うかもしれない。
ディベートのように意見を述べ合ったり、わかるわかると共感しあう行為が、必要な時もそりゃ、ある。
マイナスな気持ちの時に茶化してしまうことで傷ついてしまうような人もいるだろうし、的確なアドバイスを求めている人もいるだろう。

だけどまあ、私の場合は大抵の出来事は笑いに変換されて日常に溶け込んでいく。
一度プーさんの尻認定されたその人物は、その後何をしでかそうと「でもプーさんの尻なんだよなあ…」と思うと不思議と苛つかない。たとえすこーしムッとしたとしても、プーさんの尻に苛つこうとしてる自分に笑えてくるのだ。

今は私自身も、自分の中の負の感情を、どうにかおもしろおかしくもっていけないか、と努力していたりする。
理不尽に怒られたとき。厄介なクレーマーに出会ったとき。ばかみたいに残業させられたとき。会社のお局から嫌味を言われたとき。
腹立たしい、きつい、辛いと感情を爆発させるのか、笑いまではもっていけなくても「あ、これ次友達にあったときのネタとして話そう」くらいに捉えるのかで、心の引っ掛かりみたいなものはだいぶ違うと思う。

私はわりかし元がネガティヴだけど、ようやく27歳にして止まらないネガティヴに終止符を打つ方法を見つけた気がする。
それでもやっぱり、辛くてたまんないときはあるから、そんなときはこうやって文字に起こして昇華させて。

どう頑張っても起きている事実は変わんないんだから、せめて人生楽しく持って生きていきたいよねっておはなし。

#最近の学び

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