pon

pon

喫茶健忘録　小さな珈琲ゼリー

近くに、遠くに、 どこかに、ひそかに、 在るかもしれない喫茶店のお話しです。 地方に赴く際には、美味しい店を探し、 あらかじめ目星をつけ店に向かうことが多い。 滅多に来ることがない、むしろ今後一生来ないかもしれない場で 美味いものを食い逃したくない、という執念が私をそうたらしめるのだ。 その日は、乗り継ぎとなる駅周辺で 評判がよいカレー屋で昼食をとる予定を立てていた。 ただし、乗車予定の電車まで時間がないので、 さっと食べ、すぐに帰る必要があった。 グー

pon

    • 嘆きの壁

      いつなのか、どこなのか 嘆きの壁と呼ばれる壁がありました この壁は、 ある人には厚く、 ある人には薄く、 ある人には存在しない、 不可思議な壁でありました その壁は、 ある人の周りでは天に届くかの如く聳え立ち、 ある人の周りでは丘のように越えるのが簡単で、 ある人の周りでは校庭に描かれた白い線のように 朧げな壁でもありました 手で触ってみるとボロボロと崩れ、 手が壁の中にぬっぺりと入り込みそうになり、 壁が自分自身の一部とな

      pon

      • 自分の感受性ぐらい

        ぱさぱさに乾いてゆく心を ひとのせいにはするな みずから水やりを怠っておいて 気難しくなってきたのを 友人のせいにはするな しなやかさを失ったのはどちらなのか 苛立つのを 近親のせいにするな なにもかも下手だったのはわたくし 初心消えかかるのを 暮らしのせいにはするな そもそもが　ひよわな志にすぎなかった 駄目なことの一切を 時代のせいにはするな わずかに光る尊厳の放棄 自分の感受性ぐらい 自分で守れ ばかものよ 茨木のり子

        pon

        • 残像

          人はそれでもなお、信念を貫けるのか。 一人の人間がどのように国家に抵抗するのか。 表現の自由を得るために、どれだけの代償を払わねばならないのか。 全体主義のなか、個人はどのような選択を迫られるのか。 これらの問題は過去のことと思われていましたが、 今、ふたたびゆっくりと私たちを苦しめ始めています。 ―これらにどのような答えを出すべきか、私たちは既に知っているのです。 このことを忘れてはなりません。　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 アンジェイ・ワイダ　

          pon

        喫茶健忘録　小さな珈琲ゼリー

        pon

          はじめに真理ありき

          Εν αρχηι ην ο Λόγος En arkhēi ēn ho logos ―この映画を息子に捧ぐ　希望と確信をもって 　A・タルコフスキー 映画『サクリファイス』Offret / Sacrificatio 以下、http://www.imageforum.co.jp/tarkovsky/scrfc.htmlより抜粋/引用 ［解説］ 言葉を話せなかった少年が再び言葉を話せるようになるまでの1日。少年の父である主人公アレクサンデルは生命の樹を植える誕生日に、核戦

          pon

          はじめに真理ありき

          pon

          祝詞

          祓詞 原文（宣命書き） 掛介麻久母畏伎　伊邪那岐大神　 筑紫乃日向乃　橘小戸乃阿波岐原爾　 御禊祓閉給比志時爾　 生里坐世留祓戸乃大神等　 諸乃禍事罪穢　有良牟乎婆　 祓閉給比清米給閉登　 白須事乎聞食世登　 恐美恐美母白須 仮名混じり文 掛けまくも畏き　伊邪那岐大神　 筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に 禊ぎ祓へ給ひし時に　 生り坐せる祓戸の大神等　 諸々の禍事・罪・穢　有らむをば　 祓へ給ひ清め給へと　 白すことを聞こし召せと　恐み恐みも白す 読み かけまくもか

          pon

          祝詞

          pon

          御詠歌　ひょうたん島

          作詞・作曲：不明 この世には神も仏もありまして かたじけなさに涙こぼるる 何事も神と仏のおぼしめし かたじけなさに涙こぼるる 何事も困ったときの神だのみ よろしくお願いいたしますぞよ ひょっこりひょうたん島

          pon

          御詠歌　ひょうたん島

          pon

          Shalom　ありがとうさようなら

          שלום　חברים שלום　חברים חברים　חברים להתראות　להתראות חברים　חברים Shalom, Chaverim Shalom, Chaverim Shalom, Shalom lehitraot, lehitraot Shalom, Shalom さようなら、友よ さようなら、友よ 平和に　平穏に また会う日まで また会う日まで 平和で　平穏で

          pon

          Shalom　ありがとうさようなら

          pon

          民謡　ソーラン節

          北海道民謡　唄・踊り：名もなきID 北海道民謡　唄：佐藤友治 ヤーレン ソーラン ソーラン ソーラン ソーラン ソーラン (ハイ ハイ) 今宵 いち夜は どんすの枕 あすは出船の 波まくら チョイ ヤサエエンヤンサーノ ドッコイショ (ハ ドッコイショ ドッコイショ) ヤーレン ソーラン ソーラン ソーラン ソーラン ソーラン　 （ハイハイ） 男度胸なら五尺の身体　 どんと乗り出せ　波の上 チョイ ヤサエ エンヤン サー ノ ドッコイショ (ハ ドッコイショ ドッコイシ

          pon

          民謡　ソーラン節

          pon

          津軽じょんがら

          演奏：高橋竹山 高橋竹山プロフィール 1910年青森県東津軽郡中平内村小湊生まれ。 一地方芸であった津軽三味線を全国に広めた第一人者。 3歳の時に麻疹をこじらせて半失明する。 その後盲目の門付芸人であるボサマとして17歳頃から東北北部・北海道を門付け。 1998年、喉頭癌により死去。享年87。戒名「風雪院調絃竹山居士」。

          pon

          津軽じょんがら

          pon

          愛燦燦

          作詞・作曲:小椋佳　歌：美空ひばり 雨　潸潸と　 この身に落ちて わずかばかりの運の悪さを 恨んだりして 人は哀しい　 哀しいものですね それでも過去達は　 優しく睫毛に憩う 人生って　 不思議なものですね 風　散散と この身に荒れて 思いどおりにならない夢を 失したりして 人はかよわい　かよわいものですね それでも未来達は　人待ち顔して微笑む 人生って　嬉しいものですね 愛　燦燦と　この身に降って 心秘そかな嬉し涙を　流したりして 人

          pon

          愛燦燦

          pon

          Requiem　鎮魂歌

          作曲：Wolfgang Amadeus Mozart 指揮：Karl Boehm 演奏：the Vienna Symphony and Choir of the Vienna State Opera Introitus　入祭唱 主よ、彼らに永遠の安息を与え給え 永久なる光が彼らを照らしますように 主よ、シオンに於て賛歌が捧げられ エルサレムで誓いが果たされる 主よ、我が祈りを聴き入れ給え すべての肉体が主の元へと至るように 主よ、彼らに永遠の安息を与え給え 永

          pon

          Requiem　鎮魂歌

          pon

          目を見開いて閉じろ

          　However vast the darkness, we must supply our own light. 　暗黒がいかに広大であろうと、我々はそこに光を差さなくてはならない。 　―Stanley Kubrick 『Eyes Wide Shut』　アイズワイドシャット　[1999] 　 　The very meaninglessness of life forces man to create his own meaning. 　人生の無意味さは、人に自身が生き

          pon

          目を見開いて閉じろ

          pon

          叛逆のキリスト

          Antichrist Superstar　叛逆のキリスト 作曲：Marilyn Manson/Madonna Wayne Gacy/Twiggy Ramirez 作詞：Marilyn Manson/Madonna Wayne Gacy/Twiggy Ramirez You built me up with your wishing hell I didn't have to sell you You threw your money in the pissing well

          pon

          叛逆のキリスト

          pon

          『魔笛』闇の女王のアリア

          作曲：Wolfgang Amadeus Mozart　台本：Emanuel Schikaneder　 歌：Cristina Deutekom Die Zauberflöte　『魔笛』 Der Hölle Rache kocht in meinem Herzen　 闇の女王のアリア　～復讐の炎は地獄のごとく我が心に燃ゆ 煮え滾る地獄の復讐 我が魂に烈火と燃ゆる死と絶望！ ザラストロに死の苦痛を与えなければ お前はもはや私の娘ではない お前はもはや私の娘ではない ♭]

          pon

          『魔笛』闇の女王のアリア

          pon

          Erlkönig 魔王

          作曲：Franz Peter Schubert　作詞：Johann Wolfgang von Goethe 歌・朗読：Dietrich Fischer-Dieskau ＜語り手＞ 夜更けに風を斬り馬で駆けゆくのは誰か？ それは子どもを抱く父親 父は子を腕に抱え、 しっかりと抱き、温めている 　息子よ、何を怯えて顔を隠す？ 　お父さんには魔王が見えないの？ 　冠と長い裾をもつ魔王が 　息子よ、それはただの霧さ 　　　“ 可愛い坊や、私と一緒においで 　　　 楽しい遊び

          pon

          Erlkönig 魔王

          pon