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賢人たちの集うアドラー研究室 | POOLO内サークル紹介②

こんにちは!POOLO見聞録編集部です!

緊急事態宣言などで最近あまりお出かけのできていない人も多いのではないでしょうか?

引きこもりの毎日には読書が心の栄養になりますよ!

そこで今回は、読書を通じて相互理解を深め合っているサークル「アドラー研究室」をご紹介します!

なんとも怪しげな名称ですが、一体どんなことをやっているのか、ちょっとした小芝居も交えながらお届けします(笑)

※「POOLOって何?」と思われた方はこちらのサイトをご参照ください。


第1夜 アドラー研究室とは

アドラー研究室は、「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」で一躍有名になったアドラー心理学について、みんなで話し合いながら理解を深めていこうという趣旨で始まりました。

さらに、「嫌われる勇気」の輪読会が終わった後、ビジネスマンの必読書とも言われる「7つの習慣」がアドラー心理学の影響を受けているらしいとのことから、同じように輪読を始めたとか。

もうガリ勉集団か新手の宗教の匂いしかしません(笑)

そんな怪しげなアドラー研究室の実態を探るべく、Roty会長すな室長に取材をしてみることにしました。

ここからは「嫌いになる勇気」「幸せになる勇気」の台詞を引用した小芝居調でお送りしますので、しばらくの間お付き合いください(笑)

以下、「嫌われる勇気」と「幸せになる勇気」からの引用箇所を次のように表現しています。
「嫌われる勇気」からの引用  嫌p.〇〇
「幸せになる勇気」からの引用  幸p.〇〇


第2夜 自己肯定感を高めよ

POOLOの中にアドラー研究室というサークルがあるらしい。
ただでさえ何をやっているかわからないPOOLO、その中でアドラーを「研究」しているだと?怪しい、怪しさしかない。

まずは会長を名乗る教師をしていそうな雰囲気の男に話を聞いてみることにした。

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記者
あなたがアドラー研究室を立ち上げた方ですね?
今回の訪問についてお話しさせてください。
まず、私がここを訪れた第一の理由は、先生と存分に、納得のいくまで議論を交わすことです。
そして、できうることなら先生にご自論を撤回していただきたいと思っています。
(嫌p.1)
ということで、初めにサークル立ち上げの経緯をお願いします。

会長
「みんなで本を読もうの会」というサークルの中で「嫌われる勇気」の読書会をやった後に、「ぜひ2回目をやってほしい」という声があったことや、派生してできることがいろいろありそうだと思ったこともあって立ち上げました。
それが2020年12月のことですね。

記者
なるほど。別のサークルをのっとったというわけですか。
なんと卑劣な考え方だ!(嫌p.135)
そんなあなたとアドラー心理学の出会いを教えてください。

会長
僕が社会人3年目くらいの時、「嫌われる勇気」と出会いました。
その当時は人生そのものについて悶々としている時期でした。
仕事は楽しい、でも、なぜか自信がないし、周りの目線が気になる。
自己評価が低かったんですよね。
それで自己肯定感を高めるための本をたくさん読み漁っていたのですが、どれも腹落ちしなくて自分には刺さりませんでした。

記者
自己肯定感を高めたい?
ぺっ!どうせ説教じみた隣人愛を語るのでしょう。聞きたくもありませんね!(幸p.10)

会長
ある日、書店の特集コーナーで面白そうなタイトルの本がに気づいたんです。
しかも私の大好きな青色の表紙で。
それで買いました。
あとで気づいたのですが、なんと私が持っている第5版は私の誕生日に発行されているんですよ。
運命的な出会いを果たしたということですね(笑)

記者
呆れるのを通り越して、笑いがこみ上げてきましたよ!(嫌p.159)

会長
当時の私は、本の中に出てくる青年に近い考え方でした。
読んでみると、青年と哲人の対話で進められるストーリーで、私自身が哲人に諭されているかのような感覚を受け、私の心に本の言葉たちが刺さったんです。
これを体現できたら自分が抱えている悩みも全部なくなるんだろうなという体験でしたね。

記者
お黙りなさい!宗教家にでもなったつもりか!(幸p.208)
その後、あなたは室長の座を退き会長となりましたね。
どうせめんどくさくなったんでしょう?

会長
4月から忙しくなることがわかっていましたからね。
でも、この活動を続いていってほしいなあと思った時に、すな室長ならやってくると信じていました。
後半のPOOLOを引っ張る存在になると思っていましたし、アドラー心理学に沿ったような生き方をしているすな室長なら、重荷と思わずに引き継いでくれると信じていました。

記者
冗談じゃない!そうやって人の心を操っているつもりか、この偽君子め!(幸p.204)
そんな議論、話になりませんね!先生、あなたは完全な自己矛盾に陥っている。
世間で恥をかく前に、わたしがその鉄面皮をはがしてさしあげましょう!(嫌p.269)

記者は会長の鉄面皮を剥がさんとばかりにZoomの退出ボタンを激しくクリックし、強制的に会長との会話を中断した。

※取材内容は事実ですが、記者の発言はかなりの脚色を加えています。


第3夜 先入観を打破せよ

次に話を聞いたのは、室長と呼ばれているとても幸せそうな笑みを浮かべる大学院生だった。

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記者
あなたはRoty会長から指名されて室長になられたんですよね。
心中お察しします。何歳も年上の人にやれと言われたら逆らえませんもんね。
(後ろのBUMP OF CHIKENの主張が激しい…)

室長
俺は自分中心で生きてるんで、会長に頼まれたからじゃなく、シンプルに自分がやりたいと思ったから引き受けたんですよ。
4月になっても時間があるPOOLOメンバーは自分くらいだと思っていましたし、何かしらPOOLOでやっていきたいなと思っていたので断る理由はなかったです。
「7つの習慣」風にいうと、俺にとっての「最優先事項」がアドラー研究室やったってことですかね(笑)

記者
軽口を叩くな、このサディストめ!(幸p.144)
まあそういうことにしておきましょう。会長の圧力もあることでしょうし。
あなたはアドラー心理学についてはどういう印象を持っているんですか?

室長
大学1年生の時に「嫌われる勇気」を初めて読んだんです。
その時は言ってることは理解できるけど納得はできなかったんですよね。
「なんやこの本?」って思ってました。

記者
おやおや、これは議論が危なっかしくなってきましたよ?
見事に墓穴を掘ってしまいましたね。(嫌p.238)

室長
まあ会長がゴリ押しするから反抗心で読み返したというのはありますね(笑)
でも、アドラー研究室のために読み返したら全然違う印象になりました。
当時はわからなかったことが、いろんな経験を経て見えるようになったというか。
それで「アドラーってすごいんじゃね?」って気づきました。

記者
ええい、そんな言葉でわかるか!(幸p.11)
つまりどういうことですか?

室長
俺ってめっちゃポジティブ人間なんですけど、この本に書かれてることが自分の経験にめちゃくちゃ当てはまってることに気づいて、なぜ自分がうまくいったのかを言語化してくれてるって思ったんです。
つまり、この本はポジティブな人のマインドを誰にでも当てはめられるように論理化した本ってことですね。

記者
先生、あなたの議論は人間を孤立へと追いやり、対立へと導く、唾棄すべき危険思想だ!
不信感と猜疑心をいたずらに掻き立てるだけの、悪魔的教唆だ!(嫌p.136)

室長
アドラーが言ってることって、俺の尊敬するBUMP OF CHICKENの歌の歌詞と共通する部分が多いんですよ。
BUMP OF CHICKENの歌詞の意味を理解しようとしてきたらいつの間にかアドラーを理解できていたってことですね(笑)

記者
議論の展開が速すぎて、なにがなんだかわかりませんよ!(幸p.179)
……いや先生、あなたはわたしの自制心に感謝しなきゃなりませんよ。
もしもわたしがあと10歳、いや5歳でも若く、これだけの自制心が備わっていなければ、いまごろあなたの鼻骨はこの拳でへし折られていたことでしょう。(幸p.164)

記者は室長の鼻骨をへし折る代わりにZoomの退出ボタンを押した。

※取材内容は事実ですが、記者の発言はかなりの脚色を加えています。


第4夜 アドラー研究室の価値を語れよ

ちょっと記者役の癖が強すぎるので普通に取材することにした(笑)
ここからは2人にまとめて話を伺ってみた。
(本当は最初から最後まで3人で話していました)

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記者
今まで「嫌われる勇気」と「7つの習慣」を読み進めてきたと聞いてますが、少しやり方を変えたんですよね?

会長
「嫌われる勇気」の時は、1、2週間の間に1章ずつ読んできて、それぞれが感じたことなどについて話し合っていました。
いろんな立場の人がそれぞれの目線で同じ本を読むことにより、1人で読む以上に深い学びにつながったと思っています。

記者
それはどうしてですか?

会長
本の中に出てくる青年の立場、哲人の立場、その両方を理解する第3者目線、いろんな読み方をする人がいたからですね。
メンバーそれぞれの持っている価値観や物の見方にそれが反映されていたように思います。
それが面白かったですね。

室長
「7つの習慣」の時は少し違うやり方にしました。
1章ずつ読み進めるのは同じですが、ファシリテーション役を毎回メンバーで交代しながら実施というようにしたんです。(「嫌われる勇気」の時は会長が毎回ファシリテーションを担当)
ファシリテーション役には各章の内容に関連するワークやワークシートも作ってもらっていました。
ただ単に本の内容について話し合うだけではなく、ワークシートに書いてもらったおかげで、メンバー同士の気になる点に突っ込みやすくなり、自己開示の多様性が広がったと思いますね。

記者
本の理解を深めるのに加えて新たな価値が生まれたんですね。

室長
毎回お互いについて発見がありましたね。

会長
普段の友達とは話せない少し恥ずかしいような話題を自然と話せたのがトータルに見て価値だと思います。
アドラー研究室で仲良くなったからこそ、他の活動でもメンバーといい関係が作れるきっかけになっているのであればいい活動だったと思います。
あとは「読む→疑問が生まれる→共有する→また疑問が生まれる」という禅問答のような楽しさがありましたね。
最終的には自分の中での前向きな答えが見つかるような感じもありましたし。

室長
根本の部分は「ヒビコレ」(サークル紹介①に掲載)と近い部分はありますけど、本を読んでからワークを行なったことで、メンバーそれぞれの価値観の見えやすさが違ったかもしれないですね。

会長
おそらく集まったメンバー全員がアドラー心理学をある程度理解していたからだと思うのですが、多様な答えが受け入れられる雰囲気があったんですよ。
それが会話の多様性につながったんでしょうね。

記者
そういえば、このサークルでは兄弟についての話をすることが度々ありましたね。
メンバー同士で兄弟がいるかどうかさえ話したことがなかった気もします。
兄弟仲がいい人、あまり良くない人、一人っ子、それぞれの意見がありましたけど、一番面白かったのは室長が意外と兄弟仲が良くなかったことです(笑)

室長
妹は俺の「影響できる範囲の外」です(笑)

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第5夜 「嫌われる勇気」と「7つの習慣」って関係あるのかよ

記者
2つの本の共通点ってどういうところでしょう?

会長
小手先のテクニックではなく、原則から変えなければ人は変われないという考え方は共通していますね。
それから第1の習慣で「主体的であること」が挙げられていますが、これはアドラー心理学でいうところの課題の分離とも関係していると思います。
「7つの習慣」では最初は私的成功があって、それが公的成功につながるという考え方をしています。
これは「嫌われる勇気」でいうところの他者貢献を通じて共同体感覚というゴールを目指すのと同じ流れではないでしょうか。
これだけ親和性があると、真理の一つであると僕は思っています。
ま、アドラーは全てに通ずるということで(笑)

室長
めっちゃその通りやと思いますわ!
まずは己を満たして、周りの人もハッピーにして、Win-Winの関係を作ることが幸せにつながるという流れがほとんど同じですし。
「嫌われる勇気」は考え方しか書いていないですけど、それを実践に落とし込んだのが「7つの習慣」って感じですね。
「嫌われる勇気」を読んでから「7つの習慣」を読むとめっちゃわかりやすかったです。

記者
お二人ともしっかり読み込んでらっしゃるんですね!
ぼくは「7つの習慣」を読むのはかなり時間がかかって大変でしたよ。

会長
まだ4章までしか読んでないです(笑)

室長
僕は漫画版だけっすね(笑)

記者
おい(笑)

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第6夜 旅とアドラー心理学について考えてよ

記者
POOLOとアドラー心理学で関連することってなんだと思いますか?

会長
難しい質問ですね。
あえて言うなら、POOLOに参加している人は相手の意見を受け止めて聞いてくれる人ばかりなんですよ。
こんなに自分のことを赤裸々に語れるコミュニティって他にはないと思いますし、POOLOだからこそアドラー研究室という活動ができたんじゃないかなと思います。

室長
俺は学生ですけど、POOLOは社会人の人ともフラットな関係で話せるコミュニティなんですよ。
世間的に見てもいろんな経験をしている人たちばかりなので、自分の価値観を広げたい人にはすごく向いていると思います。

記者
なるほど。POOLOメンバーの関係性自体がアドラー心理学をベースにしているという感じですかね。
では、さらに踏み込んで、旅とアドラー心理学についてお二人の見解を聞かせてください。

会長
「嫌われる勇気」は「今、ここを生きる」という言葉で締め括られます。
これは旅人も共通する考え方ではないでしょうか?
もともと予定していたことよりも、今この瞬間にやっていることや感じていることに焦点を置くのが旅だと思います。
そういう意味でも、アドラー心理学は旅好きな人に向いている考え方なのかもしれません。

室長
あとは、アドラー心理学の中で語られる「人と比較しない考え方」を俺が身につけられたのは、旅での経験が要因だと思いますね。

記者
旅を通じて自然とアドラー心理学に近い考え方になっていくということですね。
なかなか面白い観点です。

室長
POOLOの講師の人の話を聞いていたらアドラー発言があると感じることが多いんですよ!
人生が輝いている人の話はアドラーっぽさがあるんです。
ま、まずは読めということです(笑)

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第7夜 会長と室長からメッセージをくれよ

記者
それでは最後にこの記事を読んでくれている人にメッセージをお願いします。

室長
俺は初めて「嫌われる勇気」を読んだときは全然納得できませんでしたが、人生経験を重ねて読み返すと全然違いました。
1回読んで合わないと判断するんじゃなくて、選択肢の一つとしてアドラー心理学の考え方を覚えておくといいかもです。
アドラー心理学には幸せになれる確実性が高いと証明されている要素がたくさん詰まっているので、アドラーは素晴らしいと思います!

これからは「幸せになる勇気」を話のテーマとした雑談会を定期的にやっていきたいと思います!

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記者
なんか宗教っぽい閉め方ですね(笑)
じゃあ会長もどうぞ。

会長
「嫌われる勇気」を読んだことがない人は騙されたと思って一度読んでみてほしいです。
人生に悩みを持っていない人でも、「嫌われる勇気」に出てくる青年のような要素を持った人はきっとあなたの周りにもいるはずですし、そういう人たちへのアドバイスのヒントにもなると思います。
僕の仕事でも参考になっています。
僕の座右の銘にもしている言葉なのですが、「全ては捉え方次第」です。
あ、これはMr.Childrenの曲「Center of Universe」の歌詞の一部です(笑)

何か生き苦しいなと感じる人がいたら、アドラー研究室に入っていただいてもいいですし、僕に「個人的に」相談してもらったらと思います。
コーチングのお問い合わせはこちらまで↓

【旅人向けコーチングサービスPOLIGHTS (ポライツ)】


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記者
最後にぶっ込んできましたね(笑)
広告料はきっちりいただきますからね!
2人ともありがとうございました!

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編集後記…

「嫌われる勇気」のオマージュをやってみたい気持ちが抑えられず、変な文章になってしまい申し訳ありませんでした(笑)
(取材は終始和やかに進んでいました。)

POOLOではメンバーそれぞれがやりたいことを持ち寄って活動できるので、いろんな交友関係が広がります。

他にもいろいろなサークルがあるので、これからも少しずつ紹介していきます!

次の記事をお楽しみに!


Written by にっしー


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