見出し画像

旅人たちがWell-Beingについて考えてみた|POOLO一般講義レポート②

こんにちは!『POOLO見聞録』編集部のゆうりです。
今回は、POOLO見聞録の講義の中から、『ウェルビーイングを高めるこれからの組織と旅を考える』の回について紹介させていただきます!
たくさんの気づきや学びがあった講義で個人的に大好きな回になっています。
拙い文章ではありますが、ぜひ読んでいただけるとうれしいです。

①最初に:ウェルビーイングって何だろう?

ウェルビーイング(Well-Being)について簡単に説明すると「幸せ」のことです。
幸せって、Happyじゃないの?と思われる方もいらっしゃると思いますが、少し違いがあります。「幸せ」には、「今が楽しい!幸せ!」というように瞬間的に感じるものと、「幸せな人生だったな〜」というように長期間で感じるものがあります。瞬間を積み重ねることで人生となるので、どちらの幸せも大切です。
瞬間的に感じる幸せのニュアンスを持っているのがHappyであり、長期間における幸せのニュアンスを含んでいるのが、Well-Beingです。

講師をしてくださった前野隆司先生は、このWell-Beingについての研究者であり、数多くの本を出版されております。
下記リンク以外にも本を出されていますので、気になった方はぜひ手にとって読んでみてくださいね。

②ポイント:日本人のための『幸せの4つの因子』とは

幸せでいると、創造性・生産性は高まり、寿命は伸びると言われています。あえて不幸でいたいと望む人はいないと思いますし、幸せでいたいですよね。
では、どうしたら幸せになれるのか?

幸せでいるための因子には、『環境・身体・心』があります。各因子は様々な因子が関係していることが想像できると思います。
前野先生は、『心』が幸せの状態であるためには『4つの因子』があると提唱されています。これは、前野先生の個人的な意見なのではなく、研究の結果、導き出された因子です。

以下イラストは、前野先生が執筆された『幸せのメカニズム』の表紙の『幸せの四葉のクローバー』です。
四葉に記載されているのが『幸せの4つの因子』です。

スクリーンショット 2021-04-29 15.20.31


幸せの4つの因子
『やってみよう因子』
➢目標を持ち、実現のために学習・成長しようとすること
『あなたらしく因子』
➢他人と自分を比較しないで、自分を持っていること
『なんとかなる因子』
➢楽観的で前向きであること
『ありがとう因子』
➢人との繋がりや感謝のこと

前野先生の研究の結果、この『幸せの4つの因子』を満たすように心がけることで、幸せになれるというのです。
4つの因子を満たしていなければ、自分の中で弱い因子を満たすための行動をとることで、より幸せな状態になることができます。

自分が今、『幸せの4つの因子』を満たしているのか気になった方におすすめなのが、こちらのサイトです。
メールアドレスの登録は必要になりますが、自分の幸福度について確認することができます。気になった方は、ぜひお試しください。

③エピソード-1:旅と幸せの関係とは

旅好きが集まるPOOLOでの講義であったため、『旅×幸せ』について前野先生と一緒に考えてみました。

POOLOメンバーからは、


👧«飛行機乗り逃したり、盗難にあったり、旅にはトラブルがつきものだから、『なんとかなる因子』が鍛えられた!
👨«旅の間は、普段と違う環境にいることができるから、周りの目を気にしないでいれる!『あなたらしく因子』の状態が高いと思う!
👲«旅先で困ったとき、多くの人に助けてもらえた経験があるなあ。『ありがとう因子』に気づきやすい状況かも?!
💁«旅先で関心をもったことに全部チャレンジするのは、『やってみよう因子』かな〜。いや、1人で海外に行く行為自体が、『やってみよう因子』なのかも!
👧👨👲💁««あれ?旅って幸せの4つの因子を満たしている!!!!?

➢POOLOメンバーにとって、旅は幸せになるための最高な方法であるとなりました。

一方の前野先生のご意見はといいますと。。。
前野先生の旅の実体験より、
観光地を巡るスタイルではなく、現地の人や文化を住むように体験する旅をしているときに、幸せの4つの因子を満たしていたとのこと。
確かにPOOLOメンバーは現地に溶け込む旅のスタイルを好む旅人がたくさんいます。

実は、わたしは何かに悩んだときは、1人でかばん1つを背負って旅にでることがあります。いつも旅を終えて帰ってくると、心のもやもやが晴れて、すっきりしていたことが多かったのですが、これは旅によって幸せの4つの因子が満たされていたのだと思います。
やっぱり、旅は、幸せになるための最高の方法と言って問題なさそうです。

④エピソード-2:日本の子供の幸福度は低い?

2020年9月のユニセフの発表をご存知でしょうか。

日本の子供の身体的健康は、世界1位(38カ国中)
精神的健康は、ワースト2位(38カ国中)
(出典:https://www.unicef.or.jp/news/2020/0196.html)

学校の先生であるPOOLOメンバーより前野先生へ、「なぜこのような結果になってしまったのか?」という質問がありました。
前野先生の回答は、「幸福度は、自己肯定感と関連しており、自己肯定感が低いと幸福度も低くなる。」とのことでした。

実は、日本人の人口約65%は、幸せホルモンである「セロトニン」の分泌量が少ないSS型の遺伝子を持っているため、心配性な民族だそうです。
(SS型は心配性の頭文字を取ってSSではありません。笑)

つまり、日本の子供の幸福度が低かったのは、
・SS型遺伝子を持っているがゆえに、人と自分を比べてしまい、自己肯定感が低い子供が多い。
・自己肯定感が低い大人たちを見て成長しており、子供たちも自己肯定感が低くなってしまった。
ということかなと思います。

実は、わたしも自己肯定感が低かったタイプなのですが、

人と比べることは差別である。
外国人は、人と比べずに生きているから自己肯定感が高い人が多い

という前野先生の発言を聞いて、『わたしは、自分を無意識に差別していたんだ!』と気づくことができました。(過去の自分ごめんね。)

人と比べてしまわないようにすることは、最初はとても難しかったのですが、継続的に意識することで、講義受講時より自己肯定感が高まり、今までは自分を卑下して意見を言えなかったような場面でも、意見を言うことができるようになりました。

自己肯定感と幸福度は関係しているので、『幸せの4つの因子』を満たすだけでなく、自己肯定感を高めることを意識することで、さらに幸せになれるということですね。

⑤まとめ:幸せは人に伝染るものであり、誰でも目指せるもの!


『幸せは人に伝染る』というデータがあるそうです。
自分が幸せであれば、周りにその幸せは伝染るというのは、とても素敵なことですね。大切な人と一緒に幸せになりたいなら、まず自分が幸せであれということですね。

どうしたら、幸せになれるのかというと、
『幸せの4つの因子』を満たすことを意識することで、幸せな状態になることができます。また、自己肯定感が高いと、より幸せな状態でいることができます。

もし『幸せの4つの因子』を満たすことが難しいな〜と思う方がいたら、ふらりと旅に出てみてください。POOLOメンバーが、旅によって幸せの4つの因子を満たすことができることを保証します!

また、何かの決断に悩んだときにも、この『幸せの4つの因子』の考え方を用いて、幸福度が高い方を選択することができるとすてきな方向に進んで行けるのではないかなと思います。

『幸せになれます。』ばっかりいうと、怪しさ満載ですね。笑
でも、幸せになるための方法は、とってもシンプルなんです
それが、私が前野先生の講義を受けての学びです。

ここまで読んでいただきありがとうございました!

次回のPOOLO見聞録もお楽しみに🍀



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?