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POOLO Hawaii Campレポート~かも号~(後編)

POOLOに参加しているstudent classのかもです。
前回のHawaii Campレポート1日目に引き続き、今回は2日目のスケジュールについて振り返っていきたいと思います。
この日のプログラムは、タロイモ農園での体験学習とクアロアランチでのアクティビティが中心でした。

9/1 Hawaii Camp Day2レポート

⏱6:30 起床

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前日と変わらない気持ちの良い快晴の朝でした。動きやすい服装に着替えて、すぐに宿を出ました。

8:00 バスの道中でフィッシュポンド養魚池)を見学
池だということが信じられないくらい大きくて、しかもそれが人の手で管理されているということで、現地の人々が自然と共存するために守ってきた結果なのだなということが伝わってきました。

フィッシュポンドについては、同日リリースのPOOLO Hawaii Campまみさん号で詳しくレポートしています。

⏱9:00 タロイモ農園に到着

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タロイモを栽培している農園に着くと、農園のオーナーのダニエルさんがハワイの民族衣装でおでむかえ。タロイモ畑を始めとした、神聖な場所に立ち入る際の許可を請うオリ(祈りの文句)を唱える儀式を見せていただきました。

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サトイモ科のタロイモ(Kalo:カロ)はポリネシア内外で広く栽培されています。ですがハワイほどタロイモが大切なものとされた土地は他になく、タロイモを蒸してペースト状にしたポイは、古代ハワイの食生活に欠かせないソウルフードでした。昔はとても貴重で、日常の食糧ではなく儀式や薬に用いられたそうです。

現在は日持ちする食材として重宝され、スーパーマーケット等で手軽に買うことができます。また、ポイは植物繊維やビタミン類、カルシウムが豊富でカロリーが低くスーパーフードと呼ばれています。

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この体験では、最初に魚のラウラウ作りの一部を手伝いました。ラウラウは、タロイモとティの葉で包んだ蒸し焼き料理で、ハワイの郷土料理です。白身魚を葉で包んで結び、イム(地中に造る釜戸)に並べました。

ポイ作りでは、まずイムで蒸したタロイモの皮をむき、芽や周りの糖質部分(赤紫の色が濃い部分)をナイフで削ぎ取っていきます。削ぎ取った色の濃い部分は別の容器に集めます。それらはポイにはなりませんが、栄養があるので別の用途(家畜の飼料等)に使われるそうです。

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次に、皮をむいたタロイモを木のボードにのせ、石製の道具で潰していきます。潰したものに少しずつ水を混ぜながら伸ばしたものがポイになります。完成したポイはタロの葉に包んで保存します。

食べ物を扱うので、一つ一つの作業を進める前には必ず水道水で手を洗い、道具とタロイモ以外には触らないようにと衛生面には気を配りました。各自で完成させたポイは、本来ならタロの葉に包むのですが、今回は特別に持ち帰れるということで、ジッパー袋に詰めていきました。

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試食してみましたが、潰す前のポイは甘くないサツマイモのような味と食感で、出来上がったポイはサトイモに近いような味がするのかと思いきや、粘り気が増して、柔らかい食感に変わり、味はあまり感じませんでした。分かりづらい食リポですいません…(汗)

ちなみにポイを食べた感想を他の参加者にも聞いてみたところ、
「潰す前は干し芋のような味がしたが、日本で食べる芋よりも味が薄かったような気がします。潰すとさらに味が薄くなり、食感はお餅のようにモチモチしっとりとしていました。」 とのことでした!

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今回の体験では、既に収穫されて蒸してあったタロイモの加工作業を行いましたが、実際の農作業ではそれ以前にいくつかの行程があります。ダニエルさんは副業でタロイモの加工をしていて、子どもたちが休みの日だけ手伝っているそうです。

皆さんの優しい笑顔に見送られながら、各自で作ったポイをお土産にしてバスに乗り込み、出発しました。

⏱12:00 クアロアランチでランチ

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ランチはビュッフェ形式でした。おかずが色々あったはずなのに、私はパイナップルばかり取ってしまいました。日本で食べるパイナップルよりも美味しく感じたのでついつい取りすぎてしまいました‥(汗)

⏱13:15 ジャングルエクスペディション

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8〜9人ずつのグループに分かれて他のお客さんと一緒に軍用ジープに乗り、高台を目指して出発しました。ガイドさんが英語で軽快なアナウンスをして、車内は盛り上がります。

クアロアランチは敷地が広大で、複数の山々や渓谷、さらにビーチや無人島まで有しているそうです。途中の高台からは綺麗な景色を見渡すことが出来ました。

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アップダウンの激しい山道を進うちに2015年に公開された映画「ジュラシック・ワールド」の撮影地に辿り着きました。恐竜の研究施設のセットや恐竜の爪痕が見えます。「キングコング2」で使われたヘリコプターも見えました。
それからさらに山道を登って高台に向かいました。山道で地面が悪くなっていくので走るたびに揺れがますます激しくなり、車内の盛り上がりも最高潮に達したところで高台に到着しました。高台から見える景色は東京ドーム450個分にもなるそうです。

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帰りの下り道は、登り道より車のスピードが速く感じました。ただ、行きの登り道で皆はしゃぎすぎたのか、少し疲れて静かにおしゃべりしていました(笑)予想していたよりもスリリングなアクティビティツアーでした。

戻ってきた後は、今回のハワイキャンプツアーで学んだことを参加者同士で共有して、アクティビティは終了しました。

⏱17:00 ワイキキに帰着

⏱17:30 ABCストアでお土産購入 

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家族や友人に渡すお土産として、日本では高価なオーガニックブランドの化粧品を、約半額で購入することができました。

⏱19:00 SHERATON Waikiki Hotel内のKAI MARKETでディナー 

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綺麗な夕日が見える方向に向かって歩き、シェラトンワイキキのカイマーケットに向かいました。開放的、かつ豪華な会場の窓からは静かな砂浜と海が見え、心地良い風が吹き込んできました。

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贅沢なビュッフェの食事に舌鼓を打ちながらも、今回のハワイ滞在での出来事やPOOLOの話が尽きることなく、時間を忘れてHawaii Camp最終日の夜を楽しみました。

⏱21:30 Hawaii Campの全プログラムが終了 

⏱22:00 宿に帰宅 
帰宅後は、お酒やお菓子を持ち寄って宅飲みをしました。Hawaii Camp最終日ということで、昨日より夜更かしをしてPOOLOの活動やメンバーの普段は聞けない話等について、ゆっくり語り合いました。

⏱25:30 宿の水道が突然止まらなくなる 

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水道の蛇口が割れ、水を止めることが出来なくなってしまいました。警備員さんを呼んでも止めることが出来ず、Airbnbのオーナーに連絡をとったところ、幸いなことに流しっぱなしになってしまった分の水道代の請求はありませんでした。(その代わり随分な量の水が無駄になったなという罪悪感が残りました…苦笑)
設備の老朽化が主な原因であり、今となっては笑い話で済んでいますが、一方でハワイといってもやはりここはアメリカ、予想外のトラブルも十分あり得るし、日本のようにインフラの業者がすぐに来てはくれないのだという事を痛感させられました。

⏱26:00 就寝 
水道の件は諦め、翌日のチェックアウトに備えてようやく眠りにつきました…。

かもの一日はこれで以上です。


Hawaii Campの2日間を振り返った感想

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とても充実した2日間でした。1日目は、座学のインプットが中心で、サステナブルツーリズムを実践し、継続していくことや、今ある自然を守るという課題に向けてハワイでどのような活動がされているのか等を学ぶことが出来ました。

2日目は、実際に体験することで、ハワイの自然の一部を五感で感じるという内容でした。ワイキキ観光だけでは見えてこない深い魅力を知ることが出来ました。
今回のハワイキャンプでは特に、現地の人々が自国の自然や伝統を敬って、それらを維持し、守って後世に伝えていこうと活動を続けている姿勢が特に印象に残りました。ハワイの美しい自然が保たれ、それが世界中の人々を魅了するのは、現地の人々の地道な努力あってこそなのだというように感じました。
また、それは同時に、自分の日本での生活を振り返る良い機会にもなりました。日々の生活に流され、何気なく物を消費してしまっており、このままではお金がかかるうえに、環境にも優しくありません。個人で出来ることは限られるにせよ、これからはハワイで学んだことを生かし、マイボトルとエコバッグ等を持ち歩くなど環境に配慮した生活を実践していきたいと思います。

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最後まで読んで下さった皆さん、本当にありがとうございました。またPOOLOの講義やイベントでお会いできることを楽しみにしています。MAHALO!

文・写真=鴨下理恵(かも)


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