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現代文の評論、英語長文で確実に結果を出すための「国語」の勉強の核心について。

こんにちは。

このテキストを読むべき人は、

✔︎国語の成績が上がらない…安定しない…
✔︎評論がとにかく苦手…
✔︎難しい文章が全く頭に入ってこない…😭
✔︎語彙力ないってよく言われる…
✔︎評論で出てくる単語自体は聞いたことがあるのに、内容がいまいち掴めないということがよくある…🧸
✔︎英語長文の和訳を読んでも分からないことがある…
✔︎英語長文にでてくる和訳問題に手こずる…

こんな悩みを持つあなたです。


ちなみに、このテキストで完全解説する「国語力」がない人は、全科目どころか本を読む時、人と話す時、仕事をする時、ありとあらゆる場面で「」をし続けます。


僕の個人的な気持ちとしては、「受験生ではない人」にもぜひ読んで欲しいハイレベルな内容です。


早速本題に入りたいのですが、まずあなたが本当にこのテキストを読むべき人か確かめるために、次の文章を読んでみてください。


1回だけですよ。


 実践哲学における自己矛盾をなくし、実践理性の課題を実現するためには、理性の内容的な原理から出発するのか、形式的な原理から出発するのかをまず決定しておく必要がある。理性の内容的な原理は、意志の任意の対象としての目的を重視するものであり、理性の形式的な原理は、目的の持つ内容そのものは問わずに、外的な関係における自由だけに依拠して、『汝の主観的な原則が普遍的な原則となることを求める意志に従って行動せよ』と命じるのである。
 ところで、実践哲学においては、この形式的な原理を優先する必要があるのは疑い得ないことである。この形式的な原理は法原理として、無条件な必然性を備えているからである。」

 (イマニュエル・カント「永遠平和のために」)
  注:実践≒道徳


はい、カント様の文章です。(洗脳済み)


素直な感想をまずはどうぞ。


せーの…


意味わからん!!!!!


で一致してる??


もし、「えw一発で理解っすw」って人がいたら今すぐ帰宅してください。


理解できなかった人に一つ質問があります。


もう一度、僕が小細工したこの文章を読んでみましょう。



 「実践哲学における自己矛盾をなくし、実践理性課題実現するためには、理性の内容的な原理から出発するのか、形式的な原理から出発するのかをまず決定しておく必要がある。理性の内容的な原理は、意志任意対象としての目的重視するものであり、理性の形式的な原理は、目的の持つ内容そのものは問わずに、外的関係における自由だけに依拠して、『主観的な原則が普遍的な原則となることを求める意志に従って行動せよ』と命じるのである。
 ところで、実践哲学においては、この形式的な原理を優先する必要があるのは疑い得ないことである。この形式的な原理は原理として、無条件必然性を備えているからである。」
   ※実践=≒道徳
 (出典略)


上の文章には28個の「文章を読むにあたって文章を難解なものにしそうな単語」を太字にしておきました。


Q、知らなかった単語の数は?


答えてください。


たぶん0なのではないですか?


僕は0でした。


もしかするともしかすると、「依拠」とか「普遍」「理性」あたりは聞いたことないかもしれないけど、でもそんなもんじゃないですか?


意味もなんとなーくはわかるものが多いですよね?


え?意志?んー、まぁ、意志は意志だよね…気持ちっ、みたいな?笑


てな具合に。


このテキストで鬼掘り下げていくのはここです。まさにここ。


なぜ「知っている単語ばかり」の文章なのに「読めない」のか。


結論から言います。


その単語のことを「しらない」からです。


もっと言いましょう。


定義のみならず、その単語が持つ「奥深さ」「歴史」「ニュアンス」「応用範囲」「テーマ性」などの知識が圧倒的に不足しているのです。


それこそ、大袈裟に言えば、「カント」と聞いて「カント?カントク?野村さん?」状態の人もいれば「あー。純粋理性批判が難解なことで有名で…哲学史的に言えば…」と知識が止まらない人まで様々なわけです。


もちろん、この2人が見ている世界はまるで別物です。


もう少しわかりやすく言いましょう。


星空を見る時に「星の知識がある人」が見ると、その満点の星空は「綺麗」では表現しきれません。


今日は〇〇日で、ちょうど地球が〇〇度に傾いているから〇〇星が大きいんだ」とか…w(テキトー)


知識がないと、「綺麗だねー」以上。


人は自分の中の感情や思い、思考を「言語」を経ることで表現し、自分自身も理解しています。


言語がなければ、人は自分の感情すら知ることができません。快・不快くらいしかないです。


でも、豊かな言語を持ち、言語一つに対する深みを持つからこそ、世界への見方はどんどん深みを増し、結果的に文章への理解が「深まる」のです。


例えば「決定」という言葉。


決定という言葉は「決める」という意味ですが、決めるには「複数の選択肢の中から選ぶ」というニュアンスもあり、つまり、「ある特定の選択肢以外を切り捨てる」という「捨象」にもつながってきます。


(はて?その認識を持つことの何が大切なのかね?と思った方もいると思うけど…全然変わる。)


ただ定義をなぞって「決定=決める」なんてことを覚えていても、文章を読む時に活きる語彙にはならないし、「なんかよくわからないし掴み所がない」を招くだけです。


僕はそういう単語帳はないかな?と探していました。


いや、もっといえば、国語の成績ってどうやったら上がるんだろう?読解テクなのか?本当に?それとも、才能?センス?とかって考えていました。


でも、そういう要素よりもはるかに先に、「立体感のある語彙力」こそが命運を握っているのではないか、と思ったのです。


(読解力が無駄だとは思わないし、このテキストでもサラッと紹介しています)


立体感」という言葉もあまり「立体感」をもって理解されていませんが、簡単に言えば「多角的に捉え、様々な面を確認すること」という感じでしょうか。


定義だけ知っているというのは、極めて短絡的で「」的な学び方です。


点をつなげて「」にして、線を紡いで「平面」にして、さらに多角的に捉えて「立体」にしていく。


ここまでが語彙という言葉の本当の姿です。


やばい」で全ての感情が片づけられてしまう時代だからこそ、現代文が苦手な人が増えるのも当然です。


語彙が乏しくなるに決まっています。



もうひとつ、語彙の重要性をひしひしと感じる例をあげましょう。


次の文章を読んで、下線部に関する問いに答えなさい。

 フランスの歴史家アルベール・マチエはその著書『フランス大革命』の第一巻を「君主制の瓦解(1787年-1792年)」とし、その第二章を「貴族の反乱」とした。王室財政の破産がこのままでは不可避とみた国王政府は、貴族への課税を中心とする改革案を作り、主として大貴族からなる「名士会」を1787年に召集して改革案の承認を求めたが、「名士会」は、貴族が課税されることよりも、むしろこのように臨時にしか貴族が国政に発言できない政治体制そのものを批判し、全国三部会の開催を要求した。マチエはこの「名士会」の召集から『フランス大革命』の論述を始めたのである。従来は1789年に始まると考えられていたフランス革命の叙述を1787年から始めたのはマチエの卓見であったが、1787年-88年の段階は「革命」ではなく「反乱」とされた。それに対してジョルジュ・ルフェーヴルは「フランス革命と農民」と題する論文において、マチエの「1787年開始説」を引き継ぎながら、「…したがって、フランス革命の開始期ではまだブルジョワ革命ではなくて貴族革命である。貴族革命は結局流産したが、それを無視してはブルジョワ革命を説明できないであろう。(中略)フランス革命の火蓋はそのために滅んでゆく階級によってきられたのであって、そのために利益をえる階級によってではなかった」と記し、マチエが「貴族の反乱」と呼んだものを「貴族革命」と言い換えた。他方、この論文の訳者である柴田三千雄氏はその著書『フランス革命』において「まず、フランス革命はいつからいつまでかといえば、1789年から99年までの約10年間とみるのが、通説です。貴族の反抗をいれると12年になりますが、それはいわば前段階です。」として「反乱(もしくは反抗)」についてはマチエ説に立ち返るとともに、フランス革命の叙述を1789年から始めている。

 1787-88年の貴族の動きが「反乱」(もしくは反抗)である「革命」であるかは、一見すると些細な用語の違いにすぎないと思われるかもしれないが、この用語の違いは、「そもそも革命とは何か」という大きな問題に直結しており、フランス革命という世界史上の大事件の定義もしくは性格付けに直接にかかわる問題なのである。(ジョルジュ・ルフェーヴル著・柴田三千雄訳『フランス革命と農民』柴田三千雄著『フランス革命』より引用。)

問い 「革命」をどのようなものと考えるとこの貴族の動きは「反乱(もしくは反抗)」とみなされ、また「革命」を逆にどのようなものと考えると同じものが革命とみなされることになるか答えなさい。絶対王政の成立による国王と貴族の関係の変化、フランス革命の際のスローガン等を参考に考察しなさい。

(2013年一橋世界史第3問より引用)


僕の通う一橋大学の世界史の問題です。問題文長すぎですよね笑


僕らが極めて慣れ親しんでいると“勘違い”している「革命」という語句の解釈についてフランス革命の歴史と交えて記述させるという稀代の難問です。


これは一見すると難問ですが、シンプルに「革命って何?」って聞いているだけとも言えます。


用語の定義知ってるだけでしょ?そんなんで知った気になるなよ、言葉を聞いたことがあって、それなりに使うことができても意味がないんだよ。


こういったような意図を感じるような気もします。


解説に興味がある方はこちらに一応貼っておきます!(限定公開動画です)


さて、このような例は探せばいくらでも見つかるでしょう。


それくらい語彙は大切だと思いますし、語彙への深さが現代文、ひいては、全科目、社会での全ての出来事に作用してくるのではないでしょうか。


となった時に問題は、「そういう知識はどうやったら学べるのか」「語彙の奥にはどんな世界が広がっているのか」このふたつがわかるような本や参考書はこの世にあるのかということです。


 


色々と探して見たのですが、こういう観点で書かれた単語帳が僕の探した限り見つからなかったんです。


そして、ある事実に気がつきました。


必要な語彙への豊かな理解は、その語句を直接検索しても見つかりづらいということです。


たとえば先ほどの「革命」という言葉についてどれだけ真剣にグーグル検索やインスタのハッシュタグ検索をしたところで、もちろん定義以上の意味は出てきにくいです。


「革命 意味」

「革命 定義」

「革命 ニュアンス」

「革命 解釈」


どう調べようともろくな情報は出てこないでしょう。



でも、フランス革命を勉強して、フランス革命史の専門家の論文や、著書を読み解いていくと、革命という概念についての記述が見つかったりします。


これは、モテようとするほどモテないけど、モテないでいいやという余裕が見える方が結果的にモテやすいみたいなことと少し似ています。


語彙を身につけるというのは元来こういう性質なのです。


だからこそ、これを叶えることができるような、そして、こういった深い語彙をどうやったら「比較的素早く」身につけられるのか、を書きたいなと思ったのです。



そして、僕なりに一橋国語で高得点を取り、(開示してないから多分とだけ…笑)今でも速読術などの小手先のテクニック以前にサクサクと読み進めることができている秘訣とともに書きたいのです。


先日、ある出来事が起きました。


京大文系のある文章をその場で解説して、と後輩にお願いされて、説明すると一つ一つの語彙に関する深い理解があったため文章の内容も一回通し読みして理解し、そのまま説明に入れたのです。


(その時のテーマは「記号論」。以前構造主義について深く勉強していた為、記号論についてはかなり専門的に理解していた。)


しかも、2時間くらいそのテーマについて話し続けることができ、後輩もご満悦でした。(京大行っちゃったけど)


だからこそ、こういった観点から、受験国語で使えるような情報があなたに伝えられたらなと思います。




そして、毎日本は1〜3冊くらい読んでいるので、随時僕の知識が増えていくごとに内容を追加していきます。


もっといいます。


なぜ僕が「現代文語彙」について書くか。


これは、「語彙力は人生で一生向き合う問題だと思うから」です。


語彙力はその人の見る世界の広がりです。奥行きです。


語彙力が乏しい人は、感情が乏しく、思考力が乏しく、視野が乏しく、理解力が乏しく、知的な欲求も乏しくなると思います。


極めて動物的な「反応」をするだけの人生になってしまいます。


(ちょっとした伝染病でパニックになり、デマに踊らされてしまったり、ひたすら他人にアンチしてたりとか?)


人と動物の違いは言語です。


言語を持たない動物には未来も、過去もない。


人は言語によって数えきれない恩恵を受けてきました。


そして、また、言語というのは「世界を見る一つのメガネ」です。


英語という異言語を通して見る世界はまた違って見えるはずです。


(実際に言語によって見える世界は異なる。簡単な例が、フランス語にはパピヨンという「蝶・ガ」をまとめて示す言葉しかないので、フランス人は蝶とガの区別がつかない。とか、アメリカでは虹が6色だがこれは「藍」を示す言葉がないから。)


だから、まずは日本語の語彙の深みに触れて、その後にぜひ、違うメガネも手に取っていただきたいです。


とはいえ、母語である日本語を疎かにして、外国語学習に手を出すと、底の浅い人間になってしまう可能性もあるかなと思い、まずは日本語について書いてみたいと思ったんです。


(僕は個人的には全部英語の授業をする大学はよくないなと思っています)


僕が全てを話すことはしません。


魚をあげるのではなく、魚の釣り方を教えます。


さらにさらにうるさいですが、さらにこのテーマを取り扱うメリットはあります。


英語長文読解が得意になるということです。


なぜか?


英語長文を読み解くのに必要なことは、


🧸語彙力を上げること(別のnote書いてます)
🧸熟語をしっかりと理解すること
🧸文法事項の基礎を理解すること
🧸英文解釈のテクニックを知ること
🧸英語長文読解のテクニックを学ぶこと

  →要望あればテキストにします、結構詳しいと思います

主にこの5つなのですが、このどれよりもパワフルに長文読解をする方法があります。


それが、英語長文で取り扱われているテーマを詳しく知ることです。語句並びにそれに付随するテーマを詳しく知ることです。


これは一朝一夕では身に付かないですが、読解テクニックと組み合わせるととんでもない爆発力です。


もし受験で「ディズニーの歴史」に関する英語長文が出ていたら、僕は読まずして満点を取れる自信があるし(取れるとはいってない)内容を読むのもほとんど「確認作業」でしかなくなります。


「あ〜、そうだったわ」


みたいな。


ということで、メリットだらけの花園です。ぜひ早いうちに読んで、国語や英語、その他日常生活を充実させてください。


このテキストのラインナップは

①具体的な語句・テーマの解説(7万文字)
②語彙力の磨き方の具体的方法
③より深みに足を踏み入れるために

の3本立てです。

それでは早速いきましょう!🧸

※このnoteはあなたに恋人ができるという意味での充実を保証するものではありません。語彙力の充実により世界の見方を180度一変させてしまうだけです。御了承ください。


このテキストを先に教え子や友人、先輩、先生などに先に読んでいただき、校閲ならびに感想をいただいています。


以下に紹介します。

【良い声】

知ることの素晴らしさを体感できて、「もっともっと色んなことを、深いところまで学びたい」と思わされました。 今まで何となくで使ってた言葉1つ1つに、一言で言い表せない深さがあることを知れました。本当に有難うございます!!(ちーずさん)
ひとことでいうと説明がとても分かりやすいです。言葉一つ一つ教えてくださる中で、タローさんがいままでかけてきた時間や努力が伝わってきます。それにより、頭がいいから言えるんだという逃げの思考より頑張ることに意味があると思えてきます。(mauさん)
絵が分かりやすかったので、イメージが掴みやすかった(ほうほうさん)
自分の語彙力って、受験に対してどれほど足りてないのか日常生活の中で知ることはできなかったので、自分の語彙力、読解力のなさを痛感できたのはよかったです。文章の中に知らない単語はほとんどないのに、まったく理解できないことなんてあるのかと、最初から度肝を抜かれました。また帰納法の話で、語彙力を増やすだけで、文章を読まずして楽に答えを出せることがあると知り感動しました。今まで現代文の力のつけ方ってピンときたものはなかったんですが、文章を読解する教科においては、もっと語彙力を磨くことに力を入れれば高得点狙えるのではないかと思えました。 また、今回も具体例がわかりやすかったです。おかげで自分が感じられなかった、言葉の深い部分のニュアンスを少しは理解できたと思います。個人的には南北格差の具体例(ちょっとしたことでキュンキュンしてた昔が懐かしいみたいなところ)が好きでした。 あと語彙力とはあまり関係ないんですが、自分の使える言葉には限界があることを感じられたのはよかったです。自分の言葉で説明しても相手は理解できないのに、他の人が説明したものは理解してもらえることってあるじゃないですか。それって結局これまでの読書量とか、育った環境とかで、知ってる単語のニュアンス(帰るの卵のゼラチンの部分?)が微妙に違ってくるからなんじゃないかなと思いました。結局自分の思いを100%相手に伝えることなんて不可能だから、何か説明するときに、相手に100%の理解は求めちゃだめなんだなって思いました。(ミネラルウォーターさん)

【悪い声】

長かった。 1つ1つのひっぱってきた文章が長くて、どの文章も2、3回読み直さないと、最初から最後までふんわりも理解できなかった。私の語彙力読解力がなさすぎた。 分からない単語を調べてると、その間に何の話だったか忘れてしまうことが多かった。しょうがないとしか言えないですね。(ミネラルウォーターさん)


【読むルール】

このテキストは、単純に「知識」を授けるだけには止まりません。


深みがあり、柔軟性の高い語彙、そして、そういった語彙を獲得する「学びへの姿勢」を身につける実践書です。


だから、もし途中でわからない単語、語彙、文脈などが出てきたら、逐一調べることは確実に行ってください。


できる限り平易な言葉で説明することは意識しますが、わかりやすいことがあなたにとっていいことだとは限らないというのが僕のスタンスです。


だから、粘って粘って、丁寧に論理や、文脈をおいながら、読解してもらえると嬉しいです。


具体的にどういう風に普段意識するかは2章で詳しく話します。


それまでは、「自分なり」で構いません。(理屈はある程度欲しい、なぜそういう読解の仕方がいいと思うのかということ)


そして、ぜひ何度も読み返してみてください。


周を重ねるごとに、新しい発見があるはずです。



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