周りの家事代行、ナニー利用事情


日本にいると、アメリカでは育児も掃除も外注してママはバリバリ働いて自分の時間も大切にしている、と聞くけどそうでもないようだ。

私の上司は多忙の夫とティーンが2人のワーキングママだけど、たまにナニーにお迎えを頼んでいるくらいで基本全部自分。
どうやら子どもが生まれるまではかなりキャリア志向だったようだけど、2人が小学校に入るまでは時短だったと言っていた。
見ていて大変だなーと思うのが、子どもたちの学校への送迎+移動をすべてママがやらなくてはいけないこと。
月曜の夕方は息子を野球に送迎、火曜は娘をお友達の家のパーティへ、水曜は娘のダンス教室、木曜は息子の・・・という毎日。
土日は息子の試合で遠征、娘のガールスカウトの手伝い、高齢の親を訪ねるなど聞いているだけで疲れてしまう。
なのに常に自宅の改装をして更に素敵な家にしようとしていて、バイタリティがとにかくすごい。親も高齢だからとむしろ面倒を見つつ、早く出社+早く帰る+在宅勤務のフル活用で乗り切っている。

最近同じチームになった男性の同僚は子どもが3人というから奥さんは専業主婦かと思ったら共働き。さすがに子どもはナニーがお世話してくれるけど、それでも掃除や食事の用意は別だから大変、とのこと。
共働きの同僚と話しても、掃除すら外注していない家庭が多いので驚いた。理由はもちろんコスト。だって自分たちでできるし、とのこと。
残業も少ないし飲み会は一切といってもいいほどないので、家事をする余裕があるのかもしれない。子どもが生まれたら仕事を辞めるって言っている同僚もいるくらいだし、コンサバな文化も関係あるのだろうけど。

一方、シンガポール、ブラジル、メキシコ、トルコから移住してきた家族と話していたところ、
・住み込みのお手伝いさんが料理や掃除、子どもの送迎までやってくれる。
・住み込みではないけど週2で掃除、週3で料理をしに来てくれる。犬の散歩も行ってくれる。
・こっちに来て数ヶ月、ドッグシッターが見つからないから旅行に行けない。
・アメリカに来てお手伝いさんがいないから大変。
・子どももお手伝いさんのご飯のほうが美味しいと文句を言われる。
などかなり違うので面白かった。わかる~ママのご飯美味しくないって言われるよね~と盛り上がっていた。
フィリピンから15年前に移住してきた同僚は、ナニーを連れて渡米してきたそうで、彼らもこれから呼び寄せようかなぁと真剣に考えているようだった。子どもがいない夫婦の奥さんが、好きじゃない料理をするより彼との時間を大事にしたいってはっきり言えるのが少しうらやましかった。

こういうのを見ていると、こうするべき!というのはなくて、自分で自分に合う方法を考えるしかないんだなぁと思う。何を優先して、何を捨てるのか夫婦で納得して選べば良い。世の中って「アメリカはこうだから素晴らしい!日本もこうあるべき」vs. 「いやいやこうするべきでしょ」で溢れているけど無視しようと思った。