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自然界の掟

先日、"情熱大陸"で競馬で活躍していた馬たちを手厚く面倒をみている人たちがいることを知った。
以前は、競馬を引退した馬は、殺処分の運命だったが、ここでは、引退後、ゆったりと広い野原に24時間放牧されている。
暖かい日だまりの中、気持ち良さそうにおなかを出して寝転んでいる姿は、おだやかで幸せそうだ。
馬は、繊細だから、寝転んでいるのは、余程リラックスしていないと無理で、そんな姿を初めて見た。
人間と同じに足腰が弱り、人間が数人がかりでお尻を持ち上げないと立てないくらいだ。
[生きることをあきらめた馬は一度も見たことがない〕と代表は言う
この言葉にハッとした。
人間だけが弱音を吐いて全うしていないんだと。
どんなによろよろで立つこともおぼろげなくても、歩くことに時間がかかっても、仲良く野原を放牧している姿は、とても大事なことを教えてくれている。
現役の時は、一途に走り続けることをしっかりと認識しているのだと思う。

以前、セラピー犬にずっと同行したが、このワンちゃんたちは、殺処分直前に助けられ訓練されている。

人間不信になっているので、たくさんの愛情をかけ、何年もかけてやっとセラピー犬に生まれ変わる。

セラピー犬は、施設に手向く時、セラピー犬であるタスキをからだにかけている。

仕事を終え、自宅に帰ってそのタスキをはずすと、ほんとに普通のワンちゃんに顔つきになり、その動きも普通に見える。

しかし、タスキをつけた時は、毅然として顔つきがかわり、仕事モードになるのだ。

この時の印象が馬たちの姿に重なった。

しっかりと自分のやるべきことをしっかりと意識してやり通す。

生涯を生ききる自然界の掟に身を引き締めた今日この頃です。


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