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バンコクの屋台で食い逃げしそうになった話

むしろ、ほぼ食い逃げです。

2年ほど前、バンコクに友人とふたりでのんびりと5泊していた。とくに目的もなく、「バンコクの駐在妻」をテーマに美容室やネイルサロンへ行ってみたり、カフェにいって涼んだりしながらすごしていた。

食事はローカルな屋台やお店で食べるとおいしいので、泊まっていたホステルの裏にあった商店街のお弁当や、出かけ先の駅前に出している屋台のごはんを持ち帰って食べていた。バンコク滞在をもうすぐ終え、つぎの目的地チェンマイへむかう前日の夜だったか、わたしたちはシーロムあたりの屋台でごはんをたべることにした。

多くのひとびとで賑わうナイトマーケット。シーロム通りに面した角にある小さな屋台で、簡易的なテーブルと椅子が置かれているだけのお店をみつけた。大きな声でおばちゃんが呼び込みをしており、列に並ぶとすぐに席へ通してくれた。こういう屋台でたべるごはんが最高においしい。メニューを見て、ワンタンメンをたのむ。

注文からほどなくしてワンタンメンと飲み物がはこばれてきた。いくらだったのかはうろ覚えだけれど、100バーツもしなかったとおもう。うわ〜、おいしいね〜と話しながらワンタンメンをすすった。あっというまに完食、スープまでのみほしてすがすがしい気持ちで店をあとにした。

わたしたちの泊まっていたホステルは、シーロム通りをチャオプラヤ川のほうにしばらく歩いた場所にあったので、にぎやかな通りをゆっくりと歩いて帰った。お腹もいっぱい・ごきげんで歩いていたところ、急にハッとして立ち止まった。

「あれ…?ん…?もしかして…」

サーっと血の気が引いていく。

「さっきのごはん、お金払ったっけ…?」

「あ!!!!払ってないよ!!!!!」

「ぎゃーーーーーー!!!!!食い逃げだ!!!!」

なぜお金を払わなかったのか謎すぎるのだけれど、ほんとうに華麗に食い逃げをしてしまった。ふたりで歩いてきた道を全速力で走ってもどり、おばちゃんにお金を払おうとした。

「だれが座っていたか」なんて覚えていないだろうから当然と言えば当然なのだけれど、おばちゃんもなんのことだかまったくわかっておらず、お金を差し出すわたしたちを席に通そうとした。

「ちがうの、いいの!これ、さっき食べたお代なの!!」とお金をおばちゃんに握らせた。?マークがとびかっているようだったが、とりあえず食い逃げは…免れた。

みなさんも、屋台でごはんをいただくときは料金の払いどきがよくわからなくて食い逃げしてしまうかもしれないので、お気をつけを。


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