はちみつ色の古都がうつくしい、マルタ共和国

マルタという国に、1週間ほどだったろうか、滞在した。基本的にはあまりビーチリゾートに興味がないので、世界一周中は行く予定のなかった国だった。旅をしているとちゅうで、スペインに住む友人がマルタに1ヶ月語学留学すると聞き、それならと足を伸ばしてみて、とりこになった。

マルタはリゾートをたのしむというよりは、どちらかというと暮らす魅力にあふれている国だと思った。気持ちのよい天気とうすむらさきのうつくしい夕ぐれがとくに気に入り、いまでも愛おしい。

イムディーナというはちみつ色をした古都がある。お天気のよい日におとずれた。すぐにまわりおわってしまうほど小さな旧市街だけれど、カラフルなドアがたくさん並んでいてシャッターを切るのがとてもたのしい。

旧市街にすむことはむずかしいかもしれないけれど、おだやかですきとおった海にかこまれたこの島で暮らして、たまにこのはちみつ色の旧市街をお散歩できたらさいこうだなあ、そんなことを思いながら歩く。

青空とお花と木漏れ日がよく似合う場所。また夏のはじまりに行きたいな。