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5月1日・メーデーそしてすずらんの日にフランスを訪れる

5年ほど前にゴールデンウィークを利用してフランス(パリと南フランス)を訪れた。5月1日はメーデー。労働の日で、この日はほとんどのお店が閉まる。ひっそりと静かなパリも、またいいもの。

メーデーと同時に、この日はLe jour du muguet(すずらんの日)でもある。大切なひとやふだんお世話になっているひとに、すずらんを贈る日。すずらんの花言葉は「幸せの再訪」、そして春が来たよ、という意味もあり、贈られた人にはしあわせが訪れると言われています。

この日は電車に乗って住んでいた街を訪れた。サン・ジェルマン・アン・レーというパリ郊外のうつくしい街。駅からすぐのお城の前で、小雨のなかすずらんを売っている男性がいた。この日だけ許されるこの光景がすき。

お店はやっていないけれど、この日はマルシェはやっていて、たくさんのすずらんも売られていた。

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大切なだれかを思ってお花を贈る、とても素敵な習慣。もっと前にフランスに住んでいたときは、この日のことを知らなかった。メーデーで祝日だから遊ぼう、と友人に誘われて街へ出かけた記憶がある。オペラ界隈でデモが行われていたのも、おぼえている。日本とずいぶん違う習慣にふれる、そんなことができてよかった。

コロナのことがあり今年はいつもすずらんを売っているひとたちもおうちにいるだろう。すずらんは贈れないけれど、みんなにしあわせが訪れますように。

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