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【青森の宴会芸】スコップ三味線って無性に楽しいよね

「スコップ三味線が気になります」

青森県民&青森好きなら、おそらく聞いたことがあるであろう、「スコップ三味線」というワード。それがまさか、東京在住の方から飛び出るとは。「久しぶりにあの時間を過ごしたい…!」と、10年前に行ったスコップ三味線を体験できるお店の記憶が蘇ってきたので、再訪してきました!

(一緒に体験した方)ころとろさん
奇抜で斬新なアイデアを具現化するシュール手芸作家。 IT、美術、手芸、工芸の技術を駆使し、「たのしいもの」を生み出している。電飾花輪マニアでもある。
HPはこちら


スコップ三味線とは?

まずは簡単に、スコップ三味線についてをご紹介。
スコップと栓抜きを使い、音楽に合わせて演奏をしているように見せる宴会芸。昭和61年に青森県五所川原市で館岡屏風山さんが、ご自身の経営する飲食店始めたのが起源とのこと。

楽器ができなくても演奏している雰囲気を味わえるし、自由で楽しいんですよ、これが。文章だけだとあまりイメージが湧かないと思うので、早速スコップ三味線居酒屋「鐵(くろがね)の響 サフロ」さんレポート、スタートです!


ママお手製・おいしい郷土料理に舌鼓&乾杯

お店は2012年に安方でオープン。2022年に移転し、現在は青森市役所近くの本町に。おお、見覚えのある看板!

移転後は初来店!おじゃまします~

まずは乾杯ということで、お料理3品+ドリンク2杯の「わがままママのお得なセット B」をオーダー。10年前、料理数品と飲み物のコースにして大満足だった記憶があるため、記憶を辿って似たコースに。

メニューはいろいろ、このほかに日替わりメニューも充実

1品目は野菜を使った料理の4点盛り。
彩りがきれいだし、しみじみホッとする味(涙)。おいしいよ~。

飯寿司、カボチャのサラダ、大根の漬物、長芋と小松菜のおひたし。

お酒は日本酒、サワー、カクテル、ノンアルコールのドリンクもさまざま。焼き魚、バラ焼きなどが次々到着。おいしいよ~の嵐。

青森県十和田地方のB級グルメ「バラ焼き」!

この日私は車だったので、大好きカシスウーロン(ノンアル)をいただきました。ころとろさんは青森の地酒!

青森・七戸町の地酒「七力(しちりき)」
美しく香ばしい香りのする茶色おにぎり

マスター特製ニンニク味噌を使った焼おにぎりも必ず食べて欲しい。青森県産のニンニクのほか、ネギや大葉などの香味野菜をふんだんに使った秘伝の味噌とのこと。味噌おにぎり大好き。皆、あっという間に完食です。

お料理と飲み物がひと段落した頃、スコップ三味線世界チャンピオンの吉崎さんによるパフォーマンスがスタート。最前列テーブル席の我々、高まる期待。

世界チャンピオンのステージはファンサもりもり

待ってました!サフロ吉崎!
「サフロ」は津軽弁でスコップのことだそう

店主・サフロ吉崎さんは、第2回スコップ三味線世界大会のチャンピオン。陸上自衛隊で長く勤めておられ、現役時代にスコップ三味線に出合ったという。ちなみに料理長である奥様も第9回世界大会個人の部で優勝しているらしい。強い夫婦。

1曲目は「知恵っ子よされ」。音楽に合わせた軽快なバチさばきとトークで、みるみる吉崎さんワールドに引き込まれる。プチ津軽弁講座が入りつつ、皆で津軽弁の掛け声「ろぉ~!(ここでは『いいね!』的意味合い)」と合いの手や拍手を入れながら2曲目。自由自在にスコップを叩く吉崎さん。カンカンと響くスコップの音が心地良い。

弦を押さえたり、チューニングしたりする動きも入り、本当に三味線を演奏しているように見える…!

その間も要所要所で吉崎さんは、ビシッとポーズを決めてくれたり客席ひとりずつに目線をくれたり。「カメラを向けられるとはりきってしまうんだよね」と、細やかなサービスを忘れない。そんなファンサをもらったら、写真を撮るしかないよね。ここぞと動画や写真を撮りまくる我々。

ろぉ~~!かっこいいー!

ステージ第2部は体験タイム

チャンピオンのショーの後は、皆で一緒にスコップ三味線体験。スコップの構え方、バチの持ち方、叩き方などを簡単にレクチャーいただき、いざ実践。

スコップとバチ(栓抜き)は貸してもらえるよ
キュキュキュ、とチューニングするころとろさん

今日は…と、吉崎さんが選曲してくれたのは「残酷な天使のテーゼ」。まさかあの超有名アニソンにのせてスコップを叩けるなんて…。左手でスコップを支え、右手にバチである栓抜きを構え、あとは各々がスコップと向き合う。

柄に近い部分を叩いたり、凹み部分に細かくバチを当ててみたり、歌を口ずさみながら、気ままにスコップを叩く。楽器にほぼ触れない人生を送ってきた私でも音楽に合わせて自然と体が動き、なんとなく良い感じにリズムに乗れている気がする。

た、楽しい~!!一見、ただスコップを叩いているだけかもしれないけど、妙に楽しい~~!!

神話になった

スコップ三味線の魅力

なんとなく演奏に慣れてきたら、徐々に弦を抑えるような動きを入れてみたり、アレンジした演奏をしたり。スコップと栓抜きの2つの道具だけで、自分なりに表現を考えられるのも魅力のひとつかもしれない。だれでも簡単にできるのに、表現の広がりは無限…!思い思いに演奏しているうちに、体験タイムが終了。やりきった…!皆、大満足のホクホク笑顔。


ということで、スコップ三味線は演奏を聴くのも楽しいし、自分で演奏してみるとさらに楽しいコンテンツであったことを再確認した夜でした。字面だと地味に見えますが、体験すると印象がガラリと変わるはずなので、ぜひ青森に来たらぜひ体験してみてくださいね。お料理やお酒もおいしいので、飲み会にも最適かと!

【店舗情報】 鐵の響 サフロ
住所 〒030-0822 青森市中央1-25-16パークハイツ101号
TEL 090-8616-4970 
営業時間 火~木 17:30~22:00/金・土 18:00~23:00
定休日 日曜、月曜、祝祭日、他

では、今回はこのへんで。

体験タイム後に追加オーダーしたホタテフライ。
スコップスプーンがかわいい

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