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コンポジット

「コンポジット」

いまレンダリングしているやつは、コンポジットを使う。

「コンポジット」を一言で翻訳すると「合成」。

よく知られた合成は、たとえば、映画の世界で、俳優の演技を、青とか緑とかの背景で撮影しておいて、あとで、写真の背景に重ねて、あたかも、その背景の写真の舞台で演技しているように見せるとか、字幕スーパーも合成の一種だ。

ハリー・ポッターが、ゴブリンの銀行で金貨に囲まれている絵や、ドラゴンと格闘している絵は、ダニエルの演技と、3DCGとの合成だし、魔法の火花が散るのも合成だ。

ウルトラマンのスペシウム光線も、合成だ。

というように、合成は、巷に溢れていて馴染みが深い。

で、僕は、この合成、コンポジットは、普段は使わない。

理由は簡単。

レンダリングがたいへんだから。

前景をレンダリングして、後景をレンダリングして、と、少なくともレンダリングを2回こなさなければいけない。

スチル絵、つまり、写真とかイラストとかなら、Houdini のシーンの中に組み込むことができるので、コンポジットはいらない。

要するに、前景がアニメーション、背景もアニメーション、という場合に困る。

で、いまやっているのは、前景がアニメーションで、後景もアニメーション。

後景のアニメーションは簡単なのだけれど、僕のマシンでは、Ryzen9で数日、iMacで20日くらいかかる。

前景は、フォトンマップレンダリングの時間のかかるやつ。

いま、これをやっている。

出来上がる絵は、そんなにたいしたものではない。

さて、動画のコンポジットをするソフトウエアとして、お馴染みなのは、アドビ・アフターエフェクツ(Adobe AfterEffects)だろうと思う。

お金が回るプロの現場では、Foundry社のNukeとかを使っているところも多いと思う。

今回の場合は、重ねるだけなので、Adobe Premiere でもできる。

さらには、Houdini でもできる。

Houdini は、このソフトウエア1本あれば、かなり、いろいろなことができる優れものなのだ。

しかも、Houdini のコンポジットは、ネットワークで組むので、AfterEffects に比べると使いやすい。

AfterEffects を使っていると、とにかく、レイヤーの数が増えて、整理が難しくなり、レイヤー相互の関係を把握するのが困難になる。

これがネットワークだと、楽勝で整理することができる。

ただ、Houdini は、慣れるまでがたいへん。

ただ、慣れてしまえば、超強力。

Nukeには敵わないが。

なんとなく、また、Houdini 礼賛の記事になってしまった。


#Houdini #Animation #Fantasia #3DCG #Composite


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