雪がやんでもねずみいろ
「雪がやんでもねずみいろ」
今朝の積雪深はわずかだった。
これでようやく、今回の雪は終盤となった、というとことだ。
わずかの積雪を掃除し、融雪関係の装置を停止し、メンテし、と、約1時間の作業をした。
空は相変わらず、ねずみ色だったが、雲が緩んで、ところどころが明るくなっている。
さて、11月から12月上旬にかけて作っていたシーンがあって、いまはレンダリング待ちのキューにつながっている。
この絵は、実に、ねずみ色だ。
後半で青い色が出てくるが、鮮やかな空色とかではなく、ねずみ色が青みがかっている、というような塩梅。
これが、僕の意識の中の景色。
観る人の、おそらく90%以上の人には、理解し難い絵だろうと思う。
僕と同じような経験をしている人だけが、うんうん、そうそう、と、共感してくれることだろう。
この共感は、普段は現れない。
この絵を目にした人は、共感できない人と、共感できる人に、分かれることだろうと思う。
そんな絵。
僕の絵には、寒さや冷たさや、風の強さや、雪や氷が体を打ち付ける打撃の感覚や、アカギレの痛さや、シモヤケの痛さや、指先が痺れる感覚や、氷点下の中で全身を流れる汗や、そういったものは、表現できていない。
それでも、共感できる人には、そういった、すべての感覚と記憶が蘇ることだろうと思う。
レンダリングが上がるのは、来年の春以降になることだろうと思う。
それまで、僕が、生き延びることができるように。
祈る。
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