「英語で話すのが怖い」と思っている人でも英語が話せるようになるためのヒント
英語で外国人と話してみたい!でも伝わらなかったらどうしよう……失敗するのが怖くて英語で話すのをためらってしまう、そんなことありませんか?
義務教育の一環として学校で英語を習うものの、文法学習や単語の暗記がメイン。
詰め込み式かつ、テストの結果のみが評価される英語教育をうけ、英語に苦手意識を持ってしまう人も少なくありません。
また読み書き中心の教育であるがゆえ、会話となると強いコンプレックスを持ってしまうという人もちらほら……。
わたしの妹は、大学時代に友人と北海道を旅行していたところ、外国人旅行客から英語で何か尋ねられ、”I can’t speak in English!”と言って逃げ出してしまいました。
英語の試験があるセンター試験や、国公立大学の二次試験も突破して、大学生になっているにもかかわらず。笑
後日、英語が話せる人のイメージについて妹に聞いてみたところ、「発音が完璧でネイティブ並みに会話ができる人」とのこと。英語で話すことに対して、ハードルを高く設定しているのでした。
今回は以下のような方向けの内容です。
大人になって英語を勉強したいが、苦手意識が強く方法が分からない方
英語の読み書きがある程度はできるが、英語で話せない(と思っている)方
外国人の友人たちがどのように日本語を習得しているかを見て学んだ、「英語で話すのが怖い」と思っている人でも英語が話せるようになるヒントについてご紹介します!
まずは、わたしの友人たちの例を紹介します。彼らは外国人なのですが、日本語を積極的に練習し、メキメキと上達させていきました。
きっと、怖くて英語が話せない人にも参考になると思います。
1. 日本語がメキメキ上達した外国人の友人を観察してみた
わたしには日本語を勉強している、外国人の友人がいます。
彼らに共通しているのは、失敗に対して寛容であること、たとえ片言であったとしても「日本語を話せる」という意識をもってコミュニケーションをしていることです。
ここでは、日本語を勉強しているドイツ人の友人と、わたしのアメリカ人パートナーがどんなふうに日本語学習に取り組んでいるのかをご紹介します。
1.1 日本語を勉強する際にしていたこと
昨年、日本語を学ぶために来日した20代前半のドイツ人の友人。
来日した当初は「これはなんですか?」といった短文を話すのがやっと、という状態でした。しかし、1年の留学期間を終えるころには、なんと関西弁を交えながら日本人と自然なやりとりができるところまでに上達!
彼が日本語を上達させるためにしていたことは主に以下の4つです。
間違いがあれば訂正してほしいとお願いする
日本語で片言でもとにかく話す。間違いを恐れない
発音や関連する言葉は効率よく会話の中で学ぶ
初めて知った言葉はその都度調べてメモ、あとで例文を作る
ここから、ひとつずつ解説します。
・間違いがあれば訂正してほしいとお願いする
初めて彼と会ったとき、彼が最初に言ったのは「日本語を上達させたい、間違えることもあると思うけれど、そのときは教えて欲しい!」ということでした。
こんなふうに最初から相手に話していれば、失敗することが怖くなくなるし、間違えたときにも相手から丁寧に教えてもらいやすくなります。
それに、一生懸命学ぼうとする前向きな姿勢にも好感が持てるので、受け手も知っていることをできる限り伝えようと、ポジティブな気持ちになります。^^
わたしも彼と同じように、英語やドイツ語が間違っていたら教えてほしい!と伝えると、私が分かるまで懇切丁寧に教えてくれました。
ときには歩いている途中に立ち止まり、5分ほど説明が及ぶことも。笑
・片言でもとにかく日本語で話す。間違いを恐れない
単語でも短文でも、知っている表現をまずは使ってみて試行錯誤。これを繰り返し取り組んでいました。
知っている言葉が適切な場面で使えると成功体験として残ります。もし間違っていたとしても、その都度正しい使い方を確認し、知識をつけていました。
・発音や関連する言葉は効率よく会話の中で学ぶ
会話の中で知らなかった言葉や、うまく発音ができなかった言葉は分かるようになるまで何度も聞き返して確認をしていました。
標準語と関西弁でイントネーションが違う単語や、同じ単語でも複数の読み方がある単語(はし:橋・端・箸)など、使い分けが難しい単語を一緒に確認し、効率よく語彙を増やせていました。
・初めて知った言葉はその都度調べてメモ、あとで例文を作る
初めて聞いた言葉は、その都度スマホに入れている辞書アプリで調べて確認。
会話で聞いた言葉を調べることは、新しい表現を知るだけでなく、リスニングの練習にもなります。一石二鳥ですね^^
ちなみに、調べた言葉をその後どうするのか聞いたところ、あとでノートに書き溜めて例文を作ったり、見直したりして記憶にインプットするとのことでした。
1.2 失敗や知らないことの捉え方
現在交際しているアメリカ人のパートナー。彼も日本語を勉強しています。
今年の3月まで京都で日本語学校に通いながら、飲食店での接客アルバイトを経験。日本語学校で学んだ知識を、アルバイトで実践的に使うチャンスがあってよかったと話していました。
「日本語うまくなったね!」と言うと、いつも「上には上がいる」と謙虚な答えを返す彼ですが、失敗することをどう捉えているか聞くと、こんな答えが返ってきました。
失敗から新しいことが学べる
失敗が怖い気持ちはない。いろいろ試して、言いたいことが伝わると嬉しい
こちらも、詳しく解説します。
・失敗から新しいことが学べる
「失敗は恥ずかしいことではなく、新しいことを学べる貴重な機会。だから、どんどん失敗したい」とのこと。
新しい表現を知るとさらにコミニュケーションができるから、どんどん失敗して新しいことを学びたい、と言っていました。
彼と英語で会話をしているときに、私が間違えたり聞き取れないことがあっても、”No worries, you don’t have to feel bad for making mistakes!”(心配しないで!失敗することに対して悪く思う必要はないよ。)と、他人の失敗に対しても寛容です。
・失敗が怖い気持ちはない。いろいろ試して、言いたいことが伝わると嬉しい
彼と会話をしていると、使い方を間違えたり、知らない表現があったりして、言いたいことがうまく言えずに、もどかしそうにすることもあります。
失敗することが恥ずかしいというよりも、言いたい内容が伝わらないことがとても悔しい、と言っていました。
しかし、なんとかあれやこれや手を尽くして、日本語だけで言いたいことが伝えられると、いつも嬉しそう。
満面の笑みとガッツポーズです。
英語が話せる日本人がいる中、自分の母国語である英語を使わずに、日本語でコミュニケーションができると、レベルアップしたように感じるそうです。
ここまで、外国人の友人たちが日本語を勉強するときに心がけていたことを紹介していきました。
失敗は新たなことを学ぶ機会と前向きに捉え、まずは不慣れでもどんどん日本語で話してみよう!という姿勢が伺えます。
続いては、英語を話してみるためにできることをご紹介します。
2. 英語を話してみる方法:片言でも発音に自信がなくても、まずは知っている言葉から話してみる
英語で話してみよう!といざ挑戦してみようとしても、ハードルが高い!と感じてしまうと、なかなかチャレンジできませんよね。
いきなり難しい用語が飛び交う内容にチャレンジするのではなく、まずは知っている言葉を使って英語での会話に慣れることから始めましょう。
こちらでは、英語で話すことに対して、ハードルを低くするためにできることをご紹介します。
2.1 興味のある話題の語彙を学び、使ってみる
自分が興味があって話しやすいトピックを話題にすることで、英語で話すこと自体にではなく、興味があることに焦点を当てることができます。
初対面の日本人同士の会話でも、共通点があると会話が弾みやすくなりますよね^^
お互いに興味があることをトピックにすることで、英語で話すことに難しさを感じても、話すこと自体への不安感を軽くすることができます。
手振り身振りを交えながらでも、言いたいことが伝わればOKです!
まずは「言いたいことが伝わった!」と小さな成功体験を積むことから始めましょう。
2.2 対面の会話に抵抗がある場合は、まずはメールのやり取りから始めてもOK
いきなり対面で会話をすることに抵抗がある場合、テキストでのやり取りから始めることがおすすめです!
返信するまでに、考える時間をしっかり取ることができるため、失敗することへの抵抗感を減らすことができます。
やり取りが文字として残るので、後から見返せることもメリットです。
また文字を介してのやり取りになるため、聞き取れない心配もないので、リスニングが不安な方にもおすすめです。
ちなみに、無料で世界中の外国語学習者と繋がれるプラットフォームもあるので、こちらを利用するのもおすすめです。
メッセージやビデオ電話を通じて、世界中の登録者とやり取りができますよ!
3. 英語が漠然と苦手だと感じている人が多い
最後に、英語に苦手意識を持ってしまう理由や、苦手意識を軽くできる方法についても、ご紹介します。
3.1 学生時代の詰め込み式の英語で苦手意識
中学校以来の英語教育は、文法や語彙力をつけるための詰め込み式で読み書きが中心。
単語テストや単語を暗記するために、ノートに何度も書いて練習をする、という宿題を出された方も少なくないと思います。
以前私が塾講師をしていたときには、多くの生徒が文句を言いながら、学校から出された単語練習の課題に取り組んでいる様子をみてきました。
中には、1つの単語につき50〜100回繰り返すよう指示が出ているケースもありました。
英語を学習する目的が、コミュニケーションをとるためではなく、入試はじめ学力を図るテストに焦点をおいている。
かつ、単語練習をはじめとした反復学習を中心に行われるため、英語への苦手意識を持つ生徒が増える。
こういった詰め込み式の教育の結果、英語でコミュニケーションをとることにも苦手意識を持つことに繋がるのは、容易に想像できます。
3.2 まずは自分が何で困っているのか把握することが第一歩
漠然と英語に苦手意識を持っている場合、英語のどんな部分に苦手意識を持っているのか知ることで、英語を勉強することや話すことへの抵抗感を低くすることができます。
その上で、自分に最適な勉強方法を選びましょう。
たとえば以下のように選びます。
練習量重視の勉強法が苦手な場合:単語や表現をまとめているアプリを利用して、ゲーム感覚で効率よく学ぶ
語彙やボキャブラリーに不安がある場合:よく使う表現、自分が興味がある表現に絞って語彙を学び、使う練習をする
文法に自信がない場合:会話に必要なのは中学3年間で学ぶ文法で十分。ドリルやアプリで隙間時間に学習
まずは取り組みやすいことから始めてみる、でOKです!
学生時代のように、ノートに単語を何度も書く練習をする必要はありません!
ご自身に合う方法で、楽しく学んでいける方法を見つけましょう。
ちなみに余談ですが、外国語習得の近道は、学習している言語のパートナーを作ってコミュニケーションをすることです。
人は不純な動機がモチベーションになると、強い力を発揮します。笑
私自身、大学の専攻が外国語関係だったため、外国語を勉強する機会は多かったように思います。
しかし、人生でもっとも熱心に外国語の勉強をしたのは、社会人になってから外国人パートナーと付き合うようになってからでした。笑
↓外国人パートナーとの出会い方や注意点についての記事もあるので、こちらも併せてご覧ください↓
まとめ
以上、日本語を学ぶ外国人の友人から学んだことを通じて、「英語で話すのが怖い」と思っている人でも英語が話せるようになるためのヒントをご紹介しました。
日本語がメキメキ上達した外国人の友人がしていたこと
間違いがあれば訂正してほしいとお願いする
日本語でカタコトでもとにかく話す。間違いを恐れない
発音や関連する言葉は効率よく会話の中で学ぶ
初めて知った言葉は、その都度調べてメモする。あとで例文を作る
失敗から新しいことが学べると捉える
失敗が怖い気持ちはなく、いろいろ試して言いたいことが伝わると嬉しい
英語を話してみる方法:片言でも、発音に自信がなくてもまずは話してみる
興味のある話題について話してみる
対面の会話に抵抗がある場合は、まずはメールのやり取りから始める
英語が漠然と苦手に感じてしまう人が多い
学生時代の詰め込み式の英語学習で英語にアレルギーを持ってしまう
まずは自分が何に苦手意識を持っているか知る
まずは英語で話したことが相手に伝わればOK!くらいの気持ちで、英語で話すことに慣れていただけたらうれしいです^^
日本語だけでなく、英語でコミュニケーションが取れるようになると、自分の世界が広がって楽しいですよ!
ぜひ第一歩を踏み出してみてください^^
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