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高校英文法のアウトライン 第10章 分詞 第3回 SVO+分詞

第8章ではSVOの後に不定詞が続く文型を見ましたが、今回はSVOの後に分詞が続く文型を見ていきます。

知覚動詞+O+分詞

第8章では、動詞部分に知覚動詞が来る時、目的語の後に原形不定詞が続くと説明しました。
それは目的語の後に不定詞が続く場合、to不定詞ではなく原形不定詞が続くという意味であり、今回はそれとは違う、知覚動詞の後に分詞が続く文型を見ます。

I saw a small cat climbing up the tall tree.
「子ネコが高い木に登っているのを見た。」
I thought I heard my name called from behind, but nobody was there.
「後ろから名前が呼ばれたのが聞こえたと思ったが、そこには誰もいなかった。」

このように、分詞は現在分詞-ingになることも過去分詞p.p.になることもあります。
目的語と分詞の能動・受動関係で現在分詞-ingと過去分詞p.p.を使い分けます。
「子ネコ」と「登る」、「名前」と「呼ぶ」の関係を考えれば、前者が能動で現在分詞-ing、後者が受動で過去分詞p.p.だと分かります。

have+O+p.p.

知覚動詞の他に動詞部分にhaveが来る時も、目的語の後に分詞が続く文型を取ることがあります。
この文型は、分詞はもっぱら過去分詞p.p.が続くと考えてください。

have+O+p.p.の文型には2つの訳し方があります。

「Oに~してもらう」

I had my laptop computer repaired by a friend of mine.
「友達にノートパソコンを直してもらった。」

「Oに~されてしまう」

I had my laptop computer stolen on the way home from school.
「学校帰りにノートパソコンを盗まれてしまった。」

形が同じで訳し方が違うわけですが、対照的な意味なので特に紛らわしいということはないでしょう。

終わりに

これらの文型を、分詞部分を補語(C)と見なしてSVOCと解釈する説明も存在しますが、動詞に特定の動詞が来る場合に特徴的な語順なので、SVOCとは分けて回を設けました。

次回は分詞を副詞的に用いる分詞構文と呼ばれる用法について見ていきます。

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