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高校英文法のアウトライン 第5章 助動詞 第4回 that節中で用いられるshould

「第5章 助動詞」の最終回は、特定の語の後のthat節中で用いらるshouldについて見ていきます。
3つの用法がありますが、いずれの場合もshouldは訳出する必要がありませんので注意してください。

「提案」「要求」「命令」などを表す動詞の後のthat節中で

The doctor advised that I should eat less.
「医者は私に、食べる量を減らすように忠告した。」
I suggested that we should go to Nara instead of Kyoto.
「私は、京都ではなく奈良に行くのはどうかと提案した。」

この例文ではadviseとsuggestという動詞が使われており、いずれも「提案」「要求」「命令」といった意味の範疇に該当します。
従ってthat節中の動詞部分を見るとshouldが使われてるのが分かります。
繰り返しになりますが、このshouldは訳出する必要はありません。

「必要」「重要」などを表す形容詞の後のthat節中で

It is desirable that it should be done today.
「それは今日終えるのが望ましい。」
It is important that you should carry out what you said you would.
「やると言ったことは実行することが重要だ。」

こちらも同様です。
desirableとimportantが「必要」「重要」といった意味の範疇に該当するため、that節中の動詞部分ではshouldが使われています。

「判断」を表す形容詞の後のthat節中で

It is natural that you should get the right reward.
「君は正当な報酬を得て当然だ。」
It is fortunate that we should have caught the last train.
「終電に間に合ったなんて幸運だ。」

同様に、naturalとfortunateが「判断」の意味の範疇に該当するため、that節中の動詞部分ではshouldが使われています。

終わりに

この文法規則は、動詞や形容詞の意味を常に意識していないと気付くことができません。
使いこなすのには相当な習熟度が要求されます。

しかし、そもそも訳出する必要がないため、読解する上ではさほど重要な規則なようにも思えません。
ただし試験では4択問題が出題されるので、これから受験や資格試験に臨まれる方は常に念頭に置いて問題を解いてください。

さて、これで「第5章 助動詞」は修了となります。
次回からは「第6章 受動態」をお送りします。

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