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映画21 「新解釈・三國志」

この作品ほど公開前の期待が高く、そして鑑賞後の残念な気持ちが溢れる作品はかつてなかったかもしれない。それほど、裏切られてしまった。

福田雄一監督、大泉洋主演の今作は、事前のCMも盛んに行われ、上映開始後もテレビの露出が多かった。確かにCMや映画紹介では面白そうだし、メンツ的にも良さそうだと思っていた。

監督の福田雄一氏についても、「銀魂2」はなかなか面白かったし、見てはいないが「今日から俺は‼︎」も映画化まで漕ぎ着けるまでは人気であったようなので、こちらからも期待ができるなと思っていた。

が、どうしてこうなってしまったんでしょうか。逆に、銀魂などのもとがしっかりしたコメディであったからこそ、これまでの作品は良かったのかもしれない。もうどうしようもなくつまらなかった。ギャグというかテンポというか内容が、さむい。なんか「俺たち面白いだろ?」感が伝わってきて白ける感じがした。

ある意味で、監督の重要性を感じることができる良い機会となったかもしれない。役者の演じる力も必要ではあるだろうが、やはりそれを全体の作品の中でどう活かしていくのか、そこを司る監督の重要性は計り知れないものなのだと再認識できた。

渡辺直美は面白かった。が、これを映画で見る必要はないかなと思った。戦闘シーンはすごくよかったので、真面目さとバカさ加減をうまい具合に調和できれば、もっと良い作品になったのではないかと思ってしまう。お笑いでよく言う、緩急でしょうか。

まぁ、監督があれで公開に踏み切るのだから、自分の思った作品になっているのだろうし、いいけど。

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