スポーツ指導者が意識すべきポイント〜選手の信頼を得る~
みなさんこんにちは!
陸上競技を愛し、陸上競技にちょっと愛された男のぽんすけです(^^)
ここでは【陸上競技の指導者】についてお伝えしていきます。
陸上競技は走・跳・投といった様々な種目があります。
【陸上競技専門】の指導者と言っても、専門種目はバラバラです。
陸上競技の基本は基礎体力ですので、小学生や中学生はサーキットトレーニングとかを入れながら楽しんでやっていくと基本的には伸びていきます。
ですが中学生以上になってくると、専門種目の指導も必要になってきます。
僕は走高跳が専門でしたので、基本的には走高跳の事でお伝えしていく流れが多くなりますので、その点はご了承下さい。
【指導者として必須の条件】
これは指導力や技術云々のことではなく、指導者としての在り方と言った方がいいかもしれません。
「1年で365日、400回はグラウンドに立つ」
指導者として最低限、選手よりもグラウンドにいないと話になりません。
よく中学校や高校の部活で練習メニューをキャプテンに渡して「終わったら集合しに来なさい」と言って他の仕事(もしくは休憩)している姿が見られます。
もうその時点でアウト!
他の業務が忙しいのはわかりますが、選手がトレーニングしている状況を見ずに強くするのは不可能です。
特に技術系種目に関しては、ほったらかしで技術がつくほど甘くはありません。
「自分たちで考えてトレーニングを」と言って考えさせながら行うのはいいのかもしれませんが、「自主性を持たせるのも大事」といって放置しているのは選手からしたら「サボる言い訳」でしかありません。
で、たまーにひょっこり現れて練習の雰囲気が悪いとけっこうな勢いで叱る・・・
こんな指導者を信頼する選手がいますか?
どれほど実績がある人だとしても・・・
最近では名ばかりの「働き方改革」が進んでおり、ぶっちゃけここでお伝えした「1年で365日、400回はグラウンドに立つ」ということに対して批判は多いでしょう。
ここでお伝えしている必須の条件はあくまで「指導者」としての心構えの話です。
選手がトレーニングしているならグラウンドでしっかりと観察しましょう!
という意味です。
【常に研究をしている姿を選手に見せる】
陸上競技の指導者であれば、様々な指導者講習会などがあります。
参加の有無はおそらく自由ですが、ぜひ参加していきましょう。
様々なトレーニング方法を勉強できること以外に、指導者同士のつながりも生まれます。
そして指導者講習会で学んだことを選手に伝えたらいいのではないでしょうか?
「昨日は夜遅くまで酒飲んでテレビ見ていた」より、「昨日遅くまで講習会があった」と選手と話す方が信頼を得られるのはわかりますよね?
「コーチ(または顧問の先生)でも講習会に出て陸上の勉強しているんだ」ということを理解させられれば信頼も上がります。
なにより指導者としての質も上がりますので、指導者講習会などには積極的に参加してください。
【選手自身の感覚を大切にする】
指導者の多くは「コレだ」というものを持っていると思います。
僕も選手を指導するときには自分の感覚を伝えたりしています。
が、選手にとって指導者との間隔のズレは必ず生じます。
選手が100人いれば100通りの感覚があるので致し方ないことです。
指導者自身が理想をもって、その理想に選手を近づけていくのは競技力を向上させるためには最短のルートかもしれません。
そのうえで選手の感覚も大切にしていきながら指導者の理想にはめていく方法を取れるといいのではないでしょうか。
具体的には
選手に「〇〇はどんな感じで跳んでるの?」と聞き、「〇〇のような感じで跳んでいます」と返ってきたら「いいね。その感覚も大切にしながら次は△△をやってみようか」
という風な流れです。
選手が持っている感覚というのは指導者が把握することは難しいです。
それならいっそ否定はせずに、肯定的に捉えて、次のトレーニングで少しずつ指導者の理想に近づけていくように仕向けましょう。
【強化練習会などのコーチになる】
よく都道府県別や市町別の強化練習会が行われています。
その強化練習会等のコーチになるということはメリットが大きいです。
例えば高校生の教員やコーチをしている人であれば、練習会等のコーチを任されると選手は「こんな指導者に普段しどうしてもらっているんだ」という風に思わせることができます。
そして何より、練習会のコーチをするとなると、少なからず研究することも必要です。
それにより指導者としての質が確実に向上するだけではなく、色んな選手の色んな技術を一番近くで確認でき、技術を盗むことも可能です。
もし練習会等のコーチの依頼が来たときは、面倒くさがらずに引き受けましょう!
【選手の試合は必ず見ること】
試合で選手がレースを終えた後、顧問に報告に行くことって多いですよね?
そこでどのような流れでベンチに戻すのかで、指導者の質がわかるときがあります。
選手「今のレースは〇〇秒で〇位でした」
コーチ「そうか、おつかれ!ダウンしておきなさい。」
これで終わっている人いませんか?
そんな感じで終わらせているのであれば、わざわざ報告に来させなくてもよくないですか?
〇〇秒で〇位なんて、掲示板見たらわかる事です。
これは僕も実際に高校の時がこんな感じでした。
そのたびに選手としての感じ方は「報告行くのめんどくさいなぁ・・・」でした。
質の高い指導者なら試合をしっかりと見て、良かった点や課題点を選手に伝えてあげましょう。
選手「〇〇秒で〇位でした」
コーチ「見てたよ。この部分をこういう意識でやるともう少し伸ばせそうだね」
という感じで、しっかり見ていましたよという姿勢を見せてください。
そして選手に伝えてあげてください。
【指導者としての質の向上のまとめ】
最後にここまでお伝えした内容を軽くまとめておきます。
【指導者の質を向上するために必要なこと】
〇選手より多くグラウンドに立つ
〇常に研究者としての行動をする
〇研究していることを選手に発信する
〇練習会のコーチを担当する
〇選手の感覚を大切にしつつ、指導者自身の型にはめこんでいく
こんな感じです。
指導者の質が上がれば、選手の質も競技力も必ず上がっていきます。
ここでお伝えした内容は、陸上競技だけではなく、他の種目の指導者全員に言えることです。
ぜひ指導者としての質を高めていきましょう。
選手が育ち、チームが強くなると今以上に楽しくなりますよ(^^)