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SNS

今や僕たちの生活にSNSは当たり前の存在になった。このnoteもそうだし他にもSNSと呼ばれるものは沢山存在する。SNSを通して僕たちは情報を入手することも、発信することもできる。そこから友達や恋人の関係が作られる例も今ではもう普通のことになっている。僕が少年の頃の人間関係の中にはまだSNSは無くて、全て実際の関係だけであった。いつしか自分も周りもユーザーになっていた。当時からすると現在のSNS文化は目新しく、興味深いものである。一体なぜ僕たちはSNSを利用するのかを自分なりに考えてみた。

人間は承認されることに喜びや生きがいを感じる。また僕含めほとんどの人間は自分自身のことを知られることが好きである。出来ることならば多くの人に共感されたいし、共有されたい。SNSはそれを叶える恰好の媒体である。なぜならその世界では自分が自分でいることができるからである。すなわち、SNSは個人が本当の自分としていられる場所であり、その状態で他者と親密に繋がれるのだ。

社会で生きていると本来の独自の自分という存在を見失ってしまう。例えば、コンビニでアルバイトをしていたとする。その時の自分はコンビニ店員という存在であり、皆が自分をコンビニ店員と認識するのである。独自のかけがえのない自分として関わってくれる人はいない。この社会的生活により本当の自分は社会に紛れてしまい、人は寂しさを覚える。
SNSという場はかけがえのない本当の自分を受け入れてくれる。そこでは人々は互いに名指し合いながら親密に交流する。それは事務的な社会生活とは最も対極に位置する経験である。すると人は本来の自分を承認される喜びを感じる。このために多くの人はSNSをするのではないか。
しかしあまりに承認を求めすぎるために、かえって独自のかけがえのない自己を見失って傷ついてゆく人も少なくない。

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