できないことは、だめじゃない

 これは、軽度知的障害広汎性発達障害の三男が通う幼稚園の園長先生がおっしゃった言葉です。

 できないことはだめじゃない


 子育てをずっとしてると、子どもが何かできることが増えるたびに喜び、また次何ができるようになるかなと、わくわくします。

 発達がゆっくりな特性の強い子どもを育てていると、何故できないのか、何故やりたくないのか、それとも、やる気がないのか、彼の気持ちや能力がわからなくなることがあります。親がつらくなり不安になることも多々あります。定型発達だと当たり前にできることに高い壁を感じることがあります。

 この言葉を頂いた時も、年少の3学期、2学期に成長が見られ出来ることがぐんぐん増えていきました。だけど、体調不良で運動会に出れなかった後、出来てたことが出来なくなったり、幼稚園に行きたくなくなったり、前よりも後退しているかのような姿が多く見られた時期がありました。その時に園長先生に相談しました。その話の中で園長先生が言ってくださいました。

 私は、ハッとさせられました。
親として、いろんなことを出来るようにさせなければ、出来ないことは、恥ずかしい、ダメなんだと、心のどこかにあり、焦りだけが募っていたように思います。
 出来ないことは、だめじゃない。
出来るようになるために、一つ一つ積み重ねていく。諦める訳じゃない。スモールステップで出来ることを増やしていく。出来た時には一緒に喜ぶ。

 「いい」「悪い」で判断することではないんだ、今ある彼を受け入れる。
そして、手立てを考え、そっと手を添える。

 それって、どの子の子育てにもいえることだなとも気付きました。すると上の子たちの子育てにも変化が産まれてきました。
 多くを求めていなかったか、無意識で出来ないを否定していなかったか。
 すごく胸に刻まれた言葉でした。



    できないことは、だめじゃない


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