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【今日の助産師】臨床でのマルチタスク処理

皆さんこんにちは。
今日で3本目を書きました。
ご褒美が待っています。
これからアンダーズ東京での
アフタヌーンティーです🫖🍰✨

盛り上がっております😻❤️

さて、今日のテーマは、
「臨床でのマルチタスク処理」についてです。

看護師って結構優秀な人が多いイメージですが、それはマルチタスクの処理能力が高いからじゃないかなと思います。

私たちは日々、思ったより多くのマルチタスクをこなしています。

看護師って忙しい...

私たちは日々の業務で、
1対1の看護を展開している訳ではありません。
看護師1人で平均7人程度の患者さん
担当しているイメージです。

おおよそどこの病院でも1:7が基本です。
看護師1人担当する患者の数がこれより増えると、提供できる看護ケアの質が落ちます。
忙しすぎて、体拭きが適当になったり、食事介助の時間をゆっくりとれなくなったりします。

なぜ1:7かというと、
国で定められている"診療報酬"
つまり入院にかかるお金、を計算する時の
目安が1:7として決められているからです。

1:7の看護の人員配置というのが、
日本における平均的な看護ケアの質です。

つまり、日本の看護師は、
7人の患者さんの1日のスケジュールと
診療・治療・投薬・療養生活のタスクを
管理しながら動いていることになります。

プラスで、緊急の入院や分娩、手術
患者さんの急変対応などが入ってくると、
その分タスクは増えていきます。

これを日勤だと8時間で終わらせるので、
かなりのタイムマネジメント能力と、
マルチタスク処理
が必要になります。

患者さんの自立度によっても
タスクの緊急重要度は変わりますが、
7人分でも結構大変だったりします。 

私たちは日々どのようにマルチタスクをこなしているでしょうか?


段取り8分の朝


おそらく多くの看護師が、
「朝の情報収集で勝負が決まる」

と答える気がします。

情報収集とは、患者さんのカルテから
患者さんの直近の精神的・身体的状況と
診療・治療・投薬・療養生活のタスクを
拾っていく作業になります。

これを前残業の時間でやっています。
(無給でやっている事がほとんどです。)

ここで、タスクの取り漏れがあったり、
タイムマネジメントの段取りができないと、
もはや午前中のうちに負けを確信します。

「あかん、これは定時には帰れないぞ...」
「保育園のお迎え、誰かに頼もう...」
「恵比寿の合コン、間に合うかな...」
となります。

この朝の情報戦が非常に大事だったりします。

よく言いますよね、
段取り8分、仕事2分。


試される1日の想像力


朝のタイムマネジメントで大事なのは、
いかに1日の動きを、患者さんの状態を
リアルに想像できるかに尽きると思います。

このリアルさの鮮度が上がるほど、
現実とのギャップが少なくなります。

「◯時にラウンドしたついでに清拭しよう」
「次の投薬でこれが必要になるから、物品準備しよう」
「1ベッドの人の口腔ケアを待ってる間に、2ベットの採血をしちゃおう」

こういう臨床のシーンを頭に描いていきます。

もちろん予定通りいかないこともありますが、先に想像しておくことで、ある程度対応力も上がっていきます。

そして常に複数の患者さんの横軸を意識しながら、縦のタスク処理を考えていきます。
頭の中で自動的にガントチャートができている感じです。

常に時間を意識して動いているので、
看護師は時間感覚が非常に鋭いと思います。
体感の時間経過と、実際の時間経過が
かなり近い印象
です。

そして、自分の作業にかかる時間も、
感覚で把握できている事が多いです。

新人さんは、経験が少ない分、
・臨床場面をリアルにイメージしにくい
・自分の作業の所要時間が分からない
・患者さん1人の横軸を考えるので精一杯

と言う状況なので、マルチタスクに躓きます。
これのどこで躓いているかを理解してあげないと、邪智暴虐な新人指導になります。

逆にこれができると、
臨床場面以外でのマルチタスクスキルが
向上するように思います。

例えば同時並行で何品もおかずを作ったりが、
自然と得意になる気がします。
(味付けなどのセンスはさておき)

これも一般社会における、
看護職の強みとなる気がします。

今日はこの辺で。
3日坊主になりませんよう🙏

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